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アロマデローサ 22/9/17 レース展望

中京9R ききょうステークス (2歳OP)芝1400m 54・福永 4枠4番

予想オッズ

④(アロマデローサ)3.3倍、⑩3.4倍、⑪3.5倍、②7.2倍、⑨12倍、①15倍、⑦22倍、⑤32倍、③50倍、以下100倍以上

レース展望「好位から一脚」

前走の振り返り。noteに記事を上げていないので長めに。牝系の影響か、気持ちが前向きになりやすいことも踏まえて小倉の1200mでデビューしたアロマデローサ。調教ではチップを嫌がる動きが顕著で、その点を福永Jに心配されていた。実際「返し馬ではキックバックを嫌がっていた」(福永J)とのことではあったが、いざレースに行くと好スタートから抑えて馬群にいても我慢がきいていたよう。それどころか控えさせてもしっかり折り合いが付き、勝負所から徐々に進出。ラスト1Fから100mで抜群の伸び。2着(クインズエルサ)とは1馬身差ながら、レース内容的に完勝と言えるものだった(距離延長がどうかというのは別問題だが)。

そこから小倉2歳を自重して放牧。1ハロンの距離延長を求めてここまで待機した。個人的にはこの案には賛成。鞍上も変更が濃厚だったし、キックバックを嫌がる面からロングラン開催最終週となるレースは厳しさが先立っていたし、スピード一辺倒ではなかった前走から考えても削り合いになる1200戦では追走に苦戦する可能性もあった(結局小倉2歳は前総崩れになったが)。正直、前走のレースぶりを見ると、1400mベストでマイルは不透明くらいに見たほうがいいだろう。
背腰がボリュームアップしない(馬体重はいまだ450kg未満)からしがらきでは抑え気味ではあったが、帰厩してからの動きは上々。調教師がここを勝てば阪神JF直行(中11週)を示唆しているように全力で取りにいっているのだろう。先週今週の時計が出れば態勢は整ったと見ていい。
問題は天気。台風が週末日本列島を直撃する見込みで週頭では月曜日はなんとか持つという感じだったのだが、金曜夜時点で12時50%。雨での競馬は避けられない公算が大きい。こうなるとキックバックに敏感な当馬にはやや不利になる。開催2週目ではあるが、8Rは芝の障害重賞がある(中京に障害コースはなく、平地用の芝コースをひたすらぐるぐるする)し、降り始めと雨量によっては発表以上にタフな可能性もある。そうなった場合に比較的内枠を引いて、逃げ馬でもない当馬がどう反応するか。これは懸念材料。
天気が持つとおそらく先行有利で、決め脚のある馬の中で一番前にいられるであろう当馬はかなり有力。多分イコサンよりは前にいるだろう。それだけに直線すぐあたりで外の馬が勢いをつけてくることには警戒したい。一番やってきそうな②が内に入ったので、候補は⑩か⑨か。機先を制する必要はないが、包まれないようにはしたい。

これは普段参考にしている方の発言だが、後ろから来る馬に必要なのは瞬発力ではなく持続力らしい。というのも、1Fのトップスピードで1秒もの差を埋めることは滅多になく、前半のうちに与えた数馬身のリードは3,4F近くかけて詰めていくしかないそうだ。そのため、アクセルを踏み始めるタイミングは早くなる。機敏な馬にとっては徐々にアクセルを踏み始めるのも難しいだろう。
そうなると、前走でスタートの良さと1Fの鋭さ、特に瞬時の加速を見せた当馬に関しては好位追走からスパートし、一瞬の脚で後方の馬が追い付けないリードを奪いたい。この戦法なら距離が長すぎる故のガス欠も少ないだろう。欲しいのは上がり最速ではない、1着だ。
鞍上の福永騎手はnetkeibaでの注目馬に取り上げてくれた。新馬勝ちで継続騎乗。百戦錬磨のベテランが王道の競馬で導いてくれるだろう。



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