2024年2月28日(水)GRアワー深堀🌏終活講演家クロイワショウ博士に聞く「人生の終わりを意識することの大切さ」とは 115
ゲスト:クロイワショウさん、モデレーター:加藤まみさん、サブモデレーター:Yoshie Sakagamiさん、議事録:沼尻淑子
【生い立ちからバリの大富豪に会うまで】
両親の強い意向で、長男の自分は、まず英語が話せるように!とアメリカンスクールに通っていた。両親とも、田舎、父親は徳島、母親は宮崎出身で、都会に出てきて自力で頑張り、自由主義のアメリカに憧れていた。弟は地元の学校に通った。今は、ネットやチャットGPTもあるので、英語に1年半費やしたのが勿体無かったかもと思っている。大学では、CHAT GPTで使われているような技術のAIを学んでいた。両親が大学の教授をしていて自分を大学の研究者にさせようとしていた。勉強さえしていれば幸せになれる、が両親の口ぐせだったが大学院に就職しても就職口はないし、幸せそうな人もいなかった。その頃ヒルズ族が流行っいてホリエモンに憧れて起業。携帯アプリを作ってマッチングアプリ会社を始めた。1年間の売上は41万円だった。困っていたら安元教授の知り合いのお医者さんがバリ島にいてプログラミングが出来る人を探しているということで2018年夏にバリ島1ヶ月行った。宿泊費、食費も全て無料だった。「食費、滞在費は日本の若者、会社を応援してくれている大富豪が出してくれている」と言っていた。帰る時にその大富豪に会った。金持ちは東大卒と両親から聞いていたが、全然違った。大富豪はディスコミュージックをかけたハマーのジープで登場して金銀じゃらじゃらつけている南の帝王のようだった。「わしが立てた家で何しとんじゃ」と言われた。その大富豪の丸尾さんは中卒で元暴走族だった。丸尾さんの紹介で末岡さんとも会った。ご自宅に行ってマッチングアプリが上手くいってないので社長の話を書かせてくれませんか?とお願いした。2週間滞在して書いたのが2009年『出稼げば大富豪』。本を読んだリー監督がバリに島に飛んできて、2014年『神様はバリにいる』が映画化された。7冊追加で書いて全国の講演家になった。人生初のバブルを経験した。2018年投資詐欺に引っかかった。預けたお金を運用してもらうので最初は配当が入ってきたが途絶えた。2021年コロナが始まってから会社の事業資金が全部なくなってしまった。詐欺師は自信満々、絶対という。みんな生きながら不安を抱えている。詐欺師は正々堂々と近づいてくる。金に目が眩んでいた。友達にも賠償をした。そんな中、幼馴染からリサイクル業をやらないかと持ちかけられ、今は遺品整理、終活講演家になっている。
【終活講演家について】
死ぬ時に後悔しないための活動。残された人に手間や面倒をかけないようにすること。“終活“というキーワード。遺品を買い取ったり引き取ったしている。遺品整理の現場に行く。行政からの依頼もある現場を見てきた。物が散らかっていて猫の毛がいっぱいとか見てきた。近所の人が「故人の友人だったから時計をもらいたい」とか群がってくる人もいる。生前の付き合いが見えたり、豪邸に住んでいても掃除が行き届かなかったのかな、とか思うこともある。この人、晩年幸せだったのかな?と思ったりもする。お一人様がずっと増えている。おひとり様人口は2020年男性15%、100人に1人。女性22%がお一人様。どんどん高齢化している。老人の孤独死、日本全国問題になっている。日本の現実に向き合うことになった。今は徳島県に住んでるが、人が少ないと病院が少ない、子供たちはみんな都会で働いているという状態。充実した老後を家で送れなくなっている。どうやって幸せな人生を送れるのかな?と考えた。終活セミナー行った。ものすごく人が多く、終活セミナーは集客力があった。これからどうしたらいいか、片付けやお墓のことなど高齢者共通の課題が詰まっていた。終活でお客さんと出会えると思った。
【終活すべきこと3選】
1.医療、介護
病気になった時家族に伝えておく。口座の準備をしておく。成年後見人制度では口座管理は親族以外の弁護士や司法書士になってしまうので、認知症になる前に意思表明、家族信託をしておく。
2.相続
相続税を払っている人は全体の20%だが、少ない財産でも数百万で取り合いになる。エンディングノートに書いておく。お子さんがいない1人暮らしの人は亡くなった時に揉める。次男が亡くなった場合、長男と3男が喧嘩をする。面倒を見ていた方が取り分多いようにと喧嘩になる。会社経営者だと親族以外に乗っ取られることもある。
3.葬儀と墓
葬儀の時の遺影がない。葬儀も墓もいろんな形態がある。納骨堂、合葬、散骨、費用も下げていける。
入院すると70%が意見表明出来なくなる統計もある。100均にエンディングノートが売っている。書いて親族に渡しておくと憂いなく生きていける。
【人生にとって役立つ終活思考】
ホスピタル病棟はモルヒネで痛みを緩和して死を待つ患者がいる病棟。大津病院の患者さんに「死ぬ時に後悔すること」のデータを取った。1週間で死ぬとしたら後悔することは?1位は健康を大切にしなかったこと。生前の意思を示さなかったこと、自分のやりたいことをやらなかったこと、夢を叶えられなかったこと、他人に優しくしなかったこと、遺産、葬儀、子供に結婚、生きた証拠を残さなかったこと、愛する人にありがとうと伝えなかったことなど。
細かいどうでもいいことを気にしていたと気づく。どうせ最後死ぬとなったら、両親にありがとうと言っておけばよかったな、とか。子供の面倒見ればよかったな、とか、もっと趣味に時間を割けば良かったな、とか。ずっと自分は生きるだろうという感覚で生きている。両親は70代で友人の親は亡くなっている人も沢山いる。終活を考えることは後悔しないように、これをしておこう、となる。今日義理の祖父の葬式で、「お前、もっと頑張れよ」と無言のメッセージをもらっているような気がする。人生、今日が最後かもしれないと思うとこんなこと大したことないと思える。終活思考することでエネルギッシュになれる。終活思考は大切なことを見つけられる手段。残されたものへのメッセージ。相続のこと、墓のこと考えておこうか、とか。日々が輝き始める。今45歳だが残された時間は有限。手を1日に動かす時間は上限7万2千回、1日に活動出来る上限は決まっている。何に集中するかで結果は大きく変わる。選んで大切なことに取り組まないと無為にしてしまう。今していることは本当に大切なことなのか?部屋の中散らかっていますか?物がいっぱいで散らかっている。いつかしなければ、と放置している。その都度のジャッジが出来ない。毎日散らかったものを目にすると解決していない問題で頭のエネルギーを奪われる。散らかった部屋にいると疲れる。人は判断出来る上限が決まっている。物が多すぎると消費してしまっている。断捨離は大切なことに集中するための手段。人間関係と一緒。物を片付けられない人は放置気味。全部頭の中にある。都度都度ジャッジ、決断していくのが成功者の人の頭の中。充実した日々こそ幸せ。日立研究者の研究データに人生で幸せと感じている人と感じていない人の差は手を動かしている回数にあった。活動量が多い人が幸せ度が高かった。スポーツに人間が取り組むのは幸せを感じやすい。7万回の上限を使い切る人生を。人生を充実させる本質かもしれない。本当の自分の等身大の姿を見つけることが大切。
【最後に一言】
これも何かのご縁だと思っている。何事も死ぬよりはマシ。どこかでお目にかかれたら。四国在住の方は遺産整理の際は是非お声がけください。リユースという形で活用します。ご清聴頂きありがとうございました。