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たいしてDeNAを知らない人のアンバギー考察
12月23日DeNAベイスターズはTrey Amburgey(以下アンバギーとする)選手を獲得しました。
アンバギーは1994/10/24生まれの来季29歳の選手で右投げ右打ちの外野手です。
適当に成績紹介
アンバギーは今季シンシナティーとシアトルのマイナーに所属し、メジャーでの出場はありませんでした。
マイナーリーグではシンシナティーのAAAで39試合、シアトルのAAAで20試合出場し、基本成績は
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となっています。
インターナショナルリーグとパシフィックコーストリーグのAAA両リーグに在籍しOPSは.661を記録しましたが、インターナショナルの平均は.750、パシフィックコーストの平均は.804とアンバギーの成績はお世辞にも高いと言えそうにないです。
次にBaseball ProspectusのAAA詳細指標を見ていきます。
まずDRC+というプロスペクタス上のwRC+のような指標では94と平均基準100をやや下回っています。これは三振が多かったことと、一塁打、2塁打が少なかったことが低く出る要因となっており、逆にプラスの面に働いた要因としてはホームランを多く打ったことが関係しているようです。
では三振関連の指標を見ていきましょう。
ともかく三振が多いです。驚異の30%。リーグ平均が22~23%なので非常に高いと言えます。でも、かといってO Z-swing%は特に高い、低いというわけではなく、問題なのはコンタクト率です。O Zともに低く、振りに言ったボールが当たっていないことが考えられます。
四球はほぼ平均並みというところでしょうか。
次に打球内容、方向を見ていきます。
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ゴロの割合が少なく、ライナーフライ性の打球が多いです。それに伴ってHR/FBの割合も高いです。その要因となっている可能性があるのが54.5%の打球を引っ張っていることに関係するかもしれません。引っ張りこむと強い打球が飛ぶとされています。かといって極端に反対方向への打球が低いわけでもなく、22.7%を反対方向に打っているので、意外とケースバッティングもできるのかもしれない?
ただしよくわからないのが、打球の質のMed%が異常に高く、Hard%がたいして高くないので、打球の質的には強いものは打っていないことになります。謎です。
次に守備です。
今季はレフトで302.1イニング、ライトで61.0イニング守備につきました。
シアトルAAA時代の情報しかありませんが、以下のような成績を残しています。
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出典:ぼーのの日記様
あまりよくわからないですが、レフトの守備はできるぐらいの雰囲気でしょうか。
参考
ライト守備
https://baseballsavant.mlb.com/sporty-videos?playId=4416b92a-3f4d-479c-8fc1-7f6d1f6dd111
https://baseballsavant.mlb.com/sporty-videos?playId=a9d200db-d3c6-41db-9b7c-ec39f659c20c
最後にSteamer 600という、その選手が600打席与えられた場合MLBで来季どれぐらいの成績を残すのか?という成績予想を見て終わりましょう。
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選手成績まとめ
アンバギーは三振の多いホームランバッタータイプで、持ち味はホームラン、ウィークポイントは三振という感じです。
DeNAで求められること
オースティンの代役といろいろ言われていますが、現時点で右打ちの外野手が大田・オースティン・桑原・蝦名しかおらず、右のプラトーン要員が少なかったので、そのように使うのかな?と思いました。
ただ左には梶原、勝又と非常に活きがよく、来季爆発する可能性があるプレイヤーがおり、ここに勝てなければ上に上がるのはかなり厳しいんじゃないかなと思います。
あとどうしても右のDHや代打を出したいときに登場するバッターになる?
ただ、外国人枠は中継ぎの誰かが故障すればひょこっと上がってくることができるのでは?
筆者の疑問
アンバギーを取るぐらいなら現役ドラフトでわざわざ細川選手を放出しなければいいのにと思った。
ある程度左打ちの外野手は飽和気味だし、今期しこたま関根、楠本を出場させ吟味が終ったのであれば、細川を放出せず神里で流してしまえばよかったのでは?
円安状態での外国人の獲得、ある程度は年俸がかさむ。真砂(元ホークス)や西村(元オリックス)で止めておいて、節約してもいいのでは?
参考出典
MLB MiLB公式サイト
Baseball Prospectus
Baseball savant
Fangraphs
Baseball reference
ぼーのの日記