夢 現 幻
思ったことをつらつらと書いてみました
久しぶりに夢を見た。
寝ている間に見るアレである。
ここのところメンタルが不安定なこともあり、あまり夢を見ることはなかったのだけど、少しは落ち着いてきたのだろうか…
トシを重ねたせいなのか、夢に出てくる風景やシチュエーションは若い頃に過ごした場所がメインになることが多くなった気がする。ただし、登場人物は過去から現在までの友人知人たちが脈絡もなく登場する。
まあ夢なのだからそんなものだろう。
少し前に見た夢で、若くして亡くなった某女性タレントとルームメイトになるという夢を見た。
夢の中で年甲斐もなくドキドキしている自分がいる。夢なのに。
しかもそのタレントのファンでもないのに(というか、ほとんど知らない)なぜ夢に出てくるのだろうか?
こんなオッサンの夢なんぞに登場してないで、熱烈なファンのところにでも行っておくれ。いや、ホントにそう思う。
幼い頃に高熱に浮かされて悪夢にうなされたこともしばしば…
寝ている布団ごとグルグル回るような感覚に襲われる。
そしてグルンとひっくり返ったところで目が覚める。
びっしょり汗をかいている。起きて周りを見渡すと何か違和感がある。
慌てて家族のところに行ってみても何かが違うような気がする。
世界のすべてが違ってしまったように感じて怖くなった。
どうしよう…似たような別の世界に来てしまったんだ…そうだ!もう一度ひっくり返れば元いた世界に戻れるのだろうか?
しかし、その機会は訪れず、そのまま違和感のある世界でそれなりに楽しい人生を送ってきたのだから良しとしよう。
幼い頃の夢は必ずといって良いほどに得体の知れない何かから逃げている夢だった。
大きな古い古民家のような屋敷。間取りすらわからない。その中を屋根裏から何から潜って逃げ回る。
何から逃げているのかわからない。
ともかく捕まったらダメだということだけはわかる。
ジブリの「千と千尋の神隠し」の湯屋の建物、そして見渡す限りの水面、そこを走る電車を見たときに感じるものがあった。
そうか、この風景は夢なのだ。自分が夢で見た風景と同じ感覚がする。
見たことがあるようで無い、どこかにありそうで無い、とらえどころのない風景と建物はまさに夢そのものだ。
トシを取って見る夢はやたらとリアルである。
だいたいが知っている風景の組み合わせだし、出てくる人物も友人知人たち。それらが脈絡もなく出てきては脈絡のないストーリーが繰り広げられる。
ただ、怖い夢はあまり見なくなった。現実が怖すぎて、その上に悪夢だったら救いが無さすぎる。
せめて夢の中では楽しくいたい。心の平穏のためにも。