我が家の猫は特権階級
猫3匹が暮らす家
我が家の猫の名前はとらこ、くろこ、みちゃこである。こいつらはやりたい放題の特権階級だ。小さい子供がいないから何をしても許される。襖や壁、椅子の背もたれ、マッサージ機などあらゆるところで爪を研ぐ。爪とぎのグッズがあるにも関わらず家中を傷だらけにしていく。この時期は毛がぬけて床や廊下に綿埃のように無数に溜まる。奴らはお構いなしでゴロゴロしている。コロコロや掃除機で抜け毛と格闘している。彼らは私を見ても愛想が悪い。新参者の私は完全に無視されている。
ごはんと水、具合が悪いと医者がついてくる。
日中は何することなく自分たちのお気に入りの場所でゴロゴロ寝ている。たまに愛想を良くすれば買主は気分がよくなり、猫が健康で快適に暮らせるように考えを馳せてくれる。猫用のトイレは2カ所に設置。キャットフードと水も用意され、サボテン状の遊び場まで用意されている。ちょっと猫の具合が悪いと人間以上に心配されお医者様にかかる。人間と同じで消化がわるくて廊下にゲロしてあったりとんでもない場所でうんちがしてあることがある。この片付けも私がしているが、なにをしても怒られない令和の猫。
3匹の性格
3匹は子猫の状態で捨てられていた。それをお袋と姉さんが哺乳瓶にミルクを入れて育て、今じゃ3匹とも普通よりデカい猫になった。去勢手術をおこなって今後子猫が生まれることはないが、同じ境遇で育っても3匹とも性格が違う。人見知りするとらこ。愛想を振りまきすりすりするみちゃこ。自閉症ぎみでしもの躾がなってないくろこ。彼らはばらばらに過ごしているようで、寝るときはお袋の布団に集合して寝ている。
猫になりたい。
なにも考えず誰にも服従しないで、たまに外敵のパトロール。衣食住がついてくる彼らの猫生。ストレスなしの彼らの生活に我が身を振り替え考えてしまうこの頃である。同じ哺乳類なのに。