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TOMORROW X TOGETHERと交わした「永遠」という約束

 2024年7月、TOMORROW X TOGETHERのワールドツアーである「ACT:PROMISE」の日本公演がスタートした。日本4都市を回る念願のドームツアー。私は東京ドーム公演2日目と名古屋公演両日に参加したのでその感想を書いていこうと思う。


1.はじめに

 TXTとの出会いはちょうどコロナ禍。友人が「最近ハマってるの〜!」とCan you see me?のMVを見せてくれた。その時は何も思わなかったのだが(まあ暗いMVだな…とは思った)、その直後、Dramaの日本活動で情報番組に出ていたのを偶然見て、「なんだこのかっこよくてかわいい人たちは…?!」と気になりだした。それを友人に話したところ、Run awayのパフォーマンスを見せられ、無事沼落ちという流れでめでたくMOAになった。今は元気にウプズペン、しております。

2.東京公演

 東京ドーム公演は2日目に参加した。TXTにとって初めての東京ドーム、何が何でも見届けたいと思った。ボムギュが脚の怪我で着席しながら歌うことが多かったが、4人でボムギュを運んだり、ボムギュの穴を埋めようといつも以上にパワフルなパフォーマンスを見せてくれたりと、TXTの仲の良さやチームワークというものを見せつけてくれた気がした。
 出だし、ヨンジュンが降りてきた王冠を被るところはあまりに高貴すぎて幻を見ているのかと思った。そこから始まるDeja Vuのステージが儚くて本当によかった…。ああここから始まるのだなと今回のコンサートの大枠を突きつけられたような気がして期待が膨らむ。
 そして今回、TXTの曲のステージがよかったのはもちろん、日本公演でしか見られないであろうカバー曲のオンパレードにかなり高まった。初日公演からSNSで話題になっていたスビンのGO GO サマー!(原曲:KARA)のカバーに加え、ヒュニンカイが東京フラッシュ(原曲:Vaundy)を、そしてボムギュが好きだから。(原曲:『ユイカ』)を生で披露してくれた。なんて贅沢なのイルモア…!とここまで準備してくれた福利厚生ぶりに頭が上がらなかった。
 オリジナル曲のパフォーマンスで個人的に印象に残っているのは、韓服でのパフォマンスがあったSuger Rush Ride、新しいアレンジが加えられたNew Rules、そしてGrowing Painの3つである。Suger Rush Rideは韓服を着た5人が披露するというのが、ソウルコンの映像を見ていたときにも良!と思っていたので、今回JPver.ではなく韓国語の原曲で披露してくれたのにもグッときた。New Rulesは久々に聴いたというのもあるし、アレンジがとっても好みだった。Growing Painはバットを持って現れたTXTのかっこよさと、ステージ中央でギターとピックを投げ捨てるヒュニンカイの姿に圧倒された。TXTの清涼感も大好きだが、ロックぽいのが本当に映えるなあと思う。
 そしてラスト、I'll See You There Tomorrow でボムギュが悔しさから泣いてしまった時、私も思わず泣いてしまった。そんなボムギュに寄り添うように4人がわっと集まるのを見て、さらに涙腺が刺激された。はあもう一生5人で一緒にいて…。
 アンコールではMOA DiaryのあとにまさかのItoが…。初日は紫陽花のような恋を披露したと友人から聞いていたので、え?と一瞬混乱した。大切な節目のときに毎回Itoやってくれるの本当にさ…。心が満たされた東京ドーム公演だった。記念すべき初の東京ドーム公演、一緒に参加できて本当によかった…!

