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憂鬱なときにおすすめの映画

こんにちは。
今日は映画のお話をしたいと思います。

わたしは憂鬱になるとよく映画を観るのですが、いつも決まった映画を観ています。
この映画を観ると気分が良くなる、という映画がいくつかあって、その中から選んでいるんです。

今日はわたしの憂鬱なときに観る映画セレクションの一部をみなさまにシェアしようと思います。
意外と「ぶっ飛び系」が多いです。

では、スタートです🐈🌲

ナイトメア・ビフォア・クリスマス(1993)

あらすじ:
ジャック・スケリントンはハロウィンタウンのリーダーとして市民から崇められているが、本人は憂鬱に沈んでいた。同じ日々の繰り返しに嫌気がさし、暗い気持ちで森をさまよっていると、クリスマスタウンに迷い込んでしまう。
きらびやかな世界に魅了されたジャックは、クリスマスを乗っ取る計画を立て始める……。

おすすめポイント:
監督のティム・バートンの相棒であるダニー・エルフマンが劇中に流れる音楽を作曲したのですが、すべての曲がキャッチ―で、映画が始まったと同時にハロウィンタウンの世界にいやがおうでも引きずり込まれます。
仕事中や勉強中にあなたの脳内で何度もリピートされ、集中力を奪うこと間違いなし。

ダニーは主人公ジャックの声も担当していて、日本語吹き替え版では市村正親が演じています。ダニー版はダンディな感じ、市村版は若々しい感じの印象です。どっちもいい!けど、わたしは日本語版がすごく好きです。

ハロウィンタウンのシーンは白黒映画のような配色になっていて、住人全員が常に不吉なことを考えているし、ジャックに至ってはずっと思い悩んでいます。落ち込んでいるときの自分と同じテンションだから、観ていてほっとするんだと思うんです。
でも音楽が楽しく、内容もぶっ飛んでいて、ストップモーションアニメの美しさも相まり、気分転換するには最高の映画です。

ティム・バートンの映画って、キラキラした温かい世界にどうにもなじめない主人公が多いのですが、ジャックは自分にぴったりの居場所をすでに持っているんですよね(途中で刺激のない毎日に飽きてしまうんですが……)。そこも、観ていてなんとなくホッとする要因かもしれません。

アメリ(2001)

あらすじ:
アメリ・プーランは孤独な幼少期を過ごし、空想の世界で生きてきた。ほとんど誰とも関わったことがなく、大人になってもどうやって人とつながったらいいのかが分からない。ある日、自宅のバスルームで前の住人の少年が数十年前に隠した宝箱を見つける。この宝箱を持ち主に返すことができたら、空想の世界から飛び出し、世界とつながろうと決心する。

おすすめポイント:
劇中では、アメリの一人遊びと空想が現実世界に混ざり込んで、なんともかわいくて不思議な映画になっています。
アメリは幼少期に学校に行かなかったのと、両親があまり愛情深いタイプではなかったので、どうやって人と関わったらいいのかがわかりません。だから一人遊びと空想が天才的に上手なんです。このあたりが、内向的なわたしたちが共感できるポイントになっています。

アメリはカフェで働いているのですが、そこのマダムと同僚、お客さんとはうまく関わっているように見えます。このあたりも、なんとなく共感できます。一見、普通の人に見えるんですよね。でも内心では、人とつながれないことに悩んでいるんです。

アメリがなんとか人とつながろうと、いろんな仕掛けをして街中を駆け回り、他人の人生に魔法をかけていきます。でも当のアメリは満たされないまま。唯一の相談相手であり、画家の“ガラス男”が優しく諭してくれて、映画のラストでは心がじんわりと満たされます。

が、少し寂しい気もします。アメリが一緒にいてくれたのに、急に取り残されたような気分になるからかもしれません……。だから何度も観てしまいます。背中を押してくれるおすすめの作品です。

ブライズメイズ(2011)

