2023年10月4日(水)図書館司書、着付け、心理学、坂上良恵氏に伺うホームスティ受け入れのススメ💝 GRアワーゲスト深掘り🌏グローバル共和国✨ 98
ゲスト:坂上良恵さん、モデレーター:加藤まみさん、サブモデレーター:Kiyo Yajiさん、議事録:沼尻淑子 約53人
【生い立ちからホームステイのこと】
埼玉県川口市生まれ。系譜から祖先を遡ると福島の羽鳥湖あたりとなっている。家族が鉄鋼建設関係の仕事をしていて、母はいろんな方の面倒を親身になって見ていた。身寄りのいないおじいさまを最後までみたり、親御さんいない方の面倒、外国の方の面倒をみていた。両親が人のことを悪く言ったことを聞いたことがない。普段からそういう姿を見て育った。言葉ではなく背中で見せてくれた。
今現在は図書館司書、着付け、ホームステイの受け入れもしている。様々な仕事を積み重ねて今がある。ホームステイは国際交流団体ヒッポに所属している。今まで海外から15人の子どもの受け入れをしてきた。
【良恵さんとキヨさんのホームステイ対談】
キヨさん:クロアチアにボランティア団体で今滞在中。ブラジルに行く際にホームステイを通じて相手を理解することが一番だと思った。ホームステイをしているのと母が美容師だったのは良恵さんと共通点。
コソボ紛争、ボスニアヘルツェゴビナ、世界は大変な歴史を辿ってきた。世界中の皆様のおかげで復興を果たしたのでそこにいる人たちは世界の人たちに感謝している。ハローと声をかけるだけで、フレンドリーに言葉が返ってくる。彼らは必要に迫られて英語を学び、世界の人の援助を受けている。
英語に関して日本はガラパゴス化している。孤立している。それはそれで独自性があって面白いと感じている。
良恵さん:ホームステイを受け入れるのにもいろんな団体がある。行ってきた方の話を聞いて、どうやって準備したらいいか?など大人も子どもも一緒に学べる。
周りのご近所さんを大事にしていきたいという思いから、韓国語、中国語、ロシア語も始めた。その国の人の言葉を学ぶ団体になっている。
まみさん:子どもたちもホームステイ体験をしたことがある。ポップコーンが食事だったり、食事を全然気にしないお宅もあった。文化が違う。
良恵さん:海外ホームステイは誰でも海外に行って出来る環境ではない。受け入れは日本にいながらにして、海外を体験できる。
キヨさん:レジリエンス(困難をしなやかに乗り越え回復する力)が大人にはあると思う。お互いに話をしやすい。子どものホームステイはかなり準備をしなければならない。大人のホームステイから始めると良いと思う。ホームステイは国際交流。家族で中国から移り住んでシンガポールにいる子がアジア芸術際の表彰で福岡に来た。高校生をホテルに泊めることができないので自分の家で受け入れをした。その子はお弁当を洗って返してくれた。ドイツから受け入れた子はお弁当をすぐ出してこなかった。国じゃなくて、人によって違う。世界にとって共通はない。人を見分ける目がつく。
良恵さん:本当に国ではなくて、人だなと思う。相性やその時の過ごし方によって違う。関係性を続けていく努力も必要と思っている。受け入れをしたマレーシアの子は弁護士になってその子の結婚式にも参加した。お姉さんのお食い初めにもご招待してもらったり、ご実家に行かせてもらって泊めてもらって親戚廻りもした。受け入れをした香港の子は現在、31歳で小学校の先生になった。きっかけは埼玉県がやっている国際少年サッカーの活動だったことをグローバル共和国を通じて知り合った埼玉市議員の山本正乃先生にお伝えすることができた。
キヨさん:観光ではあり得ない交流が出来ることを日本で生活している人たちに知って欲しい。受け入れを増やしていくといいと思う
良恵さん:イタリアからの長期ホームステイの高校生を9日間受け入れた。その子は大学生で京都大学に留学して日本文化を勉強いている。繋がっている子は今でも繋がっている。
加藤まみさん:フィリピンでアニメ大会がすごく