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フレディ・マーキュリーが訪れた「金閣寺」

推しのいる皆さんにとって、「聖地巡礼」は推し活の一環として欠かせないポイントですよね。

私の推しである、フレディ・マーキュリーはもうこの世にはいないわけでして。せめて、彼が降り立った地の土を踏み、彼が見た景色を眺めたい。

もう推しには会えないけれど、時空を超えて逢いにゆける…!それこそが、「聖地巡礼」の醍醐味なのです。

とか、推し推しと…。一昔前にフレディのファンになった者からすると、フレディは"推し"というキャラではないのだけれど。時代に乗って推しと言っている自分が恥ずかしい。


それはさておき。フレディオタクが淡い浪漫を抱き、時空を超えてフレディに会いに行ったお話です。今回は京都「金閣寺編」です(えっ、続編あるのか?)。

ありがたいことに、フレディは日本をとても愛してくれていたので、日本全国至る所に「フレディの聖地」はあるんですよね。

今回の金閣寺編、フレディファンと金閣寺マニア以外、何の得にも腹の足しにもならぬ記事です。

尚、家族との約束を守るため、私の居住地は明かさずに書きますね。


◼️フレディが愛した京都

親日家であったフレディは、特に京都の街には格別の思い入れがあったようです。大阪公演の際にはわざわざ京都に足を運んで、観光やショッピングを楽しんでいました。

日本が大好きだったフレディなので、古き良き日本をギュッと濃縮したような京都の街は、フレディの心を掴んだのでしょうね。

数々の書籍には、フレディが完全に観光客として楽しんだのは日本しかなかった、とまで書かれています。

そんなフレディが恋人とプライベートでお忍びの旅で訪れたのが、やはり京都でした。

1986年の秋のことです。この旅がフレディが日本を訪れた最後となりました。


まず、京都に着いて訪れたのが金閣寺だったのです。(細かいことを言うと、金閣寺の前にお買い物をしていましたが)

この時期、金閣寺は修繕工事中で一般公開されていなかったそうです。しかしそこはさすがVIP、特別に貸切で入れてもらえたのだそうです。


日本の宝。金閣寺。パシャリ📷


ああ、フレディもこの景色を眺めていたのだろうな。感慨深いことこの上ない。

…しかし、1986〜1987年に行われた「改装工事」とは、金箔の張り替えであったことが判明。なので、正確に言うとフレディが見ていた金閣寺はこの金箔よりも違った輝きだったかもしれない。

フレディは、カメラを片手に庭の様子一つ一つを丁寧に見て周り、特に池の鯉に感激していたそうです。黄金の鯉が泳いでいたようですが、私が行った時には見当たりませんでした。

工事中にも関わらず、フレディのために特別に開けてくれた金閣寺の粋な計らい、ファンとして感謝です。しかもフレディは何時間もかけて金閣寺を見てまわったのだという。私は滞在時間30分くらいだったけれど。

御朱印をいただき、金閣寺のお札を手に、フレディの聖地を後にしました。


◼️フレディ、お布団で寝る

ここからはフレディの京都の旅のこぼれ話です。

金閣寺を満喫したフレディの宿泊先はというと。

日本に来たんだから、日本人みたいにしなくちゃいけない」!

という彼の信念により、某ホテルの静かな別館の和室に宿泊したのでした。

フレディの日本好き…ガチですよね。

このホテル、おおよその察しはついているのですが、いい加減な情報は書けないのでホテル名は控えます。ファンならもうわかりますよね。

このお部屋は一棟ずつ独立した作りになっており、中は一般的な和室で、お布団とバスルームがあるだけの簡素なお部屋でした。

それにしてもフレディがお布団で寝ていたなんて…。時代劇に出てくる首の高い箱枕で姿勢良く寝ている姿が浮かんでくる。ポーズは横向きである。勝手に寝相は良いイメージ。


また、フレディらしいこんなエピソードも。

恋人がお風呂にお湯を張り、入ろうとすると、フレディは金切り声をあげ、

「だめだ、入っちゃだめだ。日本人はそういうやり方をしない」!!

と恋人を制し、「日本にいるんだから日本式にやらなきゃ」と、体を石鹸でごしごし洗ってから浴槽に浸かったのだそうです。


(//∇//)‼︎

どこで学んだんだ、フレディ!

フレディが日本に敬意を払ってこんな風に過ごしていただなんて。もう、ありがたいやら恐縮するやら。


なんでも持っているフレディが、床に寝て日本人の生活を真似るというだけのことにこれほど興奮するのが僕には不思議だった。

「フレディ・マーキュリーと私」より

と、フレディの恋人は書籍の中で語っていました。


この旅でフレディは、芸者さんの学校を訪れたり、桂離宮を訪れたりもしていました。このあたりも、フレディ…ガチだな、と思いますよね。

フレディは京都を満喫して大満足だったようです。フレディが愛した街だと思うだけで、ファンにとって特別な場所に感じられる京都なのでした。