異なる教育方針を持つパートナーと D&Iなファミリーを作ろう
次世代ファミリーコーチのこよちゃんです。
暑い夏、いかがお過ごしでしょうか。
次世代ファミリーコーチのコミュニティには様々な年齢の方がいらっしゃっいます。お子さんが保育園までの年代だと夏休みもあまり変わらないけど、小学校になると子どもの夏休みはいつもと全然違って家族の予定のマネジメントがとても大変!いろんな価値ある体験もさせてあげたいしって感じですよね。
こよちゃんは既に「卒母」しちゃった年齢ですが、今までの子育ては次世代ファミリーコーチングの考え方に大変お世話になりました。だから、今 毎日親業を頑張っていて、大変と感じてる方を心から応援したいな、と常に思っています。
子育てを振り返ってみると、夫婦で子どもの教育方針が合わないというようなことが一番大変でした。そんな時には 次世代ファミリーコーチングのビジョンカード講座の受講が大変おすすめなので、ご案内を本ブログの一番下につけさせていただいています。(夫婦一緒じゃんなくてご自身だけで受講できて、ご自身だけでも効果絶大と思いますよ。)
ビジョンカード講座受講ほどのエンパワメントにならないかもしれないけど、他の人の家族エピソード読むと参考になるな、って方に向けて こよちゃん夫婦の教育方針の違いに関する葛藤の歩みを書いてみますね。
もし読んでくださったら、次世代ファミリーコーチングのオンラインやリアルなコミュニティでお会いした時、ぜひ声をかけてくださいね。まだまだいろんなエピソードが出てくると思います!
1.こよちゃんと 夫さんは バックグラウンドも考え方も全然違う
こよちゃん夫婦がどんな夫婦かのご紹介から。
こよちゃん夫婦は こよちゃんが夫さんに積極アプローチして実現した関係です。自分でいったら変かもしれませんが 大谷翔平選手と 真美子さんみたいな関係性かも。
夫さんは5歳も年上なので 出会った時 すでに仕事をし始めていて、若きホープでした。こよちゃんは 同級生にもモテていたけど 夫さんの「女性には全く奥手で自分の仕事を黙々とこなすが優秀さがにじみ出ていて上司がメチャ期待していることがよくわかる」という様子にすっかり心奪われてしまいました。
最初はお仕事の助手の関係性で、初デートのお誘いもほとんどこよちゃんが仕掛けちゃってました。奥手の夫さんはこよちゃんの術中にハマっただけだったのかもしれない(笑)って感じでトントン拍子の結婚でした。
そんな関係で結婚した間柄なので、こよちゃんの側から夫さんをヤになったりすることはあってはならないと思うのですが、結婚の途中では、やっぱり、アレ?ってことはありました。子ども欲しいと思ってもなかなかできなかったのでそのくらいの時が一番大変でしたね。その時出会ったのがこの本。
勝間和代さん(離婚経験者)が取り上げていたので読んでみたのですが、パートナーシップに悩んでいる方にはホンっとおすすめの本です。セクシュアルな相性について取り上げている箇所もあり刺激的ですよ。
この本を当時のこよちゃんの理解に基づき思い出してよう要約します。
「性格特性(本内に診断あり」が違う人は 価値観が違うんです
価値観が違うということを了解して一緒に人生過ごすしかないのですよ
価値観が違うことを了解できないなら別れるのも致し方なし
こよちゃん、この本を読んだ後は、夫さんといろいろ考え方が違っても、ああ、違うんだな、と受け入れられるようになり、幸いにして子どももできたので結婚生活は今のいままで継続しています。
お子さんが思春期くらいの年齢になったご夫婦で パートナーとただの同居人って感じになっちゃってる・なんていうお悩みを持つ方がいるようだけど、いやあ、そんなのは悩みのうちに入らない、同居人として良き生活共同体ならなんの問題もなし!って思っちゃいます。
