プラットフォームビジネスでAPI開発と難しさ
こんにちは!Recept代表の中瀬です!
以前関わった、データ標準化+API開発プロジェクトでの体験について書きたいと思います。
プロジェクト概要
各社が抱えているデータの標準化を行うプラットフォームを開発していました。
単なるデータウェアハウスを作成し、そこに対して各業務システム提供会社がAPI接続をするというプロジェクトでした。
当時はユーザーもほとんどいない(内諾はしている)ような状態でした。
各業務システム提供会社というのは基本的に各々データを持っているのですが、そのデータの共通項目をデータウェアハウスに置いておいて、それを参照するだけでシステムを運用しようというものです。
これによっていろんなサービスがシームレスに連携できるというプロジェクトです。
各社の開発の進捗が遅い
まず、各システムベンダーの開発スピードがめちゃくちゃ遅かったです。
データウェアハウスを利用しているユーザーもいない状態では先方も力を入れて開発してくれないのです。
各ベンダー(大体6社くらい)と定例で会議が入っているのですが、ほとんどがアップデートがなさすぎてスキップされてました。
もっとウェットにコミュニケーションを続けていくべきだったなあと私としては反省しています。
外部からAPI使ってくださいという立場で行く場合、始点がこちらの場合はとにかく頻度高くコミュニケーションしていきながら各ベンダーに対するメリットを話し続けるしかないなと思います。
まずは1社開発してくれるベンダーを捕まえる
API開発は実際に繋ぎに来てくれないと分からない部分が多いです。
ウォーターフォール的にAPIを作って、1年後くらいに実際にベンダーが繋ぎにくるような進め方をしていたのですが、実際にベンダーが繋ぎに来た時に発現するエラーもありました。
まずは密にコミュニケーションをとりながら、サポートにもだいぶ工数を割いて開発していくのが一番効率が良いのではと思いました。
とてつもなく認識のずれが起きる
実際にAPIに繋げてもらって完成したものを見ると、「えっ・・・」みたいなことがよくありました。
我々としてはドキュメントも作って頭出しもしたつもりでも、認識のずれが生じて、想定しているレベルを下回ってくるのです。
これも綿密なコミュニケーションでしかないです。
また、設計時のプロパティとか諸々、ややこしさや曖昧さを排除するしかないです。
変なIPaaSみたいな業者をかまさない
ベンダー側ではリソースがないので・・・みたいな感じで懇意にしている別のベンダーが出てきてAPI開発を代行してくれたりしていました。
私の場合は別のIPaaS企業だったのですが、これが色々事態をややこしくしました。
IPaaS側の機能の制約や、単純に窓口がIPaaSになってベンダー側と話がつきにくくなったりしました。
ビジネス側の人間がちゃんと介入する
こういう開発者同士のコミュニケーションの部分に、ビジネス戦略やお客様と話せている人が介入することも大事だと思いました。
システムのことはよく分からないから任せますみたいなことはあるあるなのですが、とはいえエンジニアはシステム開発が仕事で、そこまで大局的にプロジェクトを見れてないことがあります。
こういう時ビジネスサイドの人が様子を見ていて色々口出ししてくれるといいのになと思います。(当時は自分がエンジニア思考すぎたという反省)
まとめ
エンジニアとして、APIの開発および各ベンダーの開発状況を見ていて思ったことを書きました。
ここでの経験を活かして事業を進めたいです。
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