大学生の皆さんへ~投資詐欺にあわないために知っておくべき2つのルール~
近頃、大学生が投資詐欺にあうというニュースが世間を騒がせるようになってきています。
勉強が本分の大学生のみなさんに、金融市場において投資家保護の役割を担う専門家である公認会計士の立場から投資において知っておきたい2つのルールをお伝えします。
まず、一つ目が『投資は「ハイリスク、ハイリターン」か「ローリスク、ローリターン」しかありえない』ということです。
リスクは低いにも関わらず高いリターンが見込めるような投資は理論的に存在しえません。
2つ目が、どんな投資商品であっても、リターンの源泉は実際の商売から生まれた利益以外にはありえないということです。
なので、何からリターンが生まれているか説明できない投資商品は、絶対に長い目で見たときには破綻してしまいます。
世の中にはFXや株のデイトレードなど、世間に広く浸透している投資商品もありますが、全員が勝っているわけではなく、勝っている人たちの利益は負けた人たちの利益を分け合っているだけに過ぎないものです。
全体の利益を足し算すると必ずゼロになる。これをゼロサム理論といいます。
少し難しい話だったかもしれないので、かみ砕くと「じゃんけん」と同じ理屈です。勝つ人がいるときは必ず負ける人がいるという理屈です。
これらの方法で得る実際の商売の成果に基づかないリターンは勝つときもあるが負ける時もあり、ずっと長く続けていると絶対に勝ち続けることはないーじゃんけんと同じ仕組みーと覚えておきましょう。
ちなみに最後に参考までにお伝えすると、株式の場合だと、「配当」については実際の商売で得た利益に基づくリターンです。ただし、これにも「ハイリスク・ハイリターン」の法則が成り立つことだけは覚えておきましょう。
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