共感力で変わる親子関係
♦家族関係のバランス
家族のバランスとは家族メンバーがお互いの幸せを気にしすぎないことで家族関係が機能するということです。お互いが丁度いい距離感で快適に過ごせて、助け合い、居心地の良い家庭環境になることです。
家族の幸せを気にしすぎる=家族メンバーは大丈夫か?嫌な思いや辛い思いをしていないか?と心配し過ぎること。
例えば母親が子どもに「学校は楽しい?いじめられてない?」「先生は優しい?怒られていない?」などと過保護になること。
母親であれば子どもが集団生活に馴染めているか気になってしまいますよね。
親が子どもを心配するのは当然のことですし、小さいうちは。。。ってつい口出ししちゃいますよね。
私には7歳の息子がいます。しかも学校に行きたくない病気持ちです。
「学校行きたくない。」って言われるとつい色々聞いてしまいます。
『なぜ学校に行きたくないか?』その理由を根掘り葉掘り質問攻めにして聞いてしまいます。
ただ『行きたくない』だけの時もありますよね。『今日はカレー食べたくない』みたいに。
こんな時は”気にし過ぎる”気持ちを共感力に変換するようにしてます。
子どもの気持ちに寄り添うことで、少しづつ子どもの行動が変わることもあります。
自分に余裕があるときは「行きたくないんだね。そんな時もあるよね。」とその気持ちに共感しながら、「とりあえず靴下履こうか?」から「1ミリづつ進もうか?」と子どもと一緒に少しづつ歩いて行きます。
そして「学校いきたくないよー!」と大声で叫ぶ。うちの子はこれで気持ちがリセットされることがあります。
ただ私自身余裕がないと共感すらできずに、
「毎朝同じこと言わせないで!」と怒ってしまい、
「ママは悲しい。あなたが毎日学校行きたくないって言うと。」と子どもの気持ちを否定してしまうこともあり、自己嫌悪に陥ります。
子どもの気持ち「学校に行きたくない」を否定することは、学校にいけない自分は母親に受け入れてもらえないんだという経験をさせてしまいます。
その経験により、自信が無くなっていき、対人関係で問題を抱えやすくなったりします。
私に余裕がないことで、子どもに苦しい思いをさせてしまったと私も辛く、悲しい気持ちになります。
子どもが帰ってきたら、朝のこと謝ろう、ギューッて抱きしめよう。「お疲れ様。頑張ったね。」って伝えよう。
そう思いながら仕事に戻る日も少なくありません。
家族関係のバランスを上手に保つことは難しいです。いつもトライ&エラーの繰り返し。前進している気がしないし、「またか。」「またやっちゃった。」私は全然成長出来てない。そんな嫌悪感でいっぱいの時もあります。
日本の母親は頑張り過ぎだけど、「私なんて全然頑張ってない」という人もいます。私たちもまた親に認められなかった経験をしてきたので、自分を認められないことがあります。
人間だから頑張れない時もあります。そんな時があってもいい。まずは頑張れない自分を受け入れるところから始めることが大事。
子どもの「ママ、大好き」の一言、笑顔で癒やされて、また頑張れることもありますよね。
子どもは神様からの預かり物。いつかは返さないといけない存在。
その時までは愛情たっぷり注いで、一緒の時間を共有して『良い思い出』を沢山作りたい。
その思い出と親からの共感で認められるということを繰り返し、子どもはたくましく成長して、安心して親離れできるのです。
家族関係のバランスとはそういう子どもを育てられる環境でもあるのです。