【レート1600&10連勝達成】「ボアロパゴス」&「ヴェロキボアロス」特化型『青緑サソリス』【デュエプレ】
概要
初めまして丸小糸です。YouTubeに動画を上げてます。
本記事は、最近好んで使っておりレート1600や10連勝を達成できた『青緑サソリス(ND)』について解説することで、より多くの方に使用し、構築やプレイを深めて頂く事を目的に作成しています。
その為に、現在使用しているリストの解説に加え、そこに至るまでの過程も簡単に共有していこうと考えています。
また、文章と画像だけでは表現しづらい複雑な動きに関しては、僕がYouTubeに上げている動画を参照する事がありますがご了承下さい。
以下常体
デッキコンセプト
このデッキはとにかく《邪帝斧ボアロアックス》の龍解先である、《邪帝遺跡ボアロパゴス》や《我臥牙ヴェロキボアロス》を強く使う事を目的として作られている。
《邪帝遺跡ボアロパゴス》がある状態では、《霞み妖精ジャスミン》や《天真妖精オチャッピィ》を召喚するだけで《飛散する斧プロメテウス》や《次元流の剛力》をマナから出すことができる。これにより盤面にクリーチャーが0体でも1ターンで大量展開することが可能なので、《我臥牙ヴェロキボアロス》への龍解や《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》を絡めたワンショットを狙っていく。
また、《お騒がせチューザ》による呪文封殺や、《我臥牙ヴェロキボアロス》によるシンプルな過剰打点により、相手のシールドトリガーをケアしながら殴りに行くことも。
《お騒がせチューザ》は1枚採用だが、後述の《我臥牙ヴェロキボアロス》と《深海の伝道師アトランティス》のコンボによりデッキをほとんど掘り進めることができるため終盤でのアクセスは容易。
これまで述べたように、採用カードの多くは《邪帝遺跡ボアロパゴス》下で強さが跳ね上がるため、『いかに早く、かつ安定して《邪帝遺跡ボアロパゴス》を展開できるか』を重視したデッキとなっている。
採用カード解説
トレジャー・マップ×4
サーチ要員
初動からコンボパーツまで、状況に応じたカードを探しに行ける最強カード。《霞み妖精ジャスミン》や《天真妖精オチャッピィ》使用後の余った1マナで使えるのが強力。大抵のカードが複数枚あったほうが強いので、《龍覇サソリス》とどっちをマナに埋めるか迷ったらサソリスを埋めてこのカードをプレイした方が良い。初手に4枚来てもうれしいので4枚確定。
サーチ要員全般に言える事だが、初動も5コスクリーチャーも引いていない時は無理に2→4→6を狙わず、《飛散する斧プロメテウス》や《次元流の剛力》を拾ってから3→5→7で動く事を意識してサーチした方が良い。
霞み妖精ジャスミン×4
初動
このデッキ唯一の2コスマナブースト。《トレジャー・マップ》で回できること、1、2枚採用するならクリーチャーのほうがゲームに与える影響が大きい点を考慮し、2コスブーストはこの4枚に留めている。
コンボパーツ
《邪帝遺跡ボアロパゴス》の効果起動に用いる。殆どのクリーチャーを実質1マナで使用することができる。自身は盤面に残らない為、盤面が狭いときに特に活躍する。
未来設計図×4
サーチ要員
序盤は2ターン目かジャスミン→オチャッピィと動けた後の余った2マナで足りないパーツを探すために使う。《お騒がせチューザ》も拾える為終盤になると《トレジャー・マップ》より優先度が上がる。後からでも拾えるため、パーツが揃ってない時にこのカードで《お騒がせチューザ》が見えても無理に拾う必要はない。
天真妖精オチャッピィ×4
初動
墓地があるときに限り出た時にマナブーストが可能。コンボパーツが揃っている場合は《タイタンの大地ジオ・ザ・マン》で回収するために《霞み妖精ジャスミン》を、コンボパーツが揃っておらず次のターンに《飛散する斧プロメテウス》をプレイする場合は《トレジャー・マップ》をマナに送る。
3コストのクリーチャーなのでギリギリ《我臥牙ヴェロキボアロス》への龍解の妨げにならない。ヴェロキボアロスを狙うなら場に出すのは2体までにすべき。
カウンター
速攻に殴られた際に出てきて、盤面を取ったり、逆にシールドを殴り返すことが可能。召喚で出ているため《邪帝遺跡ボアロパゴス》の効果も起動。次のターンの《我臥牙ヴェロキボアロス》への龍解を狙うことも可能。
コンボパーツ
《邪帝遺跡ボアロパゴス》の効果起動に用いる。殆どのクリーチャーを実質2マナで使用することが可能。墓地のクリーチャーもマナを経由して出せる為、盤面処理された後に特に活躍する。
