14.【小説】 「走れエイト!」
◉ 「走れエイト!」14
雅人はさらに話を続けた。
「仕方がないので
うちのもん・・・いや
うちの従業員に行かせようとしたが
衛登の強さを見ていて
衛登に頼んだほうが早い
と思った次第だ。
衛登はどう思うかなあ?」
ここで初めて衛登の意見を求めた。
「あの〜 まあいいですけど
でも暴力で捕まったら
嫌なんですけど・・・。」
衛登は素人相手に暴力沙汰は困る
とハッキリ言った。
「それは大丈夫だ!
従業員を頼ってくれ!
あとはなんとかするから
俺を信じてくれ!お願いする!」
と言って雅人は頭を下げた。
「分かりました。
雅人さんがそこまで言うなら
なんとか頑張ってみます。」
衛登は渋々だったのか
進んでやったのか分からないが
とにかく引き受けた。
しかし衛登は雅人の事務所に
オジサンがなんで駆け込んできたのか
分からずにいた。
「なんでなんだろう?」
衛登はその答えを後で知ることになる。
そして衛登は
そのラーメン屋に行ってみた。
《商店街の真ん中にあるし
場所もかなりいいところにある。
こりゃー狙われるわ。》
《入ってみるか?》
衛登はラーメン屋に入ってみた。
「いらっしゃいませ~。」
活気があって
いい雰囲気だった。
「あの 大久保さんに頼まれて
来たんですけど。」
衛登は店主らしき人に言った。
このラーメン屋は5人でやっていて
店主と妻 そして3人雇っていた。
店を頼んで店主は
衛登をあいてるテーブルに座らせた。
〜つづく〜