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初めて二次創作のWEBオンリーイベントに参加した①

…という記事はこのnote上にあふれかえっていると思う。
だからわざわざ書くこともないだろうけど、でも書く。

何で参加したのか

私はオタク気質だ。
だけど今までオタクではなかった。
…いや、中学生まではバリバリオタクだった。けど高校で運動部に入ってから「そういう趣味」とは距離ができてしまった。
漫画や小説は読んでいたけれど、描くことまではしなかった。
コミケとかサークルとか、同人誌とかは知っていたけれど自分とは遠い世界だと思っていた。

だからまさかアラフォーになってこの世界に飛び込むとは思ってもみなかったのだ。今でもよくわからない。
でも昔の同人誌通販のやり方は知ってたよ(なんでや)。
通販代金の定額小為替は紙に包んで送らないと盗まれるとか(実際中学の友人が盗まれたらしい)、自宅に届いたら親に勘繰られるから友人の家に送ってもらうやり方とか局留めとか、古のペーパーには登場人物と作者の対話が載ってるとか色々。うろ覚えだけど多分一回くらいは通販やったんじゃないだろうか、中学時代に。覚えてないけど。

なので今の同人誌業界には圧倒された。
昔はアニメイトに行かなければなかったグッズや同人誌が通販でがっつり買える。同人誌取り扱いの書店も増えている。
ていうかpixivSUGEEEE!!
何これ無限にイラストとか漫画とか読めるじゃん!!
は~皆うまいな~と眺めていたのが二年前。
そこから何故描くことになったのかは前に書いたので割愛。

そして昨年、何となく気持ちがくすぶっていた自分は同人の悩みを聞きますという有料サービスで話を聞いてもらっていた(何せ同人友人がいない)。
そこでつらつらと悩みを打ち明けているうちに自分の作品を本にしてみたいという願いがついぽろっと口から出た。
すると相手から「イベントなどに参加してみては?今はWEBでもあるし」と提案され、そのまま検索してみると自CPのWEBオンリーが本当にあった。
…ただし二つだけ。一つはもう締め切られており、もう一つは半年後。
半年…半年か…まだまだ先だな…と思いつつ、参加料も550円だったのでサクッと参加。
何をどうすればいいのかすら分からなかったが、展示だけでOKらしいしふんわりした短編漫画のプロットはあるからいけるだろ、とちょっとした楽しみができた気分で年末を迎えた。

そして年が明けてふと思いついた設定が頭をよぎった。
「…せっかくだから本、作ってみようかな…」
「イベントに参加するなら見てもらえる確率も高くなるだろうし」
「長い人生、一度くらい自分の本を作ってみてもいいかも」

実をいうと小説を書いている頃から本にしたかった。
だけどあまりにも長すぎて、上下巻にしても一冊500Pを超えそうだったので無理だと諦めていた。

でも漫画ならそんな長さになることはない。というかそんな本あるなら逆に読みたい。
どうせ一冊に描ける量なんて30Pがせいぜいだろう、と長くても40Pしか描いたことがない自分を見積もってネームを描き始めた。

WHY、終わらない

漫画は短く簡潔に終わらせるべし。
冗長だけの漫画はウケない。

添削サービスを受けた(私はココナラヘビーユーザーである)際に言われた言葉を胸に、話を作っていく。
短く…
短く…

いや無理!!

だってこれパロだから!!
二人が出会ったころから描いてんだから!!こっからなんか色々あって、二人がくっつくとこまで描かなきゃなんないんでしょ⁉無理だよ!!

アホな言い訳をしながら半泣きでネームを作る。
前にも述べたが私は自己肯定感底以下のネガティブ野郎である。
いくらでもマイナスには出来るがプラスにするには相当な気力を要する。つまり「この話オモシレー自分天才」とかアゲアゲになれない。
「こんな話描いていいのか」
「キャラ崩壊してる」
「モブとキャラが勝手に動いてる」
「めっちゃモブ絡むやん…せめて個性なしで」
「アーでもここでこうはならない…絶対この二人すぐには無理…」

総括して「これ面白いの?本当に大丈夫?」病が発動するのである。

結果、ココナラ召喚。
いつもの添削サービス、漫画の描き方サービス、シナリオ見てくれる人に依頼。どんだけ。
お三方とも優しく丁寧に見てくれた。
(分かってる分かってる、優しいのは有料だから。でも嬉しかった)
・漫画の描き方の方には「削ろうと思ったけどすべてのエピソードがかみ合っているので削りどころがない」と言われる。
・シナリオの方にはキメゴマの指導を受け、「いい話」と言ってもらえた。
・いつも依頼している添削サービスの方もお忙しい中ほぼすべてのページに赤を入れてもらった。その上で「漫画うまくなりましたね」と言ってもらえた。

よっしゃいける(ストーリーだけなら!)

