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アロマデローサ 24/3/17 レース展望

阪神9R 山陽特別(4歳上2勝C芝1400m) 56・ムルザバエフ 3枠3番

予想オッズ

③(アロマデローサ)1.9倍、⑤3.8倍、⑩5.9倍、⑨12倍、⑥14倍、⑦16倍、④19倍、②50倍、⑪95倍、以下100倍以上

レース展望「引き続き有力」

前走、1年1カ月ぶりのレースをこなした当馬。その後は予定通りであろう放牧、2カ月程度空けてレースに臨むことに。1400~1600mは京都阪神中京全てに存在しているコース設定で、2勝Cも週1R程度施行されている。節の都合もあり出走はほぼ確定の中、どのレースを選ぶかという点だったが、翌週の丹波特別はハンデ戦。ここまでの実績からトップハンデはほぼ確実だろう。熱田特別は牝馬限定であり、一番条件がよさそうに見えるが、この日のメインレースは名古屋城S。スプリングS、阪神大賞典がある中の第三場というだけに上位騎手の確保は相当困難(ムルザバエフJはメインでディアスティマ騎乗)。ということで、ムルザバエフJが確保できた以上このレースを選択というのはスムーズな話。

前走は長休明けなのでそれに比べ追い切りが少ないが、ファンタジーS時に4本というのも行っている(結果は出なかったが)。ただ、違うのは調教パターン。この馬が1週前追い切りを坂路で行うというのはここまでで初めてのことなのだ。CWが重馬場表記でもこれまでは行っていたため、馬場の問題でもないだろう。休み明けで4本というのも含め、負荷を高めてはいない。この辺りは蹄に慢性的な不安があるためともとれるし、休養が長引いて「若干急仕上げ気味」で臨んだことも否定できない。2週前の段階でレースを決めかねていたのは鞍上の確保か、体調の問題か。

阪神1400mはファンタジーSで唯一の大敗を喫した舞台でもある。後ろで構えすぎたなど、要因はあるだろうが、個人的にはこの血統では広いコースのほうが向いているという認識で、内回りのコーナリングで置いていかれて凡走という見解だ。それだけに状態、騎手との天秤にはかけるべきで、どのレースを選んでも懸念はあっただろうという風に取っている。
それでも検討材料というのは自身だけではなく、相手との力関係もある。これは正直、「めちゃくちゃ恵まれたな」という感想だ。レイベリングの5着だった⑩は格上挑戦で51キロだった点は考慮すべきだし、前走4着の②は連対経験がダートのみ、0.2差だった⑦は1400mが初出走と未知数。そもそも前走分で充分足りてもおかしくない。

先行馬に関しては④⑦⑪が逃げた経験があるがいずれもダート。どれが逃げるかは予想しづらいが、いずれにせよ激流はなさそうだ。芝実績の少ない馬がハナに立つことを考えても、内の2番手でも下がってきたら交わせるように準備しておきたいところだ。そうなると後ろでマークしてくる⑤には注意。

客観的に見ても、順当なら大きく崩れることはないだろう。相手は福永×川田の初タッグで話題性は十分。先週の福永厩舎初陣でハナ差勝った酒井のように、空気を読まない勝利を期待したいところだ。


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