
グランテレーズ 24/11/9 レース展望
福島6R 3歳以上1勝クラス 芝1200m 55・亀田
有力馬解説
アエリーゾ
牝5 23戦1勝
勝ち鞍こそ1つだが、今年も2,3着があるようにまだ勢いはある。切れ味はトップクラスにあるが、レースとしてはスローの方がキレるタイプか。展開が鍵に。
ニシノアヤカゼ
牝3 9戦1勝
前走は未勝利勝ち直後も悪くない内容。津村Jもよく乗っているが、勝利を挙げた小林美駒J、福島に戻って再度狙いたい。
スーパーマン
牡4 10戦1勝
前走こそ崩れたものの、そこまではあまりタイム差がないまま粘っていた。叩いた効果と目先を変えた効果が出れば。
ギルティプレジャー
牝3 12戦1勝
ダートだった前走、出遅れた前々走(上がり最速)は参考外。その前は現級で2着もある。勝利した福島に戻って。
予想オッズ
⑫(アエリーゾ)4.2倍、⑦4.6倍、②6.2倍、⑩(グランテレーズ)7.3倍、①7.7倍、⑮9倍、⑪11倍、⑭17倍、⑥24倍、⑯32倍、⑤60倍、③90倍、以下100倍以上
レース展望「混戦なら浮上」
前走は昇級戦とはいえ、初めて掲示板を外す結果に終わったグランテレーズ。その後は中2週でなんと福島に遠征することになった。
前走の新潟戦では馬体重がマイナス2キロということもあり、もう遠征で身体が減ることを気にする必要はないということなのだろう。とはいえ関西馬が福島遠征というのは珍しいが。
調教は現状維持が精一杯。輸送×2で中2週なのだから仕方がない。
馬場に関しては先週土曜日に雨の中レースがあったため、そこからあまり降らなかったとはいえとにかくパワーの必要な時計の掛かる馬場だった。今週もその影響は残っていそうで、さらに3,4角で内が荒れているとの情報。綺麗な馬場で走らせたかったという前走の騎手コメントは叶わなさそうだ。
出走メンバーに関しては際どかったと思える。同じ中2週の馬が2頭除外になっている(とはいえ7頭出走できているので7/9か)。牝馬限定戦の方だったら節が足りなかっただろう。
そしてメンバーレベルは正直高くはない。若手騎手限定で集まりづらいというのもあるが、優先権を持っていた馬はゼロ。掲示板も2頭で、1頭は最終の未勝利を同着勝ちというもの。
競走馬は走る距離を知らないので、前走リズムよく行かせたことが今回に生きる可能性はある。前走はオーバーペースでも、今回に関しては丁度いいということも十分あるだろう。ただ、今回は減量の多いレースで、はっきりとした逃げ馬もいない。こういう場合は得てして皆が行きたがってオーバーペースということも考えられる。この枠だと3列目程度で回りに囲まれるパターンが一番多そうだが、それは止むをえないか。そこからでもしっかり脚を使いたい。
ところで、私の出走するレースで「若手騎手限定」競走は初めて。基本第3場で週に1,2Rほど行われるレースであるが、このレースについて考えてみよう。
実はこのレースの規定は一般事項になく、別に定める事項の中にある。
競馬番組で(若手騎手)と表記されている競走に騎乗できる騎手は、日本中央競馬会競馬施行規程第 44 条 第 1 項本文の免許試験に合格して得た騎手免許を有する者のうち、本会、地方競馬全国協会または外国の競馬 機関の騎手免許を受けていた期間を通算した期間が 7 年未満の騎手(以下「若手騎手」という。)とする。
騎手一覧はこちらから見ることが出来る。
一方、減量騎手に関しては、
中央競馬の見習騎手(第44条第1項本文の免許試験に合格して騎手の免許を受けている者のうち、本会、協会又は外国の競馬機関の騎手免許を受けていた期間が5年未満であって、次のイ又はロに掲げ る騎手の免許の競走の種類ごとに当該イ又はロに定めるものをいう。)
イ 平地競走 平地競走における勝利度数が100回以下の騎手
ロ 障害競走 障害競走における勝利度数が 20 回以下の騎手
となり、これはヤングジョッキーズシリーズの出場資格と同等のものである。
つまり、「減量騎手ではないが若手騎手競走には出られる騎手」というのが存在する。具体的には6,7年目の騎手や100勝以上している騎手だ。亀田騎手はどちらにも該当している。確かに最近は勝ち鞍を伸ばせず、同期の騎手はG1戦線で活躍している者も多い。それでもこのメンバーでは最多の127勝、唯一の減量なしの騎手というのは大いに誇れる数字だ(永島Jは女性減量2キロ)。多頭数で混戦模様。こういうレースこそ騎手の腕が左右する。そういう気持ちで戦ってほしい。