こよちゃん夫婦は 互いによく会話するのだけど、考え方が違うので、まるでディベートのようになります。夫さんの方が論理的思考力も情報収集力も上なので、こよちゃんはディベートでは負ける場合が多いのですが夫の方針を受け入れたときのこよちゃんの態度が日々バージョンアップしているし、お互い適度に距離を置き勝手にやりたいことをやる時間を大切にしているので、たぶん、こよちゃん夫婦は今後も仲良しです。
2.こよちゃんが育ってきた教育環境
こよちゃんと夫さんは同じ大学の出身ですが、そこに至るまでは全然違った歩みでした。まずはこよちゃんの場合。
東京で両親医者の家庭で母方の祖父母に可愛がられ甘やかされて育ちました。母方祖母と母が 「私立伝統校派」だったので、中学受験して伝統ある私立校(共学)で中高を過ごしました。その学校は大学付属で「のびのび教育方針」でこよちゃんにとって良いものでした。数学の時間(独自の教科書と独自のカリキュラム)は こよちゃんにとってバラ色でトキメキのあるものでした。石の標本だらけの地学の先生のお部屋、生物のホルマリン漬け標本とショウジョウバエの試験官だらけの生物の先生のお部屋、力学実験施設だらけの物理の先生のお部屋 なども気楽に遊びに行けて、そこで先生たちと楽しくお話する中で、理数の楽しさに目覚め、旧帝大のひとつの物理系に進学、という経歴です。
ちなみに、その私立校でも、「理数の得意な女子」は物珍しい存在でした。優秀な女子は多かったですが、そういう方々は学校支援で 高校のうちから米国やオーストラリアへの交換留学し、海外大へ進学、というような道を選んでおられましたね。こよちゃんは英語も得意だったので 「なんで留学しないの?」と言われたりしましたし、理科室ばかり出入りしていると女子から若干敬遠されることもありました。こよちゃんは 物数がデキすぎて女子から浮かないように気を使い、「あのセンセが好きだから数学が好きなの」というように恋バナにして気を使った記憶があります。物理数学マジで嫌い、そういうの好きな人が化け物に見える、みたいな人も実際いるので、公立校だったらこよちゃんはちょっと女子内でイジメられていたかも、と思ったりもします。付属の大学もある(勉強嫌いだったら受験しなくて良い)という環境は、ギスギスしなくてとてもありがたかったです。
自分が「こうされて良かった」を振り返るとき、高校生の親御さんには 受験をあおらない、成績を比べて優劣つけない、をくれぐれもお願いしたいものです。(デキる女子は強制的に医学部を目指すように言われるみたいなこともあるらしいので・それもヒドイなと思います。子どもが自分で選べることが何より大事。)
3.夫さんが育ってきた教育環境
次は夫さんの育ってきた環境について。こよちゃんとは相当に違っています。結婚後に話をきいて、そうなんだ!ってびっくりするようなことも多かったです。
印刷業を自営で営むおうちの末っ子長男として2人のお姉さんの下に生まれました。ご両親は(戦争中だったから致し方なかったようですが)高卒。
お父様はしばらく名古屋大学助手を勤めたりしていたようたが、その後一念発起して印刷業で起業。自宅に印刷機器を備え、地元の女子大・高校の印刷物をいってに引き受けて事業を安定させました。お父様の 営業力(知的な感じのトークができる) フォントの美学にこだわった印刷 などが
成功の秘訣かと思います。
夫が生れた時は印刷業繁忙期で、お母さまは車のトランクに印刷した冊子と まだオムツの夫も一緒に乗せて納品したとか。自営の印刷屋さんで受注したら絶対なのでお正月も輪転機を家で回していて、お姉さんと二人でテキトーに遊んでいた・・というようなエピソードも夫ファミリーからお話いただいています。
ご両親は高卒だったし、周りは田んぼの地方都市だったけれど子ども3人は皆大学へ進学。一番上のお姉さまは 地元のトップの女子大で、その美貌から発のトヨタ営業ウーマンとしてしばらく活躍し、寿退社し、ご家庭を守り、今は卒母、もうすぐ娘さんが結婚っていうフェーズ。
