行き場をなくした者が手にした光と闇(1)
これは友人の実体験を元にした同居生活の話である。
今回はいつもの妻の話とは全く関係ありません。
僕と(ほのか)仮名は仕事仲間であり、友人である。
ほのかの家は入りくんだ場所の一角にあり、
実家も目と鼻の先、実家からほのかの家が見える、、、
そんなある日のこと
久々仕事で顔を合わすことになった。
だがそこにはなぜか表情に生気がない。
聞けば親との関係に悩んでいるとのことだった。
内容は言えないが家が近いが故に理不尽な要求、行けば地獄そんな日々が続いているという。
実家を通りたくなくても必ず親元の家を通らないと道には出られない。
外には監視カメラ。
外出中にも電話が鳴り、ほのかの日常生活に逃げ場はない。
夫に相談するも【ほっとけ】と一蹴されるだけで解決の糸口が閉ざされる。
目や耳で感じるもの全てが身体、心に負が深く突き刺さる。
心の中は、助けて、、助けて、、、
どうすればいい?どうしたらいい?
と、重くのし掛かる。
自問自答をする毎日に疲れ、どうにもできず藁をもすがる思いで話してくれたのだった。