一番大事な友達
私は初めて知った。小学生の頃、一番仲良かった子が虐めにあっていたことを。高校のとき、たまたま町で、小学校の時の同級生に会い聞かされた。しかも、酷かったらしい。何で電話してくれなかったんだと、憤った。そして、同級生がなぜ庇わなかったと。その時ほど、何故、自分はそのまま公立に上がらず、私立になんか行ったんだと、自分を怨んだことはなかった。守れなかったことが悔しい。それも私が虐めにあってた同じ時期だ。凄いタイミングと驚いた。でも、何が言えるだろうか? 私は虐めから抜け出している。そんな人間に。何も言われたくないに違いないって、思っているのも、そう思いたいから、ただ逃げているだけ。
凄く明るかった子が変わっているのが、怖いのだ。何時も、その子と学校に行っていた。私はその時の班長だったのに、登校班をほっぽってその子を、私が迎えに行っていた。絵の凄く巧い子で、いつも書いてと頼んでいた。何故か何時も、その子はこけしを書いた。なぜと思ったら、私を書いたらしい。そんな茶目っ気あふれる子だったから、何故って、思いました。だって、私の、一番好きな子だったから。だからこそ、余計、連絡も取れなかった。
今頃、どんな大人になっているのだろう。とは、思うがもう、遅い。