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響きが好きな言葉【風花】

【風花】かざはな

ちらちらと風に運ばれてきた雪片。

季語は冬。

空気の冷たい冬の晴れた空。
まさかこの季節に桜の花びらが舞っているのかと思わず空を仰ぐ。

柔らかな雪片が踊るように舞っている。


風花と書いて"かざはな"と読む。

風でも花でもなく、雪をあらわす言葉なのにこの漢字に妙に納得してしまう。

まるで花びらのような雪の舞。

美しい言葉にまた心惹かれる。


子供の頃の朝。通学路にある桜の木に雪の玉を投げると、枝に積もった雪がはらはらと舞うように落ちてきた。

青い空に真っ白の雪片。


晴れた冬の空には花びらのような雪が舞い、雪のような桜の花びらの舞う季節がまもなくやってくる。




イルカ『なごり雪』

「なごり雪」の後に聴きたくなるのは
松任谷由実の「春よ来い」
春が恋しくなる季節ですね。