二番目のお姉さまは 東京津田塾大学に進学し、奨学金を得ながら女子寮で生活し、英国留学も経て、地元高校の英語教師として今もご活躍。
夫は完全ノー塾で県立トップ高に進学。
公立中学校では クラス全員の尻をバットでたたく(ケツバット)の教育方針を持つような先生も居たとのことですが、それすら美しき思い出として語る夫です。中学同窓会ではケツバット先生の話で盛り上がるとか。。夫はそのケツバット先生から 「オマエはよくできるから」と優しめケツバットだったのが誇りらしいです。
高校進学後 野球を高3夏まで続け、県大会4回戦まで進出。高1、高2はたいてい補欠だから、県大会で活躍する実績を残すためには高3夏まで部活して当然、高3まで部活して勉強も頑張る文武両道こそが恰好いいのだ、とのお考えで迷うことなく頑張れるようです。高3県大会でサードとしての実績を残し、その後もノー塾で 旧帝大の1つの物理系に進学し、そのまま博士号をとって大学の先生としてご活躍です。高校野球部のお仲間とは今も強いつながりがあり、最近の高校生が受験勉強のために高2で部活を辞めるという事態に憂えて、この夏は 出身高にカツを入れに行っています。(野球部で講話するらしい)
夫の 「ノー塾で旧帝大現役合格、高3夏までスポーツ部活で大活躍」これはいやはやすごい偉業なのですが 夫の「これができて当たり前」的な態度・言動は こよちゃん夫婦の子どもの教育方針に影響を及ぼし、こよちゃんが子育てをする上では大いにこよちゃんを苦しめることになりました。デキすぎるっていうのも困るんだよね、後になると 笑い話的に振り返れるんですけどね。
4.夫婦で「子どもの教育方針」が異なったまま突っ走った
こよちゃん夫婦は念願の子どもができた後、子ども小学校中学年までは結構あまり問題はありませんでした。夫はわりと昭和男性的で、特に育児積極的なタイプではなかったけど、協力の姿勢はあったし、お互い性格特性違うんだって納得していたので、夜中の授乳はこよちゃんだけとか、わりとママ中心の育児だったけれども、全然苦ではなかったです。
こよちゃん会社員で仕事復帰する際には、主に母方祖父母が強力サポートで 夫とすごく話し合ったりしなかったけれども うまくいってしまいました。
祖父母と孫がべったりすぎ、おじいちゃんが 孫にトーマス機関車を次々買ってあげすぎる! っていうのが最大の悩みでしたが、 夫も母方のじじばばに甘えている面もあり、「夫婦の教育方針」とかあまり意識せずに小学校低学年までを過ごしてしまった感じがあります。
それが、子どもが小学校高学年になってから夫婦の教育方針の違いで問題が噴出します。
母方祖母(こよちゃんの母)が 孫を東京の私立中学に進学させたい!の価値観を全開させてきます。当時は、こよちゃん夫婦は地方都市に住んでいたのですが、地方都市の教育環境なんてダメよ、とモロにディスってくるようになってきたのです。
時間がたって振り返ると、こよちゃんの母は夫を亡くし東京に一人暮らし、癌にもなって、ちょっと寂しくて孫を手元におきたくてしかたなかったのね、と思えるのですが、地方都市の公立中高を思いっきりディスるのは本当に困りものでした。
ここで、こよちゃん、夫婦の絆より 母娘の絆の価値観が勝ってしまい、母の「孫を東京の私立中学に進学させたい」の想いに同調してしまいます。
夫は、自分が地方都市の公立中高できちんとやってこれた人なので、静かに子どもは地方都市公立中高で大丈夫です、と言い続けていたのだけど、こよちゃんが夫を信じきれず、母に同調して子どもを東京に連れてきてしまった感じです。あの時夫が怒ったりしていたら離婚に至ったかも。夫はこよちゃんとの価値観の違いに気づき、深くため息をつくように諦めて見守ってくれていました。(要するにこよちゃん、パートナーと意見をすり合わせずに 勝手にやらしてもらっちゃったのです!)
