FP1級実技試験 怒涛の不合格体験記
FP1級実技試験 2024年6月15日パート2
一番最後に得点を開示しています。
2024年6月15日、きんざいのFP1級技能士試験の実技試験を受けてきました。
準備を怠りなくしていたつもりでしたが、本番では緊張もせず持ち帰りもなく、異次元での面接となりました。
12分の面接の様子を反面教師としてみてください。
問題はリンクを貼っておきますのでご参照ください。
https://www.kinzai.or.jp/uploads/lib/question/202406/fp01_j_0615part2.pdf
なお、合格発表日は7月11日です。結果は何点?
結果は不合格でした。
要因1 Aさんは売りたいと言っていた
市場調査つまりマーケティングを言っていなかった。
要因2 専門職に対して、「弁護士」を言っていなかった。
要因3 根保証に時間がかかりすぎた。「わかりません。知りません。」ここで時間取りすぎ。
要因4 土地と家屋の売買に必要な書類を知らなかった。言える事は言ったが。
要因5 この問題を見て「競売物件に居座る住人」が焼き付いててこの場合の対処策を考えていた。
要因6 面接官の方を見ながら話をしていましたが、書記官がずっと下を向いていて違和感がありまくって気になっていた。イメージと違ったわけで、書記官は書記担当、面接官は1名。
原因7 他の人の問答を見るとホームインスペクションの事を言っていたのでそっちの線もあったのか・・・
本線から枝が分かれて、3通り位の話の持って行き方があったようです。
点数きたら公開します。
待機所にて
私は、パート1からパート2への順番でした。てっきりパート2からと思っていましたが違いました。4人5人の方計9名が1グループになります。
午後は、2グループありましたので午後の受験者は18人前後です。午前が18名としても合計36名。
やけに少なく感じました。
本番(待機)
記憶が薄れかけてきましたので急ぎ書きます。
なお、私の答えの正誤は不明です。
私の順番まで時間があります。ラスパーさんのありがたいPDF資料やピンク本や自分のノートを見直していました。
「あ、私の番号が呼ばれた。パート1は大失敗だったので、パート2で盛り返す!!」
設問読み開始
後ろの席に座り、問題用紙A3が配布されました。え?何これ?パート2は不動産ですよね。
いつもぎっちり埋まっているイメージが強いのだけれど、右半分全部メモ用紙。
短いほど難しいのが傾向。
問題文を見ると、相続した物件。父Cさんが亡くなり兄弟Aさんと、Dさん。Dさんの出番は全くありません。問題は主人公Aさんの相続した甲土地と甲建物(賃貸アパート)です。
まず質問事項を確認。一番最初と最後は同じ。2、3、4が独自の問題です。「家賃滞納」「退去」の言葉が並んでいる。
問題を読み進めていくと、家賃滞納者Eさんが父Cと契約を直に交わしている。不動産屋を通していない・・・。連帯保証人には、Eさんの父Gさんがいる。AさんがEさんに話をするが本人は悪びれた様子はない。困ってしまったAさんは、いっそのこと甲土地と甲建物を売ってしまいたいとあります。くわーこれは競売にかけた家に居座る人みたいじゃん。
地獄の扉が開く
15分終了後、地獄の壁が開きました。ノック3回。
ほんたん(以下、ほ)「失礼します。ほんたんです。よろしくお願いいたします。」
面接官(以下面)「どうぞおかけください。それでは順番通りに進めます。Aさんに対して聞くことは何ですか?」
ほ「はい。父Cさんから相続した物件ですので、取得費及び取得の日がわかる資料の提示。父Cさんと不動産屋との契約書類の確認。Aさんは102号室のEさんとの話について。それから・・。できればEさんと話ができれば話したいです。Aさんと一緒に。(死亡フラグ)このくらいです。」
面「FPがEさんと話合えるの?」
ほ「難しいでしょうね。」1秒の間。
面「Aさんのライフプランは?」
ほ「もちろん行います。(FPの提案で言うはずだったのだが)」
面「続けてFPが調べることは?」
