プリンスの魅力とは
下書きにプリンスのことを書き始めて数ヶ月…。一向に記事が進まず、書いたことすらも忘れていました。
それもそのはず、なんたって、内容が「プリンスの魅力がよくわからん」という失礼極まりない内容だったのだ。
先日、たまたまラジオで「色」について話題になっていた日に、「紫といえばプリンスですね」というコメントが読まれていて、再びプリンスが頭をよぎりました。
プリンスといえば、「パープルレイン」。
というか、この曲とあと数曲しか知らない。
何故そんなプリンスについて書こうと思ったのか。他でもない、フレディ・マーキュリーがプリンスの大ファンだったからです。
彼がプリンスを賞賛し、繰り返しビデオを観ていたこと。特にライブ映像に夢中になっていたことは、フレディファンになってわりと早くから周知のことでした。
フレディが好きなアーティストの上位に必ず名前が挙がるプリンス。
フレディがそれほどまでにハマったアーティストならば、私も沼にハマってやろうと音源を探ったり映像を見ていた時期があったのですが…。しかし、プリンスだけはどうも…大きな声でいえないのですけど…魅力がわからんのです。
いえ、正確に言うと、楽曲の素晴らしさはある程度はわかるのですが、世間が絶賛するほどの魅力がわからないのです。
食わず嫌いか?そもそももしかすると、声が好みではないのかもしれない。あと、ビジュアル云々というより、怪しげなメイクと衣装。映像での魅せ方に好き嫌いの分かれるアーティストなのかと。
…って、フレディファンが何をいう。ですよね。
まぁ、私の知り合いには「QUEENのボーカルは生理的に受け付けないのよね」と言い放つ人もいるし、好みは人それぞれということで。
ただ、フレディにしろプリンスにしろ、キャラの濃い人物は一度ハマるとディープな沼に引き摺り込まれ、抜け出せない傾向にあります。彼は危険な人物である。
こんな風に、プリンスのことを考えていたことが引き寄せたのでしょうか、先日、たまたま行った美容院の美容師さんが、コアなプリンスファンであることが発覚。
そこで、ろくに調べもせずに諦めていた、プリンスについて手っ取り早く聞いてみよう!と、すかさず食い気味に聞いてしまいました。
「プリンスの魅力ってなんですか?」
と。
なんでも彼はプリンスの来日コンサートには全て行き、当然アルバムは全て持っているという。超コアなファンである。ついでにアマチュアバンドまでしているというが、コピーはジミヘンであった。(笑)
プリンスじゃないのね。
何が彼をして、そこまでのプリンスファンたらしめたのか。
ほんの少し楽曲を聴いただけでお手上げになってしまった身としては、非常に気になります。
彼曰く、一言で言うと、「プリンスは天才」なんですって。
プリンスほどオールマイティな人はいないのだとか。色々聞くにつれ、そんなに凄い人だったとは!と、見直しました。
プリンスは、差別が激しい地域ミネアポリスで生まれ、両親が離婚すると、再婚相手から虐待を受け、何度も家出を繰り返したという。複雑な生い立ちだったのだ。
音楽家であった両親の血を受け継いだプリンス本人も、音楽の才能に恵まれ、作詞作曲、編曲、ギター、ピアノ、ボーカル、プロデュースと全てこなした。しかもどれを取っても超一流なのが、天才と呼ばれる所以なのだとか。いまだに数千(?)もの未発表曲が残されているという。
また、映像の分野でも新しい技術を次々と導入し、その道では先駆者らしいのです。芸術家も唸るほど。
かのマイケル・ジャクソンですらプリンスは憧れの存在だったというが、プリンスはマイケルに対して無関心だったそうです。
クラプトンもプリンスのギターを大絶賛しているというし、調べるとミック・ジャガーも賞賛していました。
すごーい。
この辺りの一流アーティストは、プリンスの天才ぶりを見抜いていたのですね。
また、ミネアポリスのプリンスの自宅に併設されたスタジオでコンサートを開催し、終了後には自宅でファンサービスを行っていたのだというのだから、なかなかこんなアーティストはいないですよね。
音楽業界への貢献度という面でも大きな功績を残したアーティストなのだそうです。
うだうだ言わず、アルバム「パープルレイン」と「1999」を聴いてみるべし、と言われて聴いてみた。
なるほど。
…。
ここでプリンスの魅力を語るかと思いきや…、
やっぱりわからん、という始末。
知るまでにまた挫折しそう。という本音は秘めておかねば…。
結局のところ音楽の好みは人それぞれですもんね。(自分に音楽的センスがないだけの話)
ただ、フレディがそこまで陶酔した人物なのです。
プリンスファンの美容師の彼を巻き込んで、「フレディはどうしてそこまでプリンスに惹かれたのだろう」と、盛り上がった。(彼からしたら知らんがな、て話)
フレディとプリンス。フレディはプリンスの生い立ちの複雑さや、豪華で革新的なサウンド、独特の雰囲気を醸し出す演出、中性的な風貌などに、共感していたのだろうか。…と、プリンスオタクとフレディオタクは熱く語りあった。
プリンスの話を聞いて、フレディの書籍の中にある、この言葉が浮かんできました。
華やかさの中に憂いを纏うプリンスの姿を見ると、ステージで不意に寂しげな表情を見せるフレディと少し重なるように思えます。
フレディもプリンスに類似点を見出していたのだろうか。
…とか深読みしながら、フレディに言わせたら、単純に「プリンスの音楽が好きなだけさ!」ってことなのかも知れませんが。
プリンスの魅力を知り尽くすには、まだまだなのだ。
(プリンスファンの方、素人が好き勝手書いてすみません)