今になって「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」に目を焼かれた話

 自分が好きなコンテンツに新しくハマった人の話って面白いですよね~。誰の目に留まるとも思えませんが、せっかくだし書き残してみようと思います。面白がってくれる人が万が一いたら幸いです。

 アニメ本編を見終えたのが一か月ほど前だったと思います。そこから映画二作品を視聴→スタリラを始めストーリーを一通り読了→今に至るって感じです。映画を見終えてから一週間ぐらい冗談抜きで本作品の事しか考えられない、何も手に付かない状態が続き、「ここまで瞬間的な熱が強いときっと冷めるのもあっという間なんだろうな~」と思っていたのですが、それから一か月以上経ってみても全然そんなことは無くてウケてます。むしろそろそろ落ち着いてほしい。

 正直に申し上げると、アニメ本編を見た時点ではここまでハマることになるとは思いもしませんでした。すごく魅力的に映る部分も多かったのですが一部どうしても気になってしまうところもあり(今思えば「だって舞台だから」で全部解決する話ではある)、「好きなところがすごく好きなだけに手放しに素晴らしかったと言えないのがもやもやする」という何とも贅沢で生意気な感想を抱えたまま全12話を視聴させていただきました。

 ここまではまってしまったのは完全に映画二作品のせいです。勘弁してください。ぐちゃぐちゃにされてしまいます。人生が。
 総集編見るのだりぃ~と思いながら新規要素があるとのことだったので念のため視聴した「ロンド・ロンド・ロンド」。めちゃくちゃ見て良かったです。細かいことが分かっていない馬鹿なりに感想を述べさせていただくと、アニメ本編だけではいまいち理解しきれなかった「再演」周りのことが丁寧に描かれていてありがたかったです。あと個人的にアニメ本編を見ながら期待していた各キャラの「アタシ再生産」でめっちゃテンション上がりました。総集編と言いながら曲の変更とか多数の新規要素が盛り込まれており、アニメ本編を振り返りながら全く飽きずに楽しめました。
 何よりレヴュースタァライトシリーズは音楽が素晴らしいですよね。 

 めちゃくちゃ聴いてしまってます。ここ数週間で急速に再生回数を増やした謎の勢力に僕のSpotifyも驚いていると思います。2023年のまとめを見るのが楽しみです。アニソンをここまで聴くのは人生で初めてなのですが、物語が乗ることで音楽ってより一層素晴らしくなるんだな~という極めて初歩的な学びを得ました。歌詞から考えることも音楽的な解釈を述べることも出来ませんが、「太古の土~」で急に雰囲気変わるとこめっちゃ好きです。ずっと耳が気持ちいい曲だな~って思います。
 しかし後からコンテンツに触れる人間はあのラストに驚かされてすぐに次を視聴できるわけなのですが、当時あのラストを見せられて映画館から放り出された皆さんはご無事だったのでしょうか…?どういう気持ちで翌日の登校やら出勤を迎えたのでしょうか…?心中お察しします。

 からの「劇場版」。人生で一番好きな映画かもしれません。これが人生で一番好きな映画と言える人を尊敬するし一緒に飲んでみたい。僕は他人の目が怖いので普通にショーシャンクとか言いますけど。本当に大好きです。けちのつけようがない。全部好きです。知り合いの知り合いが最近上映されていた某アニメ映画を数十回見たらしく、その話を聴いた時は正直心底理解できないと思ったのですが、今なら理解できます。嘘。ちょっと盛った。数十回はちょっと怖いかも。でも十回ぐらいなら無理なく見れる。
 観客のこれが見たいを全て詰め込んだような作品だと思います。六対一で大立ち回りを演じ髪をかき上げる姿があまりに素敵だった大場ななさんとか、自分の原点を思い出して一人で立ち上がり神楽ひかりさんの背中を押した露崎まひるさんの強さとか、再起の口上がかっこよすぎた生徒会長星見純那さんとか、ライバルの隣に立ち続けるために手段を選ばなかった西城クロディーヌさんとか、もう全員好きです。
 デコトラとかトマトとか東京タワーみたいな意図が理解できずとも感じられる強烈なかっこよさと、落ち着いてかみ砕いていくと意味を理解できる様々な演出が共存しているのが大好きです。初めて見たときはその単純なかっこよさ、美しさにただただ感動したし、見る回数を重ねるごとに新しい発見がある、新しい側面を見出せるのが本当に凄いと思います。自分の数少ない好きなアニメとして「フリクリ」という作品が挙げられるのですが、それに通じるかっこよさがあるなと感じながら見ていました。作り手の「かっこいい」が詰め込まれた作品が大好きです。
 レヴュー曲も主題歌も本当に全部好きです。音楽は映像に合わせて作られたとのことで、リズムや曲調が目まぐるしく変化する楽曲たちにただただ脱帽というか、感動しながら見ていました。「美しき人 或いは其れは」の歌詞でわぁ!?ってなっちゃった。慣れてないんです、こういうのに。あんまりアニメを見てこなかったので。新鮮な感動がこの作品で味わえて良かったです。
 エンディングも本当に好きなんですよね。大場ななさんもいる、シェイクスピアの町でもあるイギリスではなくアメリカに単身飛び込んだ星見純那さんが本当に好きだなーと思いました。入学時のハングリー精神を取り戻そう、聖翔に入学した時のように単身挑戦しようという決意を勝手に感じてしまいました。離れた場所で挑み続けよう、輝き続けよう、そしてまた舞台で再会しようというメッセージを強く感じました。花柳香子さんは周囲に危ないやめなさい言われながらバイク乗ってるんだろうなーとか、色々考えるのが何より楽しい。確かに彼女たちの物語は続いていくというあたたかな確信と、終わる・区切りが付けられるからこそ物語は美しいのだという感情が自分の中に共存しています。自分も自分の人生を少しずつ前に進んでいこうと思えました。
 主題歌カップリングの「Dream of You」も大好きです。もうこれディズニーだろ。