3.名古屋公演

 名古屋で絶対に記録しておかなければならないこと、それはボムギュの脚の状態が東京、大阪公演を経て少しずつ回復していたということである。今年の日本活動中は見れないだろうと思っていたひとつの誓いの完全体パフォーマンスをこの目で見ることができたのだ。名古屋公演初日、5人でセンターステージに登場したのを見て涙が出てきたのを覚えている。ひとつの誓いのパフォーマンスが終わると、「頑張って練習したボムギュさんに拍手〜!」とボムギュを讃える拍手で会場がいっぱいになった。ボムギュの照れながらも少し得意気な表情を今でも覚えている。2日間を通して東京では見ることのできなかった、笑顔で飛び跳ねるボムギュを見て思わずこちらも笑顔になった。特にQuarter Lifeのボムギュがキラキラしていたことと、Good Boy Gone Badでのさすがの表現力が忘れられない…。
 ここからは日ごとに感想をまとめていく。名古屋1日目で記憶に残っていることは2つある。1つ目はヨンジュンがKICK BACK(原曲:米津玄師)のカバーを披露してくれたこと。東京ドーム公演でも京セラドーム公演でもヨンジュンのカバーが披露されていなかったのでこのタイミングで見ることができてとってもよかった。先述したが、こちらはTXTのロック大好きMOAなので、選曲も良すぎる…と痺れた。そして2つ目。短くはあったが、Happily Ever Afterを披露&MOAと一緒にダンスしたことである。まさかここでハピエバが見れるとは…!とダンス苦手民ながらに一緒に踊った。楽しすぎた。アンコールではMiracleも見ることができてとっても盛り上がった。実は、初日は友人のおかげでプレミアムシートに入ったのだが、プレミアムシート特典のトレカを私(テヒョンペン)も友人(スビンペン)も自引きしたのも含めて思い出に残った一日だった。
 そして名古屋2日目、メンバー達も言っていたが、MOAの気合いが違った。平日だったということもあり、前日よりも人は少なかった印象があるのだが、四方八方から掛け声が響き渡っていた。名古屋1日目にスビンが「今までの公演で1番声が大きかったです〜」と言っていたが、席が声の聞きづらい位置だったのか、正直そうなんだ〜というくらいだった。でも2日目は明らかに違った。スビンが「昨日よりも大きかったです〜!」と言ったのを聞いて、あ、やっぱり今日の熱量は凄かったんだ…と再確認した。さらにテヒョンがPUMAのステージ中、「ああーっ!」と大きな声を出していたのがとても印象的だったのだが、彼曰く「今日は本当に調子がよかったです!」とのことだったので、MOAの気合いがTXTにも伝わったのだなと胸が熱くなった。パフォーマンスとしては、アンコールで永遠に光れをやってくれたことが本当に本当に嬉しかった。TXTの日本語曲は名曲が多いが、永遠に光れは初めての日本オリジナル曲なので思い入れも深く、トロッコではあったが生で聴けたことに感激だった。どれをとっても最高すぎる名古屋公演だった。
 あとこれは余談ではあるが、東京公演でも名古屋公演でも、トロッコから発射される星の紙を手に入れることができなかった。名古屋2日目でも星が取れずに落ち込んでいたら、入り口で「星ありますよ〜」と星を配っているMOAがいた。「欲しいです…!」と近寄ると「どうぞ!それぞれメンバーの名前書いてあるので、よく見て選んでくださいね〜」と優しく声をかけてくれたのだ。無事、友人も私も星を手に入れることができ、嬉しい気持ちで帰路についた。MOAは本当にいい人ばかりだなと改めて感じることができた。ファンはアーティストを写す鏡、私も他人に優しい人になりたいなと誓った出来事だった。あのときのMOAちゃん、本当にありがとうございました…!

4.おわりに

 毎回TXTのコンサートに行って思うことがある。それはTXTのコンサートがいつだって充実感と幸福感に満ちているということだ。ここで言いたいのは、決して、他のアーティストのコンサートが楽しくないとかいうわけではない。ただ、あの5人とMOAが作る空間は本当に幸せで溢れているように感じる。5人の温かさや優しさが会場を包み込んでくれる気がする。いつだって終わった後に「あ〜幸せだった〜」「満たされた〜」という言葉が真っ先に出てくる。楽しさはもちろんあるが、楽しさよりも幸せを感じさせてくれる、それがTOMORROW X TOGETHERであり、TOMORROW X TOGETHERの作り出す空間なのだ。メントは毎回ほぼ日本語で準備してくれる。今回はそれぞれが日本語曲のパフォーマンスまで準備してくれた。5人という少ない人数の中、ほぼ休みなしで30曲近いパフォーマンス。いつも「MOAちゃんかわいい〜」「MOAちゃん愛してる〜」とMOAを全肯定してくれる。端から端までファンサしてくれる。2階3階席にいる人やMOA棒を持ってない人をも気遣ってくれる。スローガンイベントも分かりきってるだろうに「え〜!」と驚いてくれて、逆スローガンイベントまでやってくれる。こんなに愛に溢れた5人を好きになってよかったと何度思ったことだろうか。また、今回東京公演にはTXTのコンサートが初めての友人と参加したのだが、5人の日本語力の高さとパフォーマンスの楽しさをとっても褒めてくれた。「また参加したいな〜!」と笑顔で言ってくれたのも個人的には嬉しかった。TXTのコンサートの良さがきちんと伝わった気がした。TXTはいつもMOAにこう尋ねる。「永遠にMOAでいることを約束してくれますよね?」永遠なんてものが存在しないのはわかっている。でもなぜか、TXTの5人が言うのなら、永遠だってありえるのではないか?そう思えるのだ。今回のツアーのタイトルが「ACT:PROMISE」であったように、「TXTとMOAは永遠に一緒」、そんな約束を再確認できた、そんなコンサートだったと思う。TXTとの約束を胸に、また明日を生きていこう。

나는 믿어 We are meant to be
늦어져도 돼 난 늘 여기
내일에서 기다릴 테기
There'll be no more sorrow
I'll see you there tomorrow
"僕は運命だと信じてる
遅くなってもいい 僕はいつもここ
明日で待ってるから
これ以上悲しむことなんてないよ
明日そこで会おうね"

TOMORROW X TOGETHER
「I'll See You There Tomorrow 」より

 

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