人の手を借りまくった同人誌である。
だが物語の根幹は私の考えた話だ。魅せ方を教えてもらって急に意気揚々となった自分はオンそっちのけで描きだした。
本当は定期的に上げていたオンの原稿も並行したかったが、仕事と家庭がある身では一つの原稿しか抱えられなかった。
なので二か月オンは放置。
とにかく描きまくった。
裏で印刷所なども調べ、印刷が綺麗そうなところを選んだ(早割使えず高かった…)。もっと計画的に印刷所決めような自分!
途中少し締め切りを早めればお安くなりそう…という財布事情で締め切りを繰り上げ、自分の首を絞めることもした。
表紙を一日で描き、デザインはデザイナーさんにお願いした。センス壊滅な自分の表紙など売れるはずもないと悟っていたので。

結果、大満足な表紙が仕上がりサムネを見るのが楽しくなった。
絵はアレだけど、センスは爆上がっている。絵はアレだけど…。

そしてガッと仕上げた漫画。
60P超えの本編、ぜったいに終わらないよと泣いていたが締め切り一日前に終わった。
終わるのだ、コツコツ描いていれば。
(余談だが自分の場合、まず1P目を描いたらいきなり10P目を描くなどしてとびとびに完成個所を増やしていくと視覚的にもやる気になると今回学んだ。
あと余力があるうちにキメP描いとくの、大事…)

余裕ぶってたら落とし穴

サクッと入稿しちゃいますかね~と鼻歌交じりに(本当はこの形式で合ってる…?原稿サイズ違いますとか言われたら死ぬ…とドキドキで)印刷所のサーバにアップロード。

ハイすぐに印刷所から指摘が来ました。

・グレーとトーンが混在してるとモアレ起きやすいですよ
・見切りページはちゃんと端まで描かないと変な隙間空きますよ
・ここのトーン、アンチエイリアスかかっちゃってます

素早いご指摘ありがとうございますっっ!と頭を下げながら修正。
在宅の日でよかった…終わんねえわコレ
ていうかグレスケとトーンの知識はついてたはずなのにまいっか~いけるでしょ☆とか混在させて描いていた自分を殴りたい。

幸いそこまで多くはなかったのでその日のうちに修正はできた。
トーンだけはアンチエイリアスの外し方が分からず、別のトーンに差し替えた。

よし…
多分大丈夫!

心許なかったが何とか入稿を済ませ、終わった気分の自分だったがふとイベントのことを思い出した。

ツイッターをやってない私はどう告知すれば??

色々調べたがやっぱりpixivしかなさそう。
SNS疎さがここにきて裏目に出るとは。でもツイッター、怖い…。

というチキン特性とまあ見てもらえる人にだけ見てもらえればいいしィ!
自分、壁打ちだしィィ!!という中二病真っ盛りなメンタルで虚勢を張りつつコソコソと通販のやり方を調べる日々。
誰に見栄を張ってるんだお前は。

通販と部数

色々調べてみるが、通販はboothが一番最適な気がした。
ただ気になるのが刷る部数のこと。
ここは話が前後するが、印刷所に依頼をするにはまず刷る部数を決めなければならない(当たり前)。

え…
のっけから難題振ってくるじゃん…

普段からいいねブクマめちゃ少(漫画なのに)のこの私に部数決めろと?

検索した。それはもう、鬼のように。
某掲示板も読み漁って、初心者は30くらいがベストという意見も見た。

…30?
いやこんな漫画にそんなに需要があるはずもない。

旬だった頃ならともかく、今は旬落ちしているジャンルである。
さらに言えばこのCPはさほど人気もない。そして自分は本当に人気がない。

…よし、20だ。
20くらいなら手で破れる。
処分するときは細かく!!泣きながらちぎろう。

そう心に決め、いやでも10くらいでも…と揺れる乙女心を宥めつつ何とか20で注文した。そしてその後「一冊も売れなかった時の心構え」なども検索した。準備万端だ(爆死の方の)。

そして遂に同人誌が家に届いた。


とりあえず今日はここまで。






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