当時の子ども自身はといえば、中学受験を超軽く考えていて、自分」もやれば おばあちゃんが行かせたいと言っている学校(御三家💦)に行けると信じていました。当時、夫は仕事が多忙で、あまり子どもと夫の絆を深くしていなかったようで、夫の公立でいいんじゃないか、という考えに影響されることもありませんでした。
参入した後、中学受験はマジで地獄、リアル二月の勝者の世界だ・・とこよちゃんは気づき大いに反省するのですが、後へは引けず。おばあちゃんに至っては、たまに塾弁を届けるのを手伝ってはくれましたが、お勉強を見てやれるわけでもなく、成績無関係に御三家を連呼するので、母と祖母が猛烈言い争いになって大変でした。具体的には、祖母が 成績関係なくとにかく御三家を受けろといい、こよちゃんが、限られた受験日程でそんな無駄はできない、受かるハズがない、と反論し、子どもは自室で勉強するふりをしながら 祖母と母の言い争いに心を痛め・・そんな感じの地獄でした。
夫は 当時「おばあちゃんは 御三家に行けたらいいな、っていう願いを言っているだけでしょ。大きな声で絶対無理だと否定することはないんだ」とこよちゃんを戒めてくれていましたが、こよちゃんは、「あなたは東京の中学受験環境や塾の環境を知らないのよ!」と聞く耳持たずでした。母親の狂気でしたね。。ああ・・反省。。中受離婚に至らず本当に良かった。
かろうじて 当時通っていた早稲田アカデミーに居た先生が 2月の勝者の 黒木先生のように 「大変怖いが親も子も見透かしているタイプ」で、この先生を恐れながらもなんとかついていき、大学付属の私立中高一貫校に合格できたという感じです。 二月の勝者(中学受験を扱った漫画)、こよちゃんは最終回まで読み終えていますが、黒木先生(主人公の塾の先生)が実は塾業界の収益の猛者ではなく、考えのある人徳者だったと判明します。とても良い話でした。黒木先生のような人はいるものです。世の中の現実(渡る世間が金や学歴主義で満たされている)ことを知り尽くしながらも真に人の可能性を信じている。早稲田アカデミーに居たあの先生には心底頭が下がります。(ちなみに中国語名でしたので・・中国籍の方だったかと)
子どもは入った中高一貫校で のびのび教育をしていただいたので、中受の地獄体験からも無事回復し、今元気に希望した大学に進学できています。
私立中高はたいてい環境を整えているので、入口の地獄体験がもう少し緩和されれば、中学受験をやはり全否定しきれないなという想いも少しするこよちゃんでした。
子ども自身が自分の進路をどう考えているか、当時のことを振り返ってもらうと、「地方の公立中高でノー塾で東大とかが一番カッコいい。その高校で唯一の帝大進学とかが一番カッコいいと思う。自分は ママが心配しすぎたから 私立中学に行ったんだよね」という理解のしかたをしているようです。こよちゃん同様、環境の整えられた私立中高で良いものは吸収させていただいているので その経歴は大事に思いつつも、もっとワイルドに生きられたかもしれないところをママに過保護にされた、みたいな感のようです。
夫婦「子どもの教育方針」が異なったままで すみませんでしたっ! お疲れさまでしたっ!と子どもに言ってあげたいです。
5.これからの親たち・子どもたちのためにできることを考える
はじめに書きましたが、こよちゃんは 今親業を頑張っている人を応援したい、夫婦で教育方針が合わなくて困っている人を少しでも助けたい と思っています。
首都圏に居ると中受するか否か の選択肢が
地方に居ると、「大学で東京など都市部に出るか地元に残るか」の選択肢が
議論の分かれ目のような気がするので
地方公立中高で、その後の進路を自分で決められる高校生になれるようにする というのが大事なのかな、と思っています。
今、首都圏の私立中学に行かなくては・・とか 海外留学しなくては・・という強迫観念を持つご家庭が多すぎるように思います。日本に居ると、大学が早慶か、GMARCHか、のような序列で考えられてしまって、自分の学んだことをあまり語れない状況になってしまっているのが原因ですが、そんな社会を創ってしまっているのも私たち大人の責任です。
こうした前提で、こよちゃんは、公立小中高に通う子どもたちに 私立のようなのびのびとした学びを与える民間サービスの一つ を創りたいな、と思っています。
理系教育・・こよちゃんは最高の歩みを歩ませてもらっていますので、そういう環境下にない人に 理系の楽しさを提供していきたい。
そして、デジタルで仕事をする楽しさ・自由さを誰にでも手が届くものにしていきたい。まだまだ夢でしかないですが、
次世代ファミリーコーチングのコミュニティーではフリーランスで様々な活動をしている方々も居るので、いつか夢もかなうかな、と願っています。
こよちゃん夫婦の歩みの D&Iなファミリーを作る努力の家庭が
今頑張っている皆様のお力になれることを願っております。
最後に次世代ファミリーコーチングのビジョンカードのご案内をさせていただきますね。よかったらぜひ講座受講してみて、次世代ファミリーコーチコミュニティのお仲間になりましょう!
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