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「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」三話感想

はじめに

雪ノ下雪乃の功績により、事なきを得た二話。材木座の登場もありました。
そんなわけで三話の語りですが、私的なざっくり感想は「会話劇は超最高だが、ヒドイ」てな感じです。ヒドイと書いているように、感想の後半でかなり酷評します。
早速、ストーリーに沿って語っていこうと思います。

アバン

体育の授業中、”好きな奴とペア組め対策”の持論を持ち出す八幡。冒頭から八幡のボッチギャグがさく裂します。
陰キャな自分としても共感できるのは、「陰のものは陰なりに他人に迷惑をかけないようにする」ということですね。さすが八幡、何年もボッチをやっているだけある。

クラスカースト上位である葉山隼人に声をかけられ、自然に会釈をしてしまう八幡。八幡の弱さがわかります。

ベストプレイスより

Aパートの始まりです。

ベストプレイスでご飯を食べる八幡に、雪ノ下雪乃との罰ゲームに負けた由比ヶ浜結衣が話しかけます。

由比ヶ浜結衣の「えー、何で?教室で食べればよくない?」からの、「察しろ、マジで」の八幡の返し。キレッキレですねぇ。
このキレの良い会話劇が、三話の大きな見どころです

そこから「(罰ゲームが)俺と話すことがですか」や、由比ヶ浜結衣のモノマネからの「あいつらしいな」などキレッキレな会話が続きます。

その中でも個人的に好きなのは、「うちわノリとかうちわウケとか嫌いに決まってるだろ。あ、うちわ揉めは好きだ。なぜなら俺はうちわにいないから」のセリフ。その後に、由比ヶ浜結衣が引いている顔を見て、気まずそうに飲み物を飲んで目を逸らすまで好き。綺麗に言葉遊びになっているのも素晴らしい。

そんな会話の中、戸塚彩加登場。
フォームがきれいと褒める戸塚彩加に対して、戸塚彩加のことを一切知らない様子の八幡。

「俺、女子と関わりとかないから」(なんなら男子との関わりもないまである)
こうやって、さらっと自虐が入るのとか良いですよね。

それから、体育の時間にペアを組むことになった八幡と戸塚。
そこで、テニス部に入ってくれないかと戸塚に頼まれます。

その後の部活において、雪ノ下雪乃にテニス部への入部希望を持ちかけますがきっぱりと断られます。雪ノ下雪乃は色々と理由をつけていましたが、どっちの部もフェードアウトしようとする八幡のはらが読まれたのでしょう。

すると、次は由比ヶ浜結衣が戸塚を正式な依頼者として連れてきます。そうなると、雪ノ下雪乃も動かざるをえません。
ここから雪ノ下雪乃の言う”全員死ぬまで練習”のはじまりです。

練習風景がダイジェスト形式で流れていきます。
一瞬だけ由比ヶ浜結衣の胸元が抜かれますが、ここにあまりエロチシズムは感じませんね。絵に力がないのと、ちょっと狙いすぎ感があります。

Aパート終わり

俺たちのテニスは第2フェーズに突入した

Bパートの始まりです。

そんなこんなで練習を続ける奉仕部と戸塚の面々。

ボールを追いかけて転ぶ戸塚。それを見た雪ノ下雪乃が「まだ、やるつもりなの?」と聞くと、戸塚はまだやるつもりだと練習に戻ろうとする。しかし、雪ノ下雪乃は由比ヶ浜結衣に後を任せコートを出ていってしまいます。戸塚は雪ノ下雪乃のその行動に不安をおぼえますが、由比ヶ浜結衣はそんな事ないと否定する。

そんな中、三浦優美子を含むクラスカースト上位のメンツがテニスコートに入ってきます。
私たちもここで遊びたいと迫る三浦に、戸塚と由比ヶ浜結衣は怯んでしまう。一方、八幡は怯むことなく返答していきます。
二話ではあれだけ怯んでいたのに今回怯むことが無かったのは、反論する明確な理由があったためか、それとも二話での雪ノ下雪乃の姿を見たためか、、、。

ただ、そんな八幡の主張も三浦は納得のいかない様子。そこで葉山が”みんな”でやろうと持ちかけます。しかし八幡は、その”みんな”という単語にかみつき、ひねくれボッチ理論で反論する。

どっちも一歩も譲らないないため、葉山と三浦の提案で混合ダブルスの対決で白黒をつけることになりました。

そこでの材木座「ボッチ野郎で地味男のお前に手を貸してくれる女子など皆無、どうする」のセリフ。
二話の感想で、材木座パートであるBパートを丸々切りましたが、決して材木座が嫌いなわけではありません。私が思う材木座の面白さは、八幡とのボッチ同士の醜い争いが垣間見える部分なんですよね。このセリフは、その部分が見えて最高です。

そんなボッチな八幡にも由比ヶ浜結衣という救いの手があり、無事に混合ダブルスが始まります。
三浦のサービスからはじまる試合、そのサーブの強さに八幡は驚く。それもそのはず、三浦は県選抜だったらしい。

