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おきにいりnote

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なんとなくいいな、の世界 (読ませていただいてる長編小説のしおりにも使用しています🍀)
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#毎日更新

太陽と蝋燭。

太陽と蝋燭。

太陽の眩しさは文字通り目が眩むほど素敵で、
強く煌めくその光に誰もが元気になる。
太陽のように眩しい人も同じように素敵で、
あんなふうになれたらと思うこともある。

なら、自分はなんだろう。

例えばわたしが、

月だとしたら。
いやいや、もっともっと小さい灯り、

そう、細い蝋燭の炎だとしたら。
小さくて頼りなく僅かな空間しか照らせず、
風が吹けばすぐにかき消えてしまうような
蝋燭の小さな小さな

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分厚い雲の向こうに、ラピュタの幻でも見たんだろう。

分厚い雲の向こうに、ラピュタの幻でも見たんだろう。

心の中に小坊主を住まわせていたい。

突然なんだって思われただろうか、
と思いつつ気にせず書いていく。

イメージするのはもちろん一休さんだ。
一休さんを心に住まわせていたい。

何かにつけて、

「気にしない気にしない」
「ひと休みひと休み」

とふとした時に心の中でつぶやいてもらう。

なぜかって?
自分でつぶやくよりも効果的だからだ。

なんたって相手は一休さんなのだ。
反論する気も起こるま

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ほんのわずかに紛れ込んで。

ほんのわずかに紛れ込んで。

ほんの少し前まで、
夜も明けない、朝とは言えない時間から
蝉たちの大合唱に起こされていたのに、
もう朝は、静かで。

ほんの少し前まで、
どんなに青い印に寄せても、夜になっても、
あたたかい、まるでお湯のような水しか
蛇口からは出てこなかったのに、
ふと手を洗ったと瞬間の水が
ほんの少し、ひんやり。

ほんの少し前まで、
辺りが真っ暗になる程夜に包まれても
しつこく肌にまとわりつくような湿気と熱気

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夏野菜を楽しむ週末。

夏野菜を楽しむ週末。

先週末と今週、残った野菜たちで作ったもの。

ズッキーニや茄子、トマトなどは、
もはや余るように多めに買ってしまっているので
"残った野菜"というよりは、
週末のために"残した野菜"と言う方が正しい。

去年の記事にもきっと同じことを書いている。笑

先週はズッキーニやオクラ、ミニトマト、
ししとうにフルーツパプリカと茄子。
という面々を残して、週末にこのふたつを作った。
ガラスの耐熱容器に保存し

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1年、いや367日目。

1年、いや367日目。

ちょうど1年前の今日、この記事を書きました。

noteで毎日更新を始めて1年が経過した。
正確には今日を含めてこれで367日目だ。
閏年だったから、366日と、今日で367日目。

長かったような、あっという間だったような日々。

1番書きたいことは

1歳になりました。
おぎゃーから、つかまり立ちできるくらいに
なった感じでしょうか。

そんな著しい成長があったのか!と言われれば
ちっともない

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猫さんとわたしの日常Day4. 猫の舌

猫さんとわたしの日常Day4. 猫の舌

「猫の舌はザラザラしている」
ということは、猫を飼っていない人でも、
触れ合ったことのない人でも、
何となく、ひとつの情報として
広く知られていることかもしれません。

ザラザラしているというイメージだと、
ヤスリや鮫肌のようなザラザラ感を
想像するかもしれませんが、
実はザラザラしているというより
例えるならハリネズミのトゲようになっています。

今日は毛繕いする猫さんと一緒にゴロゴロしながら

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お野菜の焼き浸しに癒される日曜日の朝。

お野菜の焼き浸しに癒される日曜日の朝。

今日は日曜日なので、
3行日記にしようかと思っていたのですが、
今日起きてからのことを思うまま
ダラダラと日記のように書いてみようかな。

ここ10日ほど眠りが浅く、
毎日ちっとも眠れた気がしない生活だったからか
金土辺りが眠気のピークになり、
昨日はほとんど眠っていたんじゃないかというくらい
ひたすら眠り続けていたら笑
朝の4時頃パチっと目が覚めた。

起きてからしばらくはぼんやりしていたけど

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目を疑うような写真を撮ったことはありますか。

目を疑うような写真を撮ったことはありますか。

変なタイトルなんですが…笑

携帯のカメラで何気なく写真を撮ること、
景色だとか、夕焼けだとか、お花だとか、
街の中だとか、食べ物だとか、
まあ日常的にあると思うんですが、
その写真に、にわかには信じがたいものが
写っていたこと、なんてありますか?

いやいやいや、怖い話ではないんですよ。笑

実は私はそういうことが何度かあるんですが、
その中で今携帯の中に残っている
とある1枚の写真を今日は紹介

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鍵を外したマガジンについて。

鍵を外したマガジンについて。

今朝は寒くて風がとても強くて、
家の周りの大きな木たちが
絵本に出てくる森の中の木の怪物たちみたいに
ざあざあと枝や葉を揺らし大きく蠢いて、
まるでひとつの大きな生き物のようだった。

わたしは普段携帯のアプリから
noteを見たり記事を書いたりします。

登録した時、鍵付きの
「あとから読み返したい記事」という
マガジンが元々存在していて、
特に気にせず時々そこに記事を追加し
使用していたのだけ

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短編小説:夜を歩く

短編小説:夜を歩く



23時

 寝返りをうつのはこれで何度目だろうか。形の合わない箇所にむりやりパズルのピースをはめ込んでいるような気分だった。
「寝れねえ」
 俺は誰に言うでもなくそうつぶやいた。しかし狭い部屋で独りそんなことをぼやいてみても余計に目が冷めていくだけだというのは嫌というほど分かっていた。ただそのことをはっきりと確認したかっただけなのかもしれない。つまりある種の諦めだ。
 目を開けて上半身を起こし

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苦手なものの話。

苦手なものの話。

小説の作り方を勉強していると「キャラクターの設定」という要素によく遭遇する。

『キャラクターには、欠点や苦手なものを設定しましょう! そうすれば読み手が親しみやすいキャラになります!』

まあ僕はこういったマニュアルが嫌いな天邪鬼なので、これはむしろ『やってはいけないこと』にしている。

登場人物の苦手なものなど、わざわざ設定しなくても、書いていればそのうち出てくる。

でも、ふと『自分の嫌いな

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