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漢文 文法①-使役形-

こんにちは!ほげーたです。最近勉強時間が減ってきているので、少しずつ増やしていきたいと思います。さて、今回は漢文の使役形について、解説していきます。

「使役」は英語などでもやっているように、「~に・・・させる」といういみがあります。使役は以下のことだけを頭に入れておけば大丈夫です。

① 形は「AヲシテB(セ)しム」
② 「使」の下の名詞に「ヲシテ」をつけるのを忘れない!
③ 「しム」の前は動詞の未然形

例えば、次のような文があります(白文です)。書き下し文に直して、訳してみましょう。

使 騎 馬 渡 河。

A.騎馬をして河を渡らしむ。(騎馬に川を渡らせる。)

名詞に「ヲシテ」をつけるから、「騎馬をして」となり、「渡る」は四段活用であるから、その未然形と使を合わせて「渡らしむ」となる。
※「しむ」は助動詞であるため、書き下すときは平仮名に直す!
 「しむ」と読めるのは、「令・使・遣・教」がある!

次の白文を書き下し文に直してみましょう!

使 民 重 死 而 不 遠 徙
※重る・・・はばかる/徙る・・・うつる

A.民をして死を重り遠く徙らざらしむ

いつものごとく、「使」の下の名詞に「をして」をつけます。
気を付けたいのは、「不」の読みです。古文と同様に打消しの助動詞「ず」の未然形は「ざら」なので、「ざらしむ」となります。

使役には一つ例外があります。
次の文を見てみましょう。

天 帝 使 我 王 百 獣(天帝我をして百獣に王たらしむ)
=天帝が私を百獣の王とした

???「使役」の形なのに、~させるの訳がないではないか!
となりますよね。
この文は、戦国策の一節(虎の威を借る狐で有名)で、これぐらいにしか
使役の例外は使われていません。ですから、この文を丸ごと覚えてしまうのが得策です。

☆ 使 A C(AヲシテCタラしム)=AをCとする

いかがでしたか。使役は基本中の基本の句形なので、必ず覚えましょう!

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