初めて二次創作のWEBオンリーイベントに参加した②

前回の続き。

初めて作った紙の同人誌が家に届いた。


…時、私は娘の寝かしつけ中だった。
息子が受け取ってくれ、ダイニングテーブルの上にぼんと箱が置かれていた。
やっと寝たわ~ヤレヤレと戻りその箱を見て血の気が引いた私の気持ち、お察しいただけるだろうか。
もちろん箱は開封されておらず一見しても何の荷物か分からない(でもスタブさんの箱可愛かった)。
「…う、受け取ってくれてありがとう…」
「うん。ママー、それ何?」by小学生
「なんだろ、多分ママの荷物だよ(震える声で)」
普段のアマゾンと変わらない荷物とごまかしながらさりげなく隣の部屋に移動。
…良かった…
夫じゃなくて良かった…!奴なら間違いなく「印刷所?何それ」と深く突っ込んでくるだろう。
密かに安堵しながら中身を確認し、ヨシ…本だ!と確認後はしばらく手を付けなかった。ちゃんと全部確認しろ。
※全部きれいに刷られていました。ただあまりの自分の絵の拙さに投げ出したくなりました。ちなみに全年齢向けではある。
背幅間違った気がするけど白だから目立たない!(オイ)
デザインはイメージ通りで素敵だった!!

これが私の情緒ない初同人誌との対面記録である。

イベントに向けて

さて、ブツ(頒布物)は揃った。
後はアレでしょ、「お品書き」っていうのがあればいいんでしょ(この時点でオンイベ二週間前)。新刊一冊しかないしヨユーヨユー♪と後回しにしたツケが後ほど襲ってくる。
そもそもツイッターをやってない私が宣伝できる場所はpixivしかない。
しかも人気がない私のフォローをしてくださっている方々など数えるほどしかいないのに何も考えてなかった私は仮会場で他の人の展示予定を見て回り、ふと思いついた。

―…本も出来上がったし新刊頒布だけじゃなくて無料漫画の展示しよっかな。
―…二週間もあるし10Pくらいなら余裕でしょ。

私の漫画を仕上げるペースは一日一枚。
勿論土日は子供に潰されるし集中してできる環境もないため一日二コマしか描けない日もザラにある。
それを見込んでも10Pならイケる、と踏んで早速ネームに取り掛かった。

忘れていた長編書きだったのを

以前長編小説を仕上げた事を書いたが、話を膨らませがちで冗長気味な小説を書く私はどうしてもコンパクトにまとめるということが出来ない。
小説ならまだいい。長くてもまあ許される(気がする)。短いのに越したことはないが、文字は削除も追加も簡単なので修正は後からも出来る(校正めちゃくちゃ嫌いだけど)。
だが漫画は違う。
いかに短くまとめ、絵で魅せるかが肝になる。
一概には言えないだろうが、ちゃんとポイントを押さえてすっきりまとまった漫画と言うのは読者も満足ポイントが高い気がする。
そして絵の構図一つで作者の作画コストも大幅に違う(大分大事)。完成してからのコマの追加やエピソードを削るなどは出来な(くもないがめっちゃ面倒)い。ネームの時点で完成に近い話を作らなければならない。

とにかく話が長くなり、セリフばかりになる顔漫画を改善するというのが自分の今後の課題だ。
…がその話は長くなるので置いておいて結論から言うと

20Pのネームが出来上がった。

14-20=ー6
マイナス6P 。
更にネームで二日使ってんだよオメーはよォォォ!!
もはや一日二ページ仕上げないと間に合わない計算である。
平日?
仕事から帰って迎えに行ってイヤイヤ期の子供と宿題やらない小学生の世話をして家事をして寝かしつけまでしてやるの?
疲れた体で毎日原稿二ページ?

無理やろ

しかしやるしかない。ネームは出来上がってしまった。
一応新刊につながる作品だし、描くのは楽しい。描くのはな。
クオリティ云々は置いておいてもうヤケになってペン入れを始めた。
素材3D何でも使いまくって背景はほぼ描かずにガンガン進めて行く。
別にこれでお金が発生するわけでもないのに何をそんなにムキになっていたのか分からないがとにかく描いた。休日夜一日だけ旦那にお願いして缶詰になってまで描いた。

結果、前日にギリッギリ間に合った。
コマが少ない見せ場のページに助けられた。大ゴマバーン!!のページは大抵雰囲気トーンなので命助かる。顔メインなので気は遣うが。

やっとやっと出来上がった原稿をUPするのにも場所を考えていなかったのでオンライン上の頒布場所に手間取り、結局ピクスぺでの公開に決めた。

そこではたと気付く。

お品書き作ってないやんけ

夏休みの最終日に泣きながら宿題をやっていた計画性のなさは生涯変わらないようだ。今後子供に強く言えない(言うけど)(反面教師として)。

一応一週間前に適当なイラストと共にイベントに出る旨は告知しておいた。
だがお品書きの書き方が分からずずっと放置していたのだ。本当に頒布する気があるのかお前。

ウワアアアンとグーグル様に聞きまくり、何とか無料テンプレートに無理矢理あてはめて作成。
この時点でイベント当日。
夜から開催だったからまだ何とかなったが、これオフイベだったらアウト過ぎる…と反省しつつpixivとピクスクの自分のスペースにUP。
ついでにBOOTHへのリンクも漁りまくって作り、無料漫画へと通販の誘導は何とか整った。

イベント開始!!

…と言ってもその時間は家事時間だった為ネットを見る事もできずにひたすら家の事と子供の事にかかりきりだった。
会場の様子も分からず、夜が更けてからそっと会場に入ってみると真夜中にもかかわらず人が居る…!!
しかも自分の店に人が入って来ると音が鳴る仕様?なのかピロピロ鳴って心臓に悪い。何でもない感じで自スペースを覗いてみると人が…居る!!
勿論一人二人くらいなのだが、何周かしていると立ち止まっている人がいるので恐らく無配を読んでくださっているんだろう。
心の中でそっと手を合わせて何か所かのメッセージボードにメッセージを残し会場を後にした。

…というわけでまったく積極的に楽しまなかったのでイベント自体がどうだったのかが分からない(マジで)。
ただ自分の無配のダウンロード状況を見ると結構人が来ていたのではないだろうか。あまりメジャーではないCPなのでオンリー開催が貴重なのもあるだろう。
ただボードに頂いたメッセージで、pixiv見てますというお言葉や既作品について名前を上げて頂き本当に読み込んでくださっているんだな…というのがひしひしと伝わって嬉しかった。

以上が私のまったく参考にならないオンリー参加の記録になる。
ぶっちゃけ交流しない人にとってイベントというのはあまり意味のないことなのかもしれない。
でも初めてオフ本を出すという貴重な体験をさせて貰ったし、pixivしか活動していない自分にとってはとても刺激的な経験だった。

そしてオフ本の続きが描きたくて仕方なくなり延べ140Pほどのネームを描き上げてしまった話もあるのだが、それはまた今度。

あ、ちなみに本は何とか全部捌けました。
(まあ20部なんで…)
再録はしない方向なので大変嬉しかった!!
ただ昔の作品を改めて見ると絵もコマ割りも色々とひどく、正直よくこんな奴の作品を買って下さったな…と購入してくれた人には足が向けられない…。

それではまた。

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