福引き
ある小さな流儀を学ぶ友人から、
電話がありました。
「ねえ太川さん、家元初釜で福引きにあたったの!」(なにを引き当てたの?)
聞けばお家元筆のマクリ(表装してない紙)とか。
私から(それは大変。いくらお包みするの?)「えっお礼が必要なの!」
(だって表装して下さるのなら、箱書もなさる筈でしょう)「福引きなので、無料かと思った」
(家元の掛軸の値段調べて、その金額の3分の1位が良いのでは?)
「いやー良かった。貴方に話して、あやうく恥をかく所だったわ」
(一般招待者の初釜じゃない。教授者だけでしょう、ならばこそ)
かくの如く、不思議な福引きなのでございます。