東洋医学における精について
基礎的な物質
精・気・血・津液は生理活動に関わる基礎的な物資である。これらは臓腑・経路などの活動と密接な関係にある
しかし文章だけではあまりピンとこないと思います。
東洋医学では、陰陽がとても重要である。
気は陽である。そのため陽気である。
血・津液・精は陰である。陰液と呼ばれている。
気は基本的に暖かいイメージがある。
陰は少し冷たいイメージがある。
精の生理
精は、組織・器官を滋養する働きや、気・血を化生し、神を維持する働きがあり、人体の構成や生命活動を維持する最も基本的な物質である。
精には父母から引き継いだ先天の精と
食べ物から得られる後天の精が合わさった生理物質である。
エネルギーと置き換えた方がわかりやすい気がする。
先天の精
父母から受け継いだ物質で、腎に貯えられ、人体の成長・発育の源である。
一般的によく言われる遺伝と言われるものである。
後天の精
脾胃の働きによって食べ物から後天的に得られ、水穀の精とも呼ばれる。
後天の精の一部は気・血に分かれ、全身の組織・器官に行きわたり、残りの一部は腎におさまり、絶えず腎精を補充している。
後天の精は、自分自身で補うことのできるものなので適切な食事を摂ることが大事である。
精の作用
生殖と滋養、血への化生、気への化生、神の維持などの作用を持つ
生殖
生まれてから腎の生理機能が少しずつ盛んになり成熟すると生殖機能が備わる。子供を作ることができるようになるということである。
滋養
精は人体の組織・器官を滋養する。精が充足していれば、各種の生理機能は正常に発揮される。これが大人になるということなのかもしれない。
血への化生
精は必要に応じて血に変化する。精が充足していれば、血も旺盛となり正常に各組織・器官を滋潤することができる。
気への化生
精は必要に応じて気に変化する。気は絶え間なく人体の新陳代謝を推動・制御し、生命活動を維持している。したがって精は生命の本源であり、人体を構成する最も基本的な物質である。
精は目に見えるものではないため少しわかりずらい。
精なければ、人体は生命活動を行うことができない。
精が不足すると成長や発育・生殖および脳にも悪影響を及ぼすと言われている。
なくてはならないものだが、疎かにしやすいものであるといえる。
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