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フレディ・マーキュリーの「疑惑の夜」

先日ラジオで、エルトン・ジョンのこちらの曲が流れていました。

◆Candle In The Wind (エルトン・ジョン)


こちらは、エルトン・ジョンが故ダイアナ妃のために歌った曲として有名ですよね。ダイアナ妃が亡くなったのが、1997年8月31日のことなんですね。

そこで、数年前に物議を醸したあの話題について思いを巡らせていました。みなさんはご存知でしょうか。

フレディが、故ダイアナ妃と過ごしたとされる夜のことを。


◼️フレディ・マーキュリーとダイアナ妃

このショッキングなエピソードが飛び込んできたのが2013年のことです。同年に出版された、女優でエンターテイナーのクレオ・ロコスの回顧録『The Power of Positive Drinking』の一節に書かれていた、ある夜の衝撃の出来事がこちらです。

『80年代のある日の夜に、フレディと、ダイアナ妃、ロコス、ケニー・エヴェレットが、フレディの自宅で、テレビの音を消した状態でアメリカのコメディ番組の再放送を見ながら、思いつきで台詞をつけるという遊びをしていた。

テンションが上がっていた彼らは、ゲイクラブの、ロイヤル・ヴォックスホール・タヴァーンに行こうという話になった。

しかし、ダイアナ妃がゲイクラブなどスキャンダラスすぎるため、ゲイクラブの常連であった3人が、ダイアナ妃に軍服とサングラスという変装をさせ、連れ出した。

こうして、4人はゲイクラブで一緒にお酒を飲んだり踊ったり楽しんだ』

とのことです。

なんと、フレディはダイアナ妃と親交があったのか?とこの内容には驚きました。フレディファンなら誰も意表を突かれたことでしょう。

しかも、ゲイクラブの名前はフレディご用達のクラブですし。いかにもありそうな話です。

もしも本当なら、プリンセスに変装させて連れ出すなんて。さすがフレディ、ぶっ飛んでいて最高!とフレディに拍手を送りたいところです。

それに、フレディとダイアナ妃が知り合ったきっかけ、その後どうなったのか、気になって仕方ありません。

ダイアナ妃が結婚したのが1981年。さすがに結婚当初の出来事ではなかったとして、1983年以降くらいの話だとすると。

その頃のフレディといえば、ゲイ生活を謳歌して絶好調の頃でした。

そんな二人がこっそりとゲイクラブを楽しんでいたとしたら。想像するだけでワクワクしますよね。


…しかし、こんなワクワクに反して、水を差すようですが、本音は、どうも信じがたい。


この話、本当かな…?


私は、残念ながらデマだと思っています。
でも、わざわざ具体的な内容でこんなデマを流すのか?と完全に否定できない自分もいます。

果たして、デマなのか真実なのか?

ここからはオタク目線で語りますが、お許しくださいね。

◼️デマ説(私的に有力)

フレディの書籍をたくさん読みましたが、残念ながらダイアナ妃が出てきたことなど、一度もありません。もしもこんな一夜があったとしたら、フレディとて、親しい人には話していたのではないでしょうか。ところが、どこからもダイアナ妃の名前は漏れ出てこないのが不思議です。


また、決定的にデマだと確信したのが、フレディの友人兼アシスタント、ピーター・フリーストンのブログでした。

当然この話に疑問を抱くファンは世界中にいたようで、彼のブログに問い合わせが殺到したようです。

彼はブログの中でキッパリと否定しています。
以下、ざっくりブログの内容です。

「ダイアナ妃に関する質問はたくさん来ている。しかし、フレディとダイアナ妃には接点はありませんでした。ダイアナ妃と会ったこともありません

「現場にいたとされる、ケニー・エヴェレットとは、80年以降交流はありませんでした

と、書いてありました。

フリーストンは、長年フレディと寝食を共にしていたので、彼の証言には説得力があります。

ラジオDJのケニー・エヴェレットといえば、
当時誰も見向きもしなかった「ボヘミアン・ラプソディ」をラジオで流してくれた、フレディの恩人とも言える人です。1975年のことです。

二人は友人として仲良くしていましたが、フリーストンが言うように、80年以降は交流がなかったようです。

ちなみに彼によると、「フレディがファーストネームで呼び合った唯一の皇室の人物は、エリザベス女王の次男、アンドルー王子だった」と書いていました。

ほー、フレディは皇室の人物とも交流があったんですね。


◼️真実説(疑問あり)

もしも真実だとしたら、思い当たるのがエルトン・ジョンの存在です。エルトン・ジョンはフレディと親友であり、ダイアナ妃とも親交がありました。このルートからならもしかすると…?とも思えます。

フレディとダイアナ妃が知り合いであったならば、この夜の出来事もあり得る可能性があります。

ただしエルトン・ジョンからは、フレディとダイアナ妃について今まで言及はないはずです。

ダイアナ妃との秘密を守るため、誰にも話さずに墓場まで持って行ったとしたら、フレディ、あっぱれ。ですが。


◼️真相は?

以上のことから、私はデマ説が有力だと思っています。もしも真実でないことがこんな風に本人が亡くなってから語られていたのだとしたら、フレディにもダイアナ妃にも、失礼なことですよね。

そして、何よりこの話の後に出されたQUEENの書籍に、真実らしい書き口で書かれているのには驚きます。見出しは疑問系にはなっていますが。

これからは益々、フレディ側の証言者がいなくなるので、真実がよくわからなくなりそうで恐ろしいです。

フレディレベルになると、名声に便乗して色々語りたくなる人が出てくるのでしょうかね。

なんて言いながら、「えっ、本当の話なんだけど!?」とフレディが笑っていたりして。

さて、真相はいかに…!?フレディ、教えて!笑



という、フレディとダイアナ妃の幻か真実か定かではない夜のお話でした。


長文失礼しました。

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