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テルツェット 22/5/15 レース展望
東京11R ヴィクトリアマイル(G1) 芝1600m レーン・55 8枠18番
予想オッズ
⑬(レイパパレ)3.2倍、②5.0倍、⑤5.2倍、⑪7.0倍、①11倍、⑦13倍、⑰⑱(テルツェット)28倍、⑮30倍、⑥32倍、⑯34倍、④42倍、③44倍、⑭55倍、以下100倍以上
レース展望「一線級とは差が」
前走の前に昨年のこのレースの振り返り。4連勝という勢いを武器に臨んだ昨年だったが、パドックで入れ込み、スタートで出遅れ、内から伸びずの14着に終わった。敗因は色々あるだろうが、中5週というローテ、当週に時計を出しすぎたことによる当日のテンションに加え、高速決着、高速上がりに対応できなかったことが主な要因だろう。https://note.com/lovely_day2015/n/n9e7fa122025d
前走の振り返り。急遽田辺騎手に乗り替わった一戦はスタート出遅れ、直後に他馬と接触してスピードに乗れず後方から。さらに勝負所での反応が悪く、4角では大外最後方。そこから最後の最後に鋭く脚を伸ばしたものの、5着がやっとという内容だった。それでも休み明けのトップハンデという状況では悪い内容ではなく、さらにむやみに動かなかった点もこのレースに向けては好都合だ。
個人的に気になっているのがそこからの臨戦過程。和田厩舎にしては珍しくどころか、テルツェットに関しては新馬前以来となる中間に坂路調教。さらに1週前は想定以上とはいえほぼ一番時計に近い時計を一杯で。そこから水曜日に騎手とコンタクトを取るために軽めというのは分かるが、さらに金曜にも時計を出している。ここまでではなかった調整方法は前走が実は物足りなさを感じているのか、マイル戦に合わせたスピード調教をしているのか、気になるところだ。それでも、斤量減、好相性の中山牝馬S組、前走のちょい負け、直線長いコース、鞍上レーンと、大外でも現状8番人気となっている通り買いたくなる要素は満載。
ただし、これは「通常の」牝馬限定G1だったらの話。今回は流石にメンバーが揃いすぎたか。
特別登録段階で、現役の牝馬で「芝1200~2000m」「G1連対」の経験がある馬は9頭いた。そのうちの7頭(デアリングタクト、ソングライン、マジックキャッスル、ソダシ、レシステンシア、ファインルージュ、レイパパレ)が出走してきた。秋華賞、阪神牝馬3着のアンドヴァラナウト、エリザベス女王杯勝ち馬アカイイトが伏兵の域を出ない。その状態で、昨年14着、G1では2戦とも2桁着順の馬にどこまで期待できるのかという所。
大外は決して割引材料ではない。過去10年のレースでも複勝率でそこまで不利とも言えない(22.2%)し、先週のダノンスコーピオン含め東京マイルで有利不利が明白とは思えない。時計勝負になると物理的な距離含めて内有利という傾向はあるかもしれないが、今週の天気を見ても高速決着はなさそう。
余談だが、内不利というのは「小雨以上に降らない稍重」なら前半のレースで判断は出来ないと思っている。というのも、3歳未勝利と古馬OP級ではそもそも持っている体幹、パワーが違うので、前半のレースに出てくる馬だとへばってしまう馬場状態でも、メインレースに出てくる馬はこなしてしまうから内不利にならないパターンも往々にしてあるからだ。これを体感したのが20年のJC。アーモンドアイとかスタート直後から内を全く苦にしていなかったので。
余談終わり。テルツェット自身にとっては高速決着にならないのは歓迎だろう。少なくとも31秒後半、最速上がり33秒フラットみたいな条件になってほしい。30秒になるとマイルよりも短距離のスピード能力が求められるので、それはテルツェットには酷。
枠も大外はともかく、並びとして、狙えば⑭⑯⑰より前を取れそうなのは大きい。レイパパレの動きを見られる、10番手くらいに付けるのか、それともダービー卿、クイーンSのようにあくまで後方に賭けるのか、ダミアンレーンは初年度の鮮烈デビューから先、実は20年はG1を獲れていない。今回、他の馬に継続騎乗が相次いで、伏兵の域を出ないテルツェットに騎乗する。それで騎手人気は正直歓迎ではないが、ここで結果を出したいところだ。
ここまで書いてきたのが土曜の昼。しかし、雨は予想以上に早く上がり、どうも馬場が乾いていく過程の中でのレースになりそう。そうなると今の馬場は内から乾いていく傾向が強いため、大外は割引になってしまいそうです。