変形性股関節症の方で生じる可動域制限って?②
おはようございます!ジョイントフィットネストレーナーの中尾量です。
今回も前回に引き続き、変形性股関節症の方で生じる股関節の可動域制限について紹介していきます。
今回の記事が参考になれば幸いです!よろしくお願いします!
前回のおさらい
まずはじめに前回の記事のおさらいですが、変形性股関節症の方で可動域制制限される方向の順番がある程度決まっているといわれています。
順番としてはまず股関節屈曲(曲げる)動作、次いで屈曲位での内旋・内転(内にねじる)動作が制限され、さらに外転動作(外に広げる)、最後に伸展(後ろに伸ばす)、内転(内にしめる)動作の順で可動域制限が生じるとされています。
理由としては、股関節を構成する大腿骨頭と臼蓋の位置関係が関係しており、屈曲や内旋動作などはより構造的にはまりのいい位置関係になり、逆に言えば動きにくくなるといった関係性がありました。
股関節伸展と内転は逆に不安定な位置関係になるため、最後まで可動域が保たれている
逆に股関節伸展動作や内転動作で大腿骨頭と臼蓋の位置関係が不安定な位置関係になります。
臼蓋の前面は後面にくらべると面積がせまく、大腿骨頭との接地面積が少なくなるため、不安定な位置関係になります。
つまり、不安定ということはそれだけ自由に動けるということなので変形の進行が進んでもある程度可動域が保たれるということになります。
ただ、可動域が保たれているからといって過度に股関節を後ろに伸ばすような運動をやってしまうと不安定さを助長させてしまうかもしれないので注意が必要ですね!
以上変形性股関節症の方で生じる可動域制限について紹介していきました。今回の記事が参考になれば幸いです!最後までお読みいただきありがとうございました!