手術後の皮膚の治癒過程って?②
おはようございます!ジョイントフィットネストレーナーの中尾量です。
今回は手術後の皮膚の治癒過程について紹介していきます。
皮膚の治癒過程をあらかじめイメージしておくことで、手術したあとの不安も減るのではないでしょうか?
今回の記事が参考になれば幸いです!よろしくお願いします!
皮膚の治癒過程には4段階ある
まず前回のおさらいとして、皮膚の治癒過程には4段階あります。
①血管凝固期②炎症期③増殖期④再構築/成熟期です。
前回の記事では
①血管凝固期→血管が収縮したり血小板が集まり、止血作業が行われる
②炎症期→血管を拡張させて壊死した細胞を取り除いたり、白血球が集まり細菌や壊死した細胞を食べる
といった過程を紹介しました。今回は③から紹介していきます。
③増殖期(術後3~20日)
この時期には、皮膚の再生や肉芽組織、血管などが新たにつくられます。
まずは皮膚の再生はかさぶたをイメージするとわかりやすいと思います。
かさぶたの下で表皮細胞があつまり、表皮が形成されていきます。
そうするとかさぶたが剥がれ、あらたな表皮が出てきます。
また表皮の下に肉芽組織と言って、コラーゲンなどの物質でできた組織があつまり、修復部の強度を強くしていきます。
また作られた肉芽組織の中にまた新たに血管が作られ、栄養を供給するようになり、さらに修復が進んでいきます。
成熟期(損傷後9日)
修復過程の最終段階であり、損傷前の皮膚の状態に近づきます。
この成熟期での治癒過程はコラーゲンの分解・合成のバランスによって決まり、合成が上回ってしまうとケロイドや瘢痕化してしまい、皮膚の機能が制限されてしまいます。
以上、皮膚の治癒過程について紹介していきました。
リハビリでは皮膚の治癒過程を考えながら、修復過程を阻害しないようにリハビリを行うことが重要ですね!
今回の記事が参考になれば幸いです!最後までお読みいただきありがとうございました!