ほ「はい。まず法務局で、登記簿謄本及び公図にて権利関係の確認。Y市役所都市計画課にて今後の都市計画や用途地域に変わりはないかを確認します。
更に父Cさんが不動産屋を介さずにEさんと契約を結んだので、父Cと不動産屋との契約書も確認します。
現状の調査、交通量や付近の様子などです。(これいるのか?問題点はEさんの家賃滞納をどのようにするかじゃないの?)」(売りたいって言ってるじゃないAさん)
いきなりクライマックス
面「はい。次の問題です。AさんはGさんにEさんの家賃滞納分の支払いを求める事ができますか?」
ほ「できると思います。(できますか?だからできないんだよ。でもなぜできないかわからないんだよ)」
面「なぜ?」
ほ「連帯債務者だからです。」
面「あのね。問題文の中段を見て。ここに「借主の貸主に対する一切の債務」って書いてあるじゃない。」
ほ「はい。その通りです。一切の債務ですので払ってもらえると考えました。」
面「あのね、民法が改正されたでしょ。その事について聞いているんだけど」
ほ「(これは助け舟か?いや泥舟だ。民法の大改正は飲み屋のツケとかしか覚えてないし。)民法の改正・・・」3秒経過。
面「この場合は、⭕️⭕️⭕️という制度ができて、$%$$$#@#@$%^$#@#$%$#@なの。この制度は何ていうのかな?」
ほ「(面接官の顔を見ながらしないとまずいよな。しかし、書記係は頷くどころか下向いてこっち見てくれていない)はい。民法の改正が行われたのは知っていますが、具体的な名前は存じ上げません。」
面「本当に知らないの?」
ほ「本当です。」
面「これは、根保証っていうのです。」
ほ「根保証ですか。(根抵当権は知っているが根保証は初耳)ありがとうございます。(絶体絶命)」
面「あー、時間ないから。次ね。Eさんに退去してもらいたいんだけど、どうする?」
ほ「裁判にかけます。(裁判大好き)」
面「いきなり裁判?」
ほ「いや、その前に話し合いをEさんとします。」
面「どうやって?」
ほ「(3秒経過。)斡旋、調停、仲裁!」(ADRだったかな)
面「そう!調停にかけるんだよ。次の問題。甲土地と甲建物を売るためにはどのような書類が必要ですか?」
ほ「書類。売買契約書、現在の入居者との契約書、不動産屋との契約書です。」
面「あとね。固定資産税の評価書?も必要でしょ。」
ほ「はい。そうですね。(頭はパニック)」
面「まだあるでしょ?大事なのが」
ほ「(3秒経過)権利証!」
面「そう。権利証は大事ですよね。じゃもう時間がないから専門職業家を言ってください。」
ピピピピ
ほ「税務関係専門の税理士、宅地建物取引士は媒介で必要。司法書士、土地家屋調査士。不動産鑑定士です。(弁護士をなぜ言わない)」
面「最後に、FPにとって大事なことは?」
ほ「(この展開は初めて)信用が大事です。」
面「もちろん信用は大事だけどね。もっとあるでしょ?心構えとか。」
ほ「他にですか?」
面「じゃあ、あなたに税金がいくらかかるか教えて欲しいって言われたら、どう答えるの?」
ほ「はい。個別具体的な税金のご相談には応じることはできませんと、やんわり答えます」
面「どうして?」
ほ「税理士法違反になるからです。」
面「はい。これでおわります。」
ほ「ありがとうございました。失礼します。」
ここでやっと書記官が顔を上げて「お疲れ様でした。」で終わりました。
(追記)
元々不動産は苦手で過去問題集で何度も行いました。
様々な税制や土地の問題。特例などたくさんありますよね。
AとBとの違いも10種類以上ありましたね。
今回の試験ではそのような問題ではなく、民法中心に動いていた感じがしました。よく圧迫面接とかいう方もいますが、そうではありません。
何とかして合格ラインまで引き上げよう。とするのです。
あと、「#$%^^$%^」ですが、調べたところ「極度額」のことを言われていたようです。
極度額(上限)のない根保証契約は無効です。
ご参考までに法務省のパンフレットです。
ここをクリックしてください。
28,000円の貴重な体験。パート1の方がまだマシでした。
これで、パート2を終了いたします。
点数でました。118点。
もう受けるお金ない。