そこでのセリフ
「縦ロールは伊達じゃないという事か」
「あれ、ゆるふわウェーブだけどね」

ここが個人的三話のハイライトです。

まず、八幡の言う”縦ロール”とは、もちろん髪型のことを言っているのではありません。ここでの”縦ロール”というのは、少女漫画等でよくみる”お嬢様キャラ”を表す記号です(例えば、エースをねらえの竜崎麗華)。これは、二話のBパートでわかるように、八幡がオタクであるがゆえの発言になります。
しかし、由比ヶ浜結衣にそんなオタク知識が通用するわけもないです。髪型の話だと解釈し、間違った髪型の発言に訂正をいれます。これは、由比ヶ浜結衣が髪型に敏感である一般的な女子高校生であるからこその発言なのです。
この短い会話の中に、二人のキャラクター性が色濃く出ている。これこそが間違いなく三話のハイライトです。

県選抜の強さを前に手も足も出ない八幡たち。その上、由比ヶ浜結衣が足をくじいてしまいます。ちょっと待っててと、由比ヶ浜結衣はテニスコートを出ていく。

「喧嘩しちゃった?見捨てられちゃった?」とバカにしてくる三浦に、八幡は喧嘩するほどの友達はいねぇと自虐で返す。

ペアのケガで試合が絶望的な中、八幡は土下座でこの場をおさめようとします。
そこに雪ノ下雪乃が救急箱をもって登場。

Bパート冒頭はケガした戸塚を気づかってたんだと、雪ノ下雪乃の優しさがみえるシーン。そして、由比ヶ浜結衣の信用は間違いではありませんでした。その後の「友達と思われても構わないわ」の絡みをみても、八幡のいないところで二人が仲を深めているのがわかります。八幡のいないところで、、、。

「私こう見えて、結構根に持つタイプよ」「見たまんまそういうタイプだお前は」と1ボケもあり、八幡と雪ノ下雪乃のペアで試合再開。雪ノ下雪乃も強さをみせ、相手と互角以上に戦っていく。

しかし、試合が進むにつれ、雪ノ下雪乃の息が上がっていきます。雪ノ下雪乃いわく体力には自信がないらしい。それを聞いた三浦が挑発してきます。

それを受けての雪ノ下雪乃の返し
「その形はこの男がつけるから大人しく敗北しなさい」
私、暴言も失言も吐くけれど、虚言だけは吐いたことが無いの

黒字のセリフは、今後のストーリーに大きく関わっていくので要チェック
このセリフから、八幡への信頼が見えて取れます。その理由はこの後。

八幡のサービスゲーム。そこで八幡は、学校付近で吹く潮風を利用してポイントをとっていきます。

ボールを返しにくる葉山に「野球は何人でやっていたか」と聞く八幡。18人と答える葉山に、八幡は「俺は一人でよくやっていたぜ」と言ってベースラインに戻ります。(いや、遊びの野球で18人はやべーやろ)

ここが、今回のストーリーのキモです。

このテニス回におけるテーマ、それは”ボッチ最強説”

八幡の語りで、「お前らがとやかく言いあっている間、俺はどんなことも一人で考え、切り抜けてきたんだ」という内容がある。
これは凄い共感できます。私も一人の時間が多く、その時間で俺ガイルを見まくり考えをまとめたおかげで、人並みには俺ガイルを語れるようになりました。

その八幡の語りの最後で、雪ノ下雪乃の横顔が映し出されます。
そうです、雪ノ下雪乃も八幡と同じで、一人で様々なことを乗り越えてきたものなのです。一人で物事を成し遂げる強さをわかっているからこそ、「その形はこの男がつける」と八幡に信頼を置いたのでしょう。

また私はこの三話の語りで、かなり細かく八幡のボッチネタを拾っていきました。その理由は、これらのボッチネタというのが”ボッチ最強説”のテーマを強調するためのフリだったからです。
そのせいでかなり長い文章になってしまいました。(すいません)

そんなこんなで八幡のおかげで試合には勝ち、着替えを覗いてしまうToLoveるもあって、三話は終了です。

Bパート終わり。

批判コーナー

冒頭で言ったように酷評していきますが、上の語りが長くなってしまったのでサクッといきます。三話の批判ポイントそれは、

テニスの描写がひど過ぎる

私は小・中と硬式テニスをやってきて、多少のテニスの知識はあるつもりです。そんな私から見て、このテニスの描写は本当にひどすぎます。
細かく語ると長くなってしまうので、箇条書きにしてまとめました。

作画ミス

1.ラケットの形が次のカットで変わっている
2.キャラの構える位置もカットで変わっている

私から見た違和感

1.見たことがない形のテニスラケット
2.不利な体勢のフォームからはありえない打球音
3.公式ルールで禁止されている助走からのジャンピングサーブ
4.グリップを短く持ちすぎ
などなど、、、

絵コンテ・演出は共に良いのに、作画チェックが間に合わないほどカツカツだったんでしょうか。ラケットは設定の時点でどうにかなる気もしますが。

最後に

八幡と雪ノ下雪乃の最強ボッチタッグが♪ボッチは最強♪と謳う、そんな回でした。テーマやそれに向かう前振りは良かったのですが、もう少し作画が良ければと思ってしまいます。
てな感じで三話の語りは終わりです。ありがとうございました。


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