
「治療家」と何か?
我々の業界の人は、「治療家」という言葉に敏感です。
「治療家」と名乗っている先生がいますし、
「治療家のための〇〇セミナー」というものがあったりします。
さて、「治療家」って何なのでしょう?
「治療家」って職業なんでしょうか?
思い返すと、僕自身は何かの申し込み用紙の職業欄に「治療家」と書いたことはありませんね。
僕の娘も、「お父さんは何の仕事をしてるの?」と聞かれても「ちりょうか~」と答えたことはないと思います。
同窓会で久しぶりに会った友達に「久しぶり~! お前さ~『治療家』やってるんだって?」と言われたことはありません。
「治療家」という言葉にこだわってしまうのは
「俺は揉み屋じゃない!」とか
「俺はマッサージ屋じゃない!」とか
「俺は『慰安』をしてるんじゃなくて、『治療』をやってるんだ!」
という気持ちがあるからではないかと思います。
(少なくとも自分はそうでした)
けれど、周りの人から見れば違いは無さそうです。
「治療家」というものをディスっているのではなく、業界の人以外には「治療家」という言葉は通じないのが現実なのかもしれないということです。
ですから「治療家」という自負、プライドは自分の中だけに秘め、日々精進あるのみ、なのかと思います。
「ゴッドハンド」と名乗ることも似た感じがしますね。
自分で自分のことを「ゴッドハンド」と名乗ることは、
シャアが自分で自分のことを「赤い彗星」と名乗ってるようなものなのかもしれません。