DCプランナー1級 C分野その1
DCプランナーの概要
DCプランナーは、確定拠出年金だけに詳しい専門家ではなく、企業年金総合プランナーであり、年金制度全般や投資・資産運用、ライフプランについての専門的知識を兼ね備えています。
年金教育の専門家として、企業・個人の公的年金、確定拠出年金、確定給付年金など性格の異なった年金制度を加入者目線で説明をし、個々人の金融リテラシーを高める技量を求められています。
C分野特集
DCプランナー1級は、A分野(年金・退職給付制度等)B分野(確定拠出年金制度)、C分野(老後資産形成マネジメント)の3つの分野に分かれています。
それぞれ90分ずつ独立して試験を受けます。
※DCプランナー2級は、1級の分野を1つの試験として120分の試験です。
1級試験で一番難しいのがC分野です。
ここでは、C分野に特化してどのような問題がでるのか、なぜC分野を難しいというのか、その対応を受験の集大成として急ぎ作ります。
レイアウトまったく無視していますのですみません。
大事なこと
DCプランナー1級試験は、CBT方式でおこないます。
CBT試験は紙での試験ではなく、パソコンによる試験です。
そのため
「問題や選択肢を覚えることができない」
「自分の答えが正しいのかわからない」
「問題集や参考書の範疇を超えた問題がでる」
「メモ用紙もすべて返却」
など、大変難しい試験です。
なお、紙はA41枚ですが、足りませんので2枚使います。
2枚両面びっしりと埋めます。(没収されますが)
2023年4月から、成績表の表示が変わりました。新しい表示方法では、自分が間違った箇所と、問題の分野の種類が分かります。また、老後の生活設計が他の分野と統合されました。
2023年5月18日追記
このnoteでは私の記憶している事を書きます。
あくまでも「参考」程度にしてください。
一切の責任を負いかねます。
選択式と総合問題
選択式問題は10問で各4点。総合問題は4分野で1分野に3問。
合計12問の各5点。40点+60点=100点。選択式でも計算問題が3問。
下記がよく出る問題と難しく感じた問題です。問題と答えについては記憶のみ。
算術平均、幾何平均
イールドカーブの説明
投資信託 会社型はREIT。契約型は信託約款で日本で主流。
日経平均とTOPIXの違い。
日経平均は修正平均株価で除数を使う。
TOPIXは、時価総額加重平均で浮動株を使う。
問題では「修正」が入っていないただの「平均株価である。」となれば間違い?
「株式分割などの場合の連続性を持たせた平均株価」と出た場合、連続性を持たせることが「修正」になると解釈いていいのか?時間加重平均はパフォーマンス評価の期間中、キャッシュフローの影響を受けないので、ファンドマネージャー評価に適している。
確定拠出年金のパフォーマンス評価は、自分で資産の配分を設定する(アセットアロケーション)ので、「財産加重収益率(IRR)」が適している。
標準化 (困った問題) 「0%を下回る確率を求めよ」でZの数値を求めます。
Z=0.2673 と出た場合、表があり「K(z)を上回る確率」から、Z=0.2673から、26.73%でいいのですか?
0%を下回る確率だから100%-26.73%=73.27%なの?
この問題は4回出ました。算術平均 幾何平均
過去のパフォーマンス評価には、幾何平均が良い。
・計算問題
100万円を投資して1年目リターンが50万円、2年目リターンが▲50万円の時。
算術平均は、(50%ー50%)÷2=0%
幾何平均は、√(1+0.5)✖️(1ー0.5)=√1.5✖️0.5=√0.75=0.866 (0.8666−1)✖️100=▲13.397・・≒▲13.4%
これを土台にした問題。
・追加投資した場合、追加投資しなかった場合の違い。
・「100万円を投資した場合、5年後のリターンは?」
幾何平均を使って、
100万円✖️(1ー0.134)^5≒100万円✖️0.481≒48万7,000円4つのパフォーマンス評価
・シャープレシオ Ra(リターンA)、Rf(リスクフリーレート)
シャープレシオ=(Ra-Rf)÷標準偏差σ
・トレイナーの速度 (シャープレシオの分母を変える)
(Ra-Rf)÷CAPMのβ(分母はシステマティックリスク)
・インフォメーションレシオ(ベンチマークとの差)
Ra-Rb(ベンチマーク)÷トラッキングエラーσTE
・ジェンセンのα Pfの収益率-{無リスク利子率+β×(ベンチマーク-無リスク利子率)+無リスク利子率}確定拠出年金のパフォーマンス評価は、自分で配分を決めるので(自分でアセットアロケーションを組むので)「財産加重収益率(IRR)」が適している。
ファンドマネージャーの評価は、「時間加重収益率」が適する。
(期間中のキャッシュフローの影響を受けないから)債券の性質
・割引債のデュレーションは、残存期間に等しい。
・利付債のデュレーションは、途中で利子が出るため、残存期間より短くなる。
・他の条件が同じならば利率の高い債券ほどデュレーションは短くなる。
・条件が同じならば、残存期間が長い債券ほどデュレーションは長くなる。
・条件が同じならば、デュレーションが長い債券ほど金利変動リスクは大きい。MMF
・外貨建てMMFは、買付後30日以内の解約換金に対して所定の信託財産留保額は「差し引かれない」。
・円建てMMFは、買付後30日以内の解約換金に対して、1万円につき10円の信託財産留保額が「差し引かれる」。枝の選択肢で正誤が難しいもの3点。
1 リバランス時は直接費用の信託財産留保額のみかかる。
疑問・・・問題集には信託財産留保額の言葉を書かせる形式が旧試験ではありました。しかし、「解約手数料」はかからないの?
2 インフレーション時でも、会社はインフレショーンに対応できるように経営い業績を安定させるので、長期で見れば株式は長期投資に向いている。
疑問・・前半がおかしくない?
3 「結局は、リバランスは価格の高い資産の配分を減らし、価格の低い資産を買うことになる。」
(時価総額だと正しいのではないか?価格の高い低いではない?)
その2へ続きます。
2023年4月から、成績表の表示が変わりました。新しい表示方法では、自分が間違った箇所と、問題の分野の種類が分かります。また、老後の生活設計が他の分野と統合されました。
2023年5月18日追記