【短歌】此岸にて
重箱のあんこきなこごま青のり彼岸の母を此岸で想う
お彼岸を迎え、少し空気が涼しくなりました。
母は生前、毎年秋のお彼岸にはいつも沢山のおはぎを作っていました。
作ったおはぎを重箱に入れてお寺に持って行ったり、ご近所に配ったり、朝からずっと忙しそうにしていました。
母が亡くなってから4年経ちますが、コロナ禍だったり自分の体調が悪かったりで、おはぎを作っていた母の習慣を引き継いであげられていないことに、毎年罪悪感を感じています。
母がいなくなってしまった寂しさは、4年経っても変わることはないのだと最近実感しています。
若い頃にお母さんを亡くした知人は先日「20年以上経ってようやく母が亡くなったんだと認められるようになった」と言っていました。
この世とあの世の距離が少し近づく日、今はもう会えなくなってしまった人たちを想い出し、心の中で話しかけています。