変形性股関節症で生じる可動域制限って?①
おはようございます!ジョイントフィットネストレーナーの中尾量です。
今回は変形性股関節症の方で生じる関節の可動域制限について紹介していきます。
今回の記事が参考になれば幸いです!よろしくお願いします!
最初に可動域制限が生じやすいのは股関節屈曲
変形性股関節症の方で進行していくと徐々に可動域制限がでてきて最終的にはいろんな運動方向で可動域制限が生じてきますが、ある程度可動域制限が生じる順番が決まっています。
まず初めに可動域制限として生じやすいのは股関節屈曲(曲げる)動作の可動域です。
深く曲げる動作や、靴下を履く動作、つめを切る動作などが制限を受けやすいです。
さらに屈曲した状態での内旋(内にねじる)動作や内転(内に閉じる)動作が制限されていきます
続いて股関節外転動作(外に開く)と外旋動作(外にねじる動作)の可動域制限が生じ、最終的には伸展(後ろに動かす動作)にも可動域制限が生じてきます。
ではなぜ可動域制限の順番が決まっているのでしょうか?
臼蓋と大腿骨頭の位置関係によって動きやすさが変わる
可動域制限が生じる理由として、臼蓋と大腿骨頭の位置が関係しています。
臼蓋は後方のほうが面積が広く、前方のほうは狭いつくりになっています。
つまり大腿骨頭が臼蓋との接する面が広くなるほど安定した位置関係になります。
股関節屈曲時には大腿骨頭は臼蓋の後方との接地面が増えるので安定した位置になります。
しかし逆に考えれば接地面が多く安定しているということは動きにくくなるとも考えられるため、はじめに可動域制限が生じてしまいます。
以上、股関節症の方で生じる関節可動域制限について紹介してきました。
次回以降も可動域制限について紹介していきますね。
最後までお読みいただきありがとうございました!