POGの下準備(ノーザンファームミックスセール編)
2022年から始まったノーザンファームミックスセール
3回目となる2024年は、ジャスティンミラノ半弟をはじめ、過去2年と比較して質の高い当歳が上場し、セール初の億超えでの落札も生まれた。
このセリで取引された最初の当歳馬からサトノカルナバルをはじめ、4頭(10月20日現在)が勝ち上がった。さらに、(前身を含み)繁殖セールで取引された後に子供が活躍した馬が出たことで、「当たり」が潜んでいるのではないかと気づいているPOGプレイヤーも多いと思われる。
今回は私個人が注目する、過去の3回のミックスセールで取引された当歳や繁殖牝馬の子供の中から気になる馬を何頭かピックアップしたい。
1.シゲルゴホウサイの2023(江馬 由将 25,000,000円)
森中蕃オーナーが亡くなってノーザンファームに取引された馬の子供である。母シゲルゴホウサイはダート短距離で3勝、デビュー時は400kgほどだったが引退前は470kg前後と普通サイズの馬であった。父ヘニーヒューズ×母父パイロは母数のデータが少なく、まだ未知の可能性を秘めていると言えるだろう。
2.クラシックココアの2023(里見 治 50,000,000円)
父リアルスティール×母父デインヒル系豪州血統である。ここ数年、サンデーの血を持つ父と豪州血統の相性の良さが一般にも知られてきた。リアルスティール産駒は芝・ダート・距離不問の種牡馬であるが、本馬は芝中距離に適性が出ると踏んでいる。
3.ネイビーアッシュの2023(小川眞査雄 28,000,000円)
父は2024年11月末現在、産駒が絶好調で種付け料が1000万円の大台に達したナダル。ナダル×母父キングカメハメハからはカトレアS2着のクレーキングがいる。母ネイビーアッシュの半妹はシャドウディーヴァで、日本で結果が出ている血統。馬主の小川眞査雄氏の所有馬にはポッドロゴがおり、3歳夏までに2勝できれば、JDCに出てくるだろう。
4.サダムグランジュテの2023
母サダムグランジュテはミックスセール2022でコスモヴューファームに落札された。半兄はOP勝ちのあるロコポルティ。ウインで募集され、かなりの人気だったとか。馬格があるのもGood.
5.ネオヴィクトリアの2023
母ネオヴィクトリアはノーザンファーム繁殖牝馬セール2020にて取引された。父ヴァンゴッホはアメリカンファラオの後継種牡馬。ノルマンディーで募集されれば情報が出てくるが…。