1.【小説】 偏屈こぼれ話
◉ 喪中
大志(ふとし)は病院の待合室にいた。
この物語は
話が好きな高橋大志(たかはしふとし)が
いろんな所で
ただ話を聞いてるだけだったり
ツッコミを入れてるだけの物語だ。
病院の待合室には
いろいろな人がいる。
診察を待っていた大志は
隣のオジサンに話しかけられた。
「あんたも何処か悪いの?」
「ええ まあ。」
「あのさ~ 俺さ~。」
と切ない話だったのか
オジサンは急に話し始めた。
「去年の12月12日に
喪中のハガキが届いたんだよな。
《誰かの親でもなくなったかな。》
「そこに書いてあったのは
12月9日に後輩が亡くなった
というんだ。」
《へぇ~ ビックリした!》
「後輩と言っても
歳がひとつ下なだけで
ほとんど友達だったんだけどな。
《いつも年賀状を
やり取りしてたみたいだ!》
「カッコよくてスポーツマンで
死ぬような人でもなかったので
めちゃくちゃショックだったよ。」
《しばらく何も言えなかった。》
〜つづく〜