 しっかし心底映画館で見たい二作品でした。でっけぇスクリーンといかついスピーカーで楽しみたかった。当時皆さんはこれを劇場で楽しんだ上に色紙まで貰って帰ったんですか???2000円で???なんて羨ましい…入場者特典とかって外野からはコンプリート商法みたいな言われ方をしがちな印象ですし、正直自分もいかついなーという目線で見ていたのですが、これだったら無理なく何度も足を運んでいただろうなと今更思います。特典無くても何回も見たいもん。やっぱりアニメはリアルタイムで追わないと駄目ですね。ちゃんと毎期ラインナップを確認する側の人間になろうと思いました。ライブ感って大事です。パンフレットも定価で買いたかった…(電子書籍でも購入できるようで非常に良心的だと感じています。ただ映画のパンフレットって現物で手元に置いておきたいものランキング堂々の第一位ですよね…)

 ここまで来るともうすっかりレヴュースタァライトの世界にハマってしまって、ひとまずスタリラのストーリーを追うことにしました。とっつきやすいのがソシャゲの良い所ですね。最初の方があまりにソシャゲ然とした内容でこれ読んでもなー、映画の感動を大事にとっておいた方がいいのかもなーと思いつつ渋々進めていたのですが、「削劇 天堂真矢」辺りから流れが変わり始めたのを感じ、「アルカナ・アルカディア」読了後は部屋で一人拍手を止められませんでした。やっぱり聖翔のキャラクター達を中心に話が進むのかなーと思いきやあの結末。ゲーム新規のキャラクター達も気づいたら大好きになっていました。全然ネガティブな意図じゃないのですが、ブシロードさんは問題を抱えた姉妹キャラ及び底抜けの明るさとカリスマ性を持つ金髪キャラがお好きなのでしょうか?大変良いと思います。

音無いちえさんが特に好きです
前後関係が分かりませんが、「劇場版」に至る経緯が丁寧に示されている印象を受けました。
最初に「劇場版」を見たときはアニメ本編までのキャラクター達と「劇場版」でのキャラクター達を上手く繋げられない部分はあったのですが、スタリラの内容も含めてやっと腑に落ちた気がしています。
とほほって感じだ、もはや
どりゅどりゅもう!だけは本当に分からない どういう感情?

 しっかし本当に素晴らしいストーリーだったので映像で見てみたい…ボイスがついているだけありがたいと思うべきだとは重々理解しつつ、舞台少女に限らず欲深いのが人間です。スタッフロールっぽい演出とかはすごく良かったとも思うんですけど。
 あとガチャでは普通に出てくる青嵐とかシークフェルト中等部のキャラクター達のストーリーはどちらで見られるのでしょうか…?てっきりその辺が「アルカナ・アルカディア」以降のメインストーリーになっているものだと思っていたのですが… 
 Starry Diamondの続きもゲーム中では見られないんですかね?楽曲のキャラの並びを見た時点でめちゃくちゃ面白そうなんですけど。「御してぎょしゃ座」が特に好きです。星見純那さんが一生振り回されていてほしい。
 
 ゲームからは離れますが「劇場のゴースト」も曲としてめちゃくちゃ好きです。一番好きかもしれない。これはオーバーチュアの内容を踏まえてだと思っていいんですかね


 後からコンテンツを追うことの難しさとして文脈とか経緯が分からないこともあるなーとつくづく感じています。舞台とか書籍とかたくさん出ているのは確認しているのですが、どれからどう手をつけたものか、どこで見られるのかいよいよ調べないとなって感じです。正直先人に教えてほしいところではあります。親切な方がいらっしゃいましたらコメント等で導いていただけるとすごく、すごーく助かります。子羊迷っています。いやてめぇで調べろよって話ですよね、横着してすみません…
 結構威圧感のある作品数が積み重ねられているみたいで、まだまだ楽しめそうなのはありがたい限りですね。いわゆる2.5次元みたいなコンテンツが正直あまり得意ではないのですが舞台とかライブとか楽しめるかな…でもここまでも散々手のひら返させられたのできっと大丈夫だと思います。

 長々大したことのない感想を書き連ねてしまったのですが、本当に魅力的なコンテンツだなーと感じています。これから皆さんの通ってきた様々な作品に新鮮な気持ちで触れるのが楽しみでなりません。
 おそらく大多数の人は今の自分のような状況になった時、SNSのアカウントを作ってファン同士で交流を図ったり教えを乞うたりするのだと思いますが、自分はどうしてもそういうのが苦手で億劫でアカウントを作っては消し作っては消ししてきている人間なので、この感動と高揚を書き残してインターネットに流してみるぐらいに留めておこうと思います。

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