ウクライナ軍は「制圧宣言」に続き、バフムート攻防戦を継続している。一部の地域ではウクライナ軍が前進している可能性がある。

ウクライナの東部、ドネツク州の重要拠点であるバフムトでは、ロシアのプーチン政権や民間軍事会社ワグネルが20日に「完全制圧」を宣言した後も戦闘が続いています。ウクライナのシルスキー陸軍司令官は21日に、バフムト西部の一部地域を制圧しているものの、反転攻勢により近隣地域で前進したと主張しました。

先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)で、ウクライナのゼレンスキー大統領は各国からの支援を得るため、F16戦闘機の供与を含めた支援を獲得しました。この支援を受けて、ゼレンスキー大統領はロシアに占領されている東南部地域の奪還を目指し、大規模攻勢のタイミングを見計らっています。

ゼレンスキー大統領は21日、広島市での記者会見で、「ウクライナ軍はバフムトに駐留し、最も重要な任務に取り組んでいる」と強調しました。詳細は明らかにしませんでしたが、バフムトは完全にはロシアに支配されていないとの認識を示しました。直後にワグネルの創設者であるプリゴジン氏はテレグラムの音声メッセージで「バフムトにはウクライナ兵は一人も残っていない」と反論しました。

バフムトの防衛は以前は撤退が避けられないと考えられていましたが、ウクライナ軍報道官は21日に英BBC放送に対して、「私たちが陣地を守っているのは、敵の兵員や兵器に多大な損害を与え、士気を低下させるためです」と説明しました。地元テレビには「一部地域で約200メートル前進した」と自慢しました。

バイデン米大統領は広島市での記者会見で、「ロシアはバフムトで10万人以上の損害を出しました。これを補うのは困難です」と述べました。プーチン政権が主張する「完全制圧」が事実かど

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