2024.10.31
拝啓
春風でゆれる花が ほしくずにかわっていきます
世界のぜんぶがあなたと繋がっているようで
高鳴る胸とお揃いに、憧れていました
ずっと忘れないでいてね、って
その言葉の先を待っています
濃い桃色の花を踏みしめて、どうか踊ってみせるので
わたしの一挙手一投足をその目から離さないでいてください
あなたの大事なものを目で追って
わたしの白い息は、うすい黄色と水色と、濃い桃色のほしくずに変わっていきます
足のつめの先の冷たさも、夢みたいに、 今もきらきらと眩しいままです
ぐしゃりとつぶれためしべにも、充足があるでしょう