黒澤映画
あきれるほど能天気でHappyな映画、とてもお洒落なラブコメディ、残酷でないサスペンス、そんな1950.60年代のアメリカ映画が大好きだった。名画座を追いかけ、自分の部屋のテレビで、中学高校時代楽しい時間を過ごした。おかげで楽天的な人間になってしまった。
高校2年の頃(77.78年頃)、黒澤映画のリバイバルがありはまった。どの黒澤映画も新鮮で、僕にはとてもつもなく面白かった。50.60年代のアメリカ映画のかなりの作品を見てしまい見るものがなくなったこともあり、黒澤映画を見だして以降見る80年代以降の映画が、黒澤映画と比較すると面白くなくなぜか安易に思え映画への興味がなくなった。
特に映画館で見た「七人の侍」の迫力に勝る映画には出会なかった。皮肉にも黒澤明が僕から、あれほど楽しかった世界を遠ざけた。