紫陽花の季節 夏の始まり
紫陽花の綺麗な季節になった。
通勤にバスを使うようになり、外を眺める時間が増えた。
ぼーっとバスの窓から外を眺めていたら、自転車の後ろに乗る2歳くらいの子と目が合い、手を振ってくれたので、私も手を小さく振った。きっとお母さんも気づいていない、秘密のコンタクトだった。
私は、若い男性にはあまり好かれなかったが、子供とおばあさんには好かれる。良く道を聞かれる。なぜかしら。
夏の始まりの夕焼けは、水色とオレンジが混ざった、水に桃を浮かべたような空だった。母と夕暮れを楽しむひとときだった。