あらすじ:
アニーとリリアンは幼い頃からの大親友。リリアンから婚約したことを知らされたアニーは複雑な気持ちになるが、ブライズメイドのメイド・オブ・オナーを引き受ける。個性的なブライズメイドたちに戸惑いながらも、リリアンの結婚式に向けて準備を進めるが、メイド・オブ・オナーの座を狙うリリアンの新しい友人、ヘレンの陰謀によってリリアンと疎遠になってしまう。

おすすめポイント:
まずブライズメイドとは何かというと、日本語では花嫁付添人と訳されます。欧米では婚約が決まると、花嫁がブライズメイドとそのリーダー役であるメイド・オブ・オナーを選びます。つまるところ、結婚式に向けて一緒に準備を手伝ってもらう人たちです。

メイド・オブ・オナーに選ばれると、それはもう忙しくなります。ブライダルシャワー(お上品な前夜祭)とバチェロレッテパーティ(独身最後の日の飲んだくれパーティー)と本番の結婚式の準備をしないといけません。
しかもブライダルシャワーとバチェロレッテパーティは花嫁に内緒で進めないといけないから、ブライズメイドたちと色々相談して入念に準備します。

でもこの役目に選ばれるのはすごく名誉なことで、メイド・オブ・オナーになりたがる人は多いんですよね。それくらい信頼されている大親友なんだよ!というのを公に証明できるからでしょうか。

で、おすすめポイントですが、この映画は主人公がどん底の状態で引きこもりにまでなるのに、全然重くない、というか今までに見たどの映画よりもお下劣なコメディに仕上がっているというところがミソです。

この映画の脚本を手掛けて、アニー役も務めているのがクリステン・ウィグというサタデー・ナイト・ライブに出演していたコメディ俳優兼、作家さんで、ブライズメイズ役の俳優さんたちは実際に親友同士!しかもみんなコメディアン(お上品なヘレンだけは無関係の俳優さんが演じてますが)。

だから本当に面白くて、息もぴったりなんです。大規模なコントが幾度となく繰り返されるのですが、わたしが一番笑ってしまうのがメリッサ・マッカ―シー演じるメーガンのセリフと仕草です。最近は実写版のリトル・マーメイドのアースラー役に抜擢されました。わたしの大好きなドラマ「ギルモア・ガールズ」に出演しているのも最高なポイント。。

さて、アニーはこのメイド・オブ・オナーの重圧に耐えきれなくなってきます。なぜって、リリアンの新しい友だちが超セレブの美人でパーティーを仕切る名人だから。リリアンが結婚してしまうだけでも寂しいのに、親友の座まで奪われそうになります。
もともとアニーは事業に失敗して婚約者にも裏切られ、今はイケメンだけど変な男(マッドメンのディック役の人なのがまたうまい!)のセフレになっているという最悪の状況に陥っているので、余計にコンプレックスを刺激されてしまうんですね。

もとの自信がゼロの状態なのに、ヘレンから嫌がらせされるわ、リリアンから避けられるわで、アニーはもうしっちゃかめっちゃかになります。
でも、今まで一番ふざけていたメリッサ・マッカーシーがここで活躍するんです。アニーだけではなく、映画を観ている観客たちをも救う力強い言葉を投げかけてくれます。だから、憂鬱な日におすすめなんです。笑えるし、主人公の無気力さに共感できるし、最後にはなんとなく励まされるというお得な映画です。

そうそう、この映画でクリステン・ウィグはアカデミー賞脚本賞にノミネート、メリッサ・マッカーシーは助演女優賞にノミネートされたんですよ。

さいごに

意外と文章が長くなってしまって、3作品しか紹介できませんでした……。
まだまだおすすめしたい映画があるので、いつか第2弾も書こうと思います。

わたしにとっては映画を観ながらゴロゴロするのが一番の薬です。映画って他人の人生を追体験できるから、自分だけでは見られない世界に行けるのがいいところです。落ち込んでいるときは、主人公が自分と同じような心情であると、なお良いですね。

ではでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!

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