フレディ・マーキュリーと「浮世絵」
以前、フレディ・マーキュリーの自宅に飾られている絵画の紹介をしましたが、彼がたくさん収集していた「浮世絵」については情報を探しきれず、どの浮世絵師の作品を持っていたのか不明でした。
どこかで浮世絵師の名前を言っていたような…と、手持ちの雑誌のインタビューを読んでいると、…しっかりとフレディは語っていました。
フレディのコメントで登場したのが、以下の浮世絵師達です。(Wikipediaで載っていた代表的な画を貼り付けます。*フレディの家にあったものというわけではありません)
その1、喜多川歌麿
教科書に載っていそうな、よく見る感じの浮世絵ですね。←素人発言。
喜多川歌麿といえば、noteで交流のある方が歌麿の「春画」について記事にされていました。フレディが春画を見たら大笑いしていた気がする。フレディは持っていたかな?笑
その2、鈴木春信
「鈴木晴信は錦絵誕生に決定的な役割を果たし、後の浮世絵の発展に多大な影響を及ぼした」とあります。
鈴木晴信は繊細な作品が多いように思いました。
以上、フレディの口から名前が挙がったのが上記の二名です。
どうですか?浮世絵に詳しくない私が見ても、王道の二名のような…。
「日本でどんなものを買ったの?」という問いに対してのフレディのコメントが、「ウタマロやハルノブなどの浮世絵の画集を買ったよ」、とあるので、画集を買うくらいならば版画も持っていたのでは?と思いました。
浮世絵に詳しくない私が、個人的に好きなのが歌川広重の風景画です。もしかしたらフレディも…?と思っていましたが、「ヒロシゲ」の名前は出てきていませんでした。
フレディは風景画よりも人物画を好んでいたようで、彼の自宅の写真に写っている浮世絵は全て女性であって、いわゆる「美人画」というジャンルだと思われます。
確実に名前が挙がっていたのが上記の二人でしたが、当時ロンドンで最も多く浮世絵を所有している人物、と言われていたほどなので、他の浮世絵師のものも恐らく所有していたように思います。
いやはや、日本人として浮世絵も勉強しなくてはですね。
伊万里焼、九谷焼について
また、「イマリ(伊万里焼)やクタニ(九谷焼)の焼き物も大量に買ったよ」と同インタビューで答えていました。
フレディが伊万里焼や九谷焼が好きだったことはファンは周知のことで、その他清水焼や、博多人形なども集めていました。
フレディと焼き物で有名なのが、栃木県にある「栗田美術館」ですよね。
フレディ最後の来日で、栗田美術館を訪れ、展示してあるものをあれもこれも欲しがったという逸話は有名です。
私はまだ訪れたことがないのですが、映画「ボヘミアン・ラプソディ」がヒットした後に、フレディの写真が展示されたようです。
ちなみに、フレディが九谷焼が好きだった、というエピソードから。何でもすぐに目をつける日本らしく、QUEENのオフィシャルサイトやQUEEN展では九谷焼の豆皿が販売されています(笑)
気になる方はどうぞ。なんて。
以上、フレディが収集していた浮世絵、焼き物についてでした。
※(追記)
ここまでを記事として書いていましたが、ある方にコメント欄で教えていただき、他にもフレディ所有の浮世絵、日本画があることが判明しました。
フレディは以下の浮世絵師達の作品も所有していました。
「葛飾北斎」「礒田湖龍斎」「歌川国貞」「月岡芳年」「伊東深水」「鳥居清忠」「歌川広重」「吉本月荘」(日本画)
(isaさん、お調べいただきありがとうございました)