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「君も飲む?」
調子に乗った変な飲み方をするのは大学1年の時だけにしておかなければならない。サークルの新歓、とやらで、3年の目をぎらつかせた男の視線に負け、
まだ19です〜を2.3回発した後に口に流す酒。
あの酒の価値ほど低いものはない。居酒屋の薄まったハイボールを美味しいと感じる暇なく飲まされ続ける。周りには、日本酒をここぞとばかりに目をちらつかせながら飲むOBの院生、慣れたフリをして誰よりも早いペースでレモンサワーを頼み続け、グラスが3杯ほど目の前のテーブルに残ったままその場で粗相する2年の男。それをかいがいしく介抱する花柄のブラウスを着た3年の女。その胸元に0.03秒の速さで目を向ける1年の男。でもあの場での酒の味は、あのときの私にとって必要不可欠なものだったような気がする。そんな気がする。