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クローズアップ現代“誰も助けてくれなかった” 告白・ジャニーズと性加害問題 観たまとめ

騒動きっかけ

ギネス世界記録にも認定され、日本の芸能界に絶大な影響力を持っていたジャニー喜多川氏。長年にわたり、性加害の問題が指摘されてきましたが、日本のメディアでは大きく取り上げられることはありませんでした。しかし、今年3月イギリスBBCが世界に向け問題を告発。

番組を発信した後、 被害を訴える声が相次いでいます。

なぜこの問題を報じてこなかったのか、NHK自身の取材でもこうした声を複数いただきました。海外メディアによる報道がきっかけで波紋が広がっていることを重く受け止めています。

元ジャニーズ 二本樹顕理(39)さんの証言

証言の動機:

実際に自分が出ることによって、これから引き続き、証言者が増えるんじゃないかと思いまして。出させていただいた次第です。

性被害を受けて:

自分の中の何かが崩れ去っていくような感じで、ちょっと心と体が別々になるっていうのか。自分の体に起こったことは理解できるけど、その心がついていかないという状態でした。

翌日の出来事:

1万円を渡されました。自分ってこれだけの価値なのかなという、お金で買い取られた。売春みたいだなと思いましたし、自分の価値をお金で決められたみたいな気持ちがありました。

芸能活動への影響:

ドラマへの出演や雑誌の撮影など、仕事が増えていったと感じました。ただやっぱり絶対的な存在なんですよね。断ってしまうと仕事がなくなってしまうんじゃないか、とか事務所にいれなくなるかとかそういうのは思ってました。
こういう形でしか、のし上がっていけなかったり認めてもらえない。それが全てではないかもしれないですけど、そのことに対してすごいショックでしたね。そういう世界に身を置いてる自分も、すごい嫌になってしまいました。

ジャニーズ事務所の見解

ジャニーズ事務所は、性加害を巡る問題をどう捉えているのか。社長自らが初めて見解を公表しました。知らなかったでは、決して済まされない話だと思っておりますが、知りませんでした。長らくジャニーズ事務所は、タレントのプロデュースをジャニー喜多川、会社運営の全権をメリー喜多川が担い、この2人だけで、あらゆることを決定していました。

元マネージャーの証言

私自身、その異常性に違和感を持つことができなかった。99年の週刊文春の報道後も、問題が社内で共有されることはありませんでした。
話しかけるような方ではない。ほとんどの社員がそうなっちゃう。そんなこと知るすべも余裕もないですし、会社として共有されるってことはまずないんじゃないでしょうか。外の人から聞かれることはちょくちょくあったと思いますけど。それが本当かどうかということを確認するっていうことはできない。タレントからそういう相談を受けて、これってどうしたらいいですかっていうことであれば、違ったと思いますけど。


以前の経営環境

ジャニー社長とメリー副社長の2人の2人体制でトップダウンという形でほとんど2人が仕切っていたわけですね。非常に風通しが良くなかった。かなり限定的な閉鎖的な環境だったといえます。そしてメディアと当時の社会状況もあったのではないか。 そもそも報道がなかなかされなかったし、今回も民放も含めてNHKもですけどもかなり報道に対して抑制的なんですね。ある種の共犯関係ではないかというふうに考えてます。

まとめ

今ここでやっと問題化したということは日本社会アップデートされているということなんですけれども、ちゃんとその過去に向き合っていくことが必要だと思うんです。そうした中でメディア自身もしっかり向き合って伝えていくことが求められている。民法の人たち特にテレビ朝日フジテレビなんかそうですけれども、逃げないでちゃんと扱っていただきたいと思っています。

それは自分たちの未来をいかに作っていくかということですから、メディアも含めて、みんなで議論をして、この問題の落としどころを探っていく必要があるんじゃないかと。社会の空気を作るのは一人一人この積み重ねなんだっていう考え方も大事ですし、メディアの役割としてはアジェンダセッティングつまり議題設定をちゃんとするっていうことがとても大切だと思います。

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