3.【小説】 「走れエイト!」
◉ 「走れエイト!」3
衛登は繁華街を歩いていたが
田舎だったので
繁華街と言っても
ただの商店街を歩いていた。
「日曜日なのに
けっこう閉まってるなあ。」
衛登は寂しい商店街をディスった。
決してここを否定したり
侮辱したり批判したり
けなしたりして
ひどく言うつもりは無かったが
あまりの寂しさについ言ってしまった。
「なんか
この先にデカイ2階建ての
スーパーができたらしいぜ!
2階は店舗を
貸してるらしいけどな。」
直樹は まるでツウのように言った。
《この辺のことは何でも俺に聞け。》
という感じだったが
通りがかりの人の話を
ちょっと耳に挟んだだけだった。
つまり
偉そうにしたいだけだったのだ。
「確か
この辺って聞いたんだけど・・・。」
直樹がキョロキョロして
住所を確認した。
「あった あった
ここだよ 見つけた。」
直樹は雅人の事務所を発見した。
「おジャマします。」
直樹は事務所のドアを開けたが
雅人が事務所の人と
何やら相談をしていた。
「おっ ちょうどいい
二人で来てくれたか!」
雅人は二人を歓迎したが
衛登は会うのは初めてだった。
〜つづく〜