茶会点描 助太刀

20代前半の男性が、点前に出て来ました。とても緊張した様子です。
そこで私は何時もより、一段と大きな声で亭主とやり取り~

こうすると自然連客は、私達の会話に聞き入り我々の顔を見ます。
一碗めが点った頃、大分彼は落ち着いて来ました。

席が終ると、次客に居た弟子が「先生優しいですね!お点前さんの様子で、助太刀なんて…」弟子には見破られていました。

(若い男子は、貴重な存在でしょう。
守り育てなければ)凛々しい袴の後姿に(どうぞ長く続けてくださいな!)心の中で声を掛けました。