年末は着物の着付け練習をしよう!お正月に大島紬の着物を着るために
私が若かったころ、両親が大島紬の着物を買ってくれました。
色合いに一目惚れしてとても大事にしていました。
が、大事にし過ぎて、いつのまにか箪笥に横たわるその雄姿は私の鑑賞用に・・・。
ところが10年前、親元を離れて高校生活を送っていた息子の卒業式の案内が届きました。それを見た私は、
「土地柄、保護者の方はお着物を召して出席される方が多いのでは?」
と推測し、
「ならば!!!!!」
と、着付け教室を探し始めました。
なんと運のいいことに、我が家のお隣の方は呉服屋さん。
早速、お隣の方に近所の和装着付けの先生を紹介してもらい、お隣の方と一緒に行きました。
私は着物の着付けを教えていただくのに必死になっていたのですが、
有難いことに、一緒に行ってくださったお隣の方がビデオを回してくださっていたのです。
後日、着つけの様子をDVDに落として、プレゼントしてくださいました。
感激!!!!!
そらからは猛練習の日々。
さて、卒業式前日、
私は着物を持って飛行機で現地に飛びました。
当日の朝、
ホテルの部屋で習いたての着付けを思い出しながら袖を通し始めたのですが、そのホテルの部屋には姿見の鏡が無かったのです。一瞬冷や汗が出ましたが、窓ガラスを発見し、それに自分の姿を映しながら着付けました。
卒業式も無事に終わり、私は着物姿のまま飛行機で帰ることにしました。
しかし、素人の着付けなので、締めるところがちゃんと締まっておらず、
バスに揺られ、飛行機に揺られするうちに、徐々に乱れてきているのが自分でもわかりました。
とは言え、それを直す場所もありません。
できるだけ身体をねじらず、
立ったり座ったりの動作も控えて、
いつもの半分以下の歩幅をキープしつつ、
小股小股で冷や冷やしながら家に帰りました。
さて、それから10年。
着物に手を通すことなく歳を重ねてきたのですが、
「来年のお正月は着たいなぁ。でも、着つけの手順を忘れてしまったなぁ」
と思っていたところ、ふと「あのDVD」の存在を思い出し、探してみました。
ありました、ありました、DVDが!
再生してみると、とてもきれいに撮ってくださっていて、
俄然、着付けの意欲がめらめらと湧いてきました!
10年前は、少し動いても着崩れてしまうような苦い経験をしたので、
今度こそはしゃなりしゃなりと歩けるようにしっかりと、艶やかに着たいと思います。
年末は残り2日。
この2日は着付けに没頭し、来年は気分新たに着物姿でお正月を過ごそうとわくわくしています。