ドンドン吸い込むナウ×4
サーチ要員
序盤は他のカードと同時に使うのは難しいコストだが、ジャスミン→吸い込む→プロメテウスと動きたい場合に用いる。速攻対面では《天真妖精オチャッピィ》を探しながら相手を遅らせる手段として重宝する。
トリガー要員
このカードを採用しているだけで【モルト王】の最速ムーブを回避しやすくなる1面除去。《天真妖精オチャッピィ》を回収することでカウンターが容易になる他、終盤なら《不敗のダイハード・リュウセイ》や《古代王ザウルピオ》など厄介なクリーチャーを除去するカードとして手札からも使用する。
お騒がせチューザ×1
トリガーケア
《邪帝遺跡ボアロパゴス》下で召喚し、後から《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》を出しSAを付与することで呪文トリガーをケアすることが可能。山札に残っている場合は《未来設計図》で、マナにある場合は《飛散する斧プロメテウス》で回収する。アクセス手段が豊富なうえ、本当に止めたいトリガーは《スパーク系》、《秘拳カツドン破》、《ヘブンズ・ゲート》くらいなので1枚採用。
メタビート
50試合に1回程、3ターン目にこいつをプレイして殴り続けて勝利することがある。そうでなくともこいつに除去を撃たせてその隙に《飛散する斧プロメテウス》をプレイするケースもあるので、覚えておいて損はない。
霊騎ラグマール×1
除去カード
お互いにマナに送るので、《邪帝遺跡ボアロパゴス》で使い回せる除去カードとして使用する。盤面が増えないので《霞み妖精ジャスミン》のように《邪帝遺跡ボアロパゴス》効果起動要員として使うこともある。マナに《次元流の剛力》が無い時に《深海の伝道師アトランティス》がトリガーした場合に出すカードでもある。
再利用
マナに送るカードを自身でなく他のカードにし、《邪帝遺跡ボアロパゴス》で出しなおすことでcip効果を再利用できる。リソースが枯渇した場合や、《天真妖精オチャッピィ》ケアで《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》を盤面に残された際によく使う。
機神勇者スタートダッシュ・バスター×1
打点要員
《邪帝斧ボアロアックス》を2枚出すと盤面に5体しかクリーチャーを出せない為、進化Wブレイカーであるこのカードは重宝する。また、《スパーク系》トリガーを踏んでもいいように盤面を1枠開けた状態で殴りたい場面(盤面が埋まっているとトリガークリーチャーを使えない)でも活躍する。
除去カード
《聖龍の翼コッコルア》や《神豚ブータンPOP》等一刻も早く除去したいカードを除去したり、速攻対面でテンポを取りつつ殴り合うのにも用いる。
次元流の剛力×4
龍解補助
登場時に6コスト以下の超次元獣を出せる為、マナにあるだけで龍解が確定することが多い。まずはこのカードと《龍覇サソリス》を探しに行くところからゲームは始まる。
受け
《邪帝遺跡ボアロパゴス》下で《深海の伝道師アトランティス》トリガー時にマナにあると、大抵の攻撃を止めつつ逆に《我臥牙ヴェロキボアロス》龍解のチャンスまでもっていくことが可能。龍解補助の役割と併せて最低2枚はマナにおいて置きたいカードである。
飛散する斧プロメテウス×4
潤滑油
5マナ時にプレイすることで次のターンの《邪帝遺跡ボアロパゴス》龍解の確率を大幅に上げてくれるカード。《天真妖精オチャッピィ》でマナに送った《トレジャー・マップ》を回収することで、次のターンに《トレジャー・マップ》を撃ち《龍覇サソリス》を回収できればそのままプレイできるのがオシャレ。
コンボパーツ
《邪帝遺跡ボアロパゴス》効果で出し、cipで《霞み妖精ジャスミン》や《天真妖精オチャッピィ》を回収することでマナを整えつつ盤面を展開することが可能。フィニッシュパーツを探すついでに《我臥牙ヴェロキボアロス》龍解も狙えるので強力。《天真妖精オチャッピィ》と組み合わせることで、墓地のカードをなんでも回収できる点も強力。
鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス×2
フィニッシュ手段
《邪帝遺跡ボアロパゴス》展開の最後に出すことで一気に攻め込むことが可能。破壊されてもマナに行くため、毎ターン同じことが可能。フィニッシュ以外でも使うことがある為、2枚は採用したい。
盤面処理
スレイヤー効果を利用して相手のタップされているクリーチャーを破壊することが可能。自爆したクリーチャーはマナに行くのでcip再利用にもつながる。
龍解補助
盤面が0でも、このカードと《次元流の剛力》がマナにあれば一発で《邪帝斧ボアロアックス》が龍解する。既にクリーチャーがいる場合でも、一刻も早く《我臥牙ヴェロキボアロス》への龍解を狙いたい場合は展開することもある。
龍覇サソリス×3
デッキコンセプト
場に3コスト以上のクリーチャー、マナに《次元流の剛力》があれば即時《邪帝斧ボアロアックス》龍解まで到達できるため基本的にはこの動きを狙っていく。サーチ手段が豊富な点、2枚目以降が腐りやすい点を考慮して3枚採用。気に入っている配分だが正解と断定はできない。
6コスト・1点であることを評価しドラグナー枠かはこのカードとなっている。
即時打点
このデッキでも《機神勇者スタートダッシュ・バスター》と《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》のうちどれか2枚がマナにあれば即時3打点としての運用が可能である。あまり使わないが、速攻対面やどうしようもないときにワンチャン狙って突っ込む場合がある。
深海の伝道師アトランティス×4
受け
《邪帝遺跡ボアロパゴス》下で《次元流の剛力》か《霊騎ラグマール》がマナにあると実質ストップトリガーになる。盤面の《天真妖精オチャッピィ》を回収し、ターン終了時に出し直し、《我臥牙ヴェロキボアロス》への龍解を狙えるのはデュエプレならでは。
盤面リセット
《我臥牙ヴェロキボアロス》効果で出し、ヴェロキボアロス以外をバウンスすることで盤面を再展開できる。これにより、《我臥牙ヴェロキボアロス》龍解の旨味が大きくなった。ここでも盤面の《天真妖精オチャッピィ》を使いまわせるのがオシャレ。
時空の踊り子マティーニ/舞姫の覚醒者ユリア・マティーニ×2
受け
《次元流の剛力》から出せるブロッカー。ブロック時に盾を追加できるため見た目以上に防御力がある。
《終末の時計ザ・クロック》が入っている対面にはこのクリーチャーを2体並べつリーサルをかけていくのが理想。
イオの伝道師ガガ・パックン/貪欲バリバリ・パックンガー×1
呪文メタ
6コストではないので理想ムーブのときは展開できないが、《飛散する斧プロメテウス》から入った場合や、単純に5マナで時間を稼ぎたい時にプレイする。
覚醒リンク
後述するが、《貪欲バリバリ・パックンガー》への覚醒リンクを狙うことが《我臥牙ヴェロキボアロス》を狙う上での理想プランなので覚醒リンク後の姿を見ることも少なくない。リンク後の効果も実質無限ブロッカーと地味に強いので、《深海の伝道師アトランティス》トリガー時と《天真妖精オチャッピィ》の効果発動時に2体揃えてターン開始時に覚醒リンクを狙う動きも存在する。
邪帝斧ボアロアックス/邪帝遺跡ボアロパゴス/我臥牙ヴェロキボアロス×2
デッキコンセプト
盤面制限のあるデュエプレであっても殿堂カードの力の一端を感じられる程のカードパワー。ただデュエプレでは2枚あっても邪魔なことの方が多い。しれっと1枚採用に戻っている可能性は大いにある。
勝利のプリンプリン/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン×2
時間稼ぎ
効果は強力だが6コストではないので気軽に出せないのがネック。速攻系や【UKパンク】に対する時間稼ぎに使う。
ブロッカー無力化
チューザの攻撃を通す際に重宝する。《我臥牙ヴェロキボアロス》+《深海の伝道師アトランティス》で盤面をリセットした後ミランダプリンミランダプリンチューザキリューと動かなければ勝てないシーンが存在するため2枚採用。
タイタンの大地ジオ・ザ・マン/貪欲バリバリ・パックンガー×1
マナ回収
《邪帝斧ボアロアックス》龍解に必要な6コスト覚醒獣でありながら《天真妖精オチャッピィ》でマナに送った《霞み妖精ジャスミン》を回収し、龍解後の動きも担保してくれる良いカード。アクセスしづらい《ドンドン吸い込むナウ》を回収できるのもいい点。
不採用カード
要望があれば解説を追記します。
よく使う龍解プラン
3+6+5+6=20
2→4→6と最速で動けるとこの並びになる。右2枠にミランダ+パックンを展開できると最強の布陣となる
3+5+6+(7)+5+6=25(32)
3→5→7で動けるとこの並びになる。除去されなければヴェロキボアロスまで到達するため、最終的には上のプランと速度が変わらない。
6+5+5+6=22
盤面0からキリュー、ミランダを絡めて龍解を狙う動き。
覚醒リンクプラン
ヴェロキボアロスに龍解するには、基本的に5体のクリーチャーが残っている必要があるが、5体でターンを返すと1体除去で容易に防がれてしまい、6体でターンを返すと除去されなかった場合に再展開が出来ない。2面空きがあればクリーチャー+キリューで攻められるため、5体でターンを返し、除去されたら殴る、されなかったら龍解の2択を押し付けるのが基本となるが、そんな悩みを全て解決するのが『覚醒リンク』である。
ターン開始時に合体して1体のクリーチャーになる為、盤面が1枠空くのだ。これにより6体クリーチャーを展開してターンを返すのが可能になる。
後はジャスミンからアトランティスを出してやりたい放題である。
対面毎の解説
盤面処理しつつ刻む
呪文ケアして殴る
過剰打点で殴る
の3通りの殴り方を使い分けます。
要望があれば細かく追記します。
現在に至るまで
《邪帝斧ボアロアックス》の動画を撮る為、最初に使ったリストはこれである。
盤面制限により《邪帝遺跡ボアロパゴス》へ期待していなかったため、早期にリソースを吐き切り《邪帝斧ボアロアックス》から展開したクリーチャーで殴り切りを狙い、あわよくば龍解も狙っていく算段であった。
実際早期の《邪帝斧ボアロアックス》による押しつけは強力で、ランクマッチ(当時はプラチナ3~5)での勝率も悪くなかった。
しかし、使っていくうちに《邪帝遺跡ボアロパゴス》の強さと《我臥牙ヴェロキボアロス》への龍解の容易さを実感し、デッキの方針を大幅に転換した。
《次元流の剛力》1枚で《邪帝斧ボアロアックス》の龍解条件の20コスト中11コストを賄えるためしぶしぶ採用。《天真妖精オチャッピィ》採用に伴い、元々《邪帝遺跡ボアロパゴス》との相性も悪かった《終末の時計ザ・クロック》も解雇。コスト5以下トリガー獣である《埋没のカルマオリーブオイル》を採用した。
基本的な動きは現在と変わらない上、《龍覇イメン=ブーゴ》+《爆轟マッカラン・ファイン》+《次元流の剛力》で5点生成できたり、《お騒がせチューザ》を場に出しやすかったりと《龍覇イメン=ブーゴ》の染色効果の恩恵もあり、回った時は《邪帝遺跡ボアロパゴス》を楽しく使えるデッキとなってくれた。
しかし、このデッキには目立つ弱点が3つあった。
1つ目は盤面制限である。
誰の目から見ても明らかな弱点だが、この悩みが緩和されるのは《深海の伝道師アトランティス》採用後しばらく経ってからである。
2つ目は5ターン目でパゴス設置→6tクリーチャー展開という遅さである。
現環境の速度を定義づけるデッキとして、5ターン目にゲームエンドが狙える【モルト王】が挙げられる。先攻でもパゴス設置からのトリガー運ゲーに持ち込めるかどうかであり、後攻だとモルト王の動きをただ眺めていることしかできない。7マナ始動のデッキは、1ターンはマナ加速を使わずに相手の妨害に使うことができるが、5マナ以下で【モルト王】に有効なメタクリーチャーは無いと言っていい上、あったとしても群雄割拠の現環境で特定の対面にしか刺さらないカードを採用する余裕もプレイできる保証も無かった。
3つ目は《龍覇イメン=ブーゴ》が除去された際に即時打点が作れない点である。
《龍覇イメン=ブーゴ》の染色効果を前提にした構築にしているため、除去されてしまうと効果を十分に発揮できないのである。盤面制限に困っているくせに特定のクリーチャーは除去しないで欲しいというのは何とも虫のいい話である。
上記の弱点2と3を緩和するべく、ドラグナーの枠は《龍覇サソリス》のほうが現環境に適していると判断し、構築を変えた。
《龍覇イメン=ブーゴ》の染色効果がなくなったことによりコスト5以下である必要性がなくなったため、トリガー枠に踏んだら強そうな《深海の伝道師アトランティス》をとりあえず採用。
ある程度しっくり来ていたのだが、それからすぐに、マナにクリーチャーが十分に無いと《邪帝遺跡ボアロパゴス》が意味を成さないことから《龍覇の天啓》を《未来設計図》に変更、それに伴い《お騒がせチューザ》と《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》を減らし、空いた枠に使いまわしのできる除去札である《霊騎ラグマール》を採用し、レート1600を達成した。
《我臥牙ヴェロキボアロス》龍解後過剰打点で殴りきるプランの通りが悪くないことから《機神勇者スタートダッシュ・バスター》を採用。それに伴い《邪帝斧ボアロアックス》を2枚に増やし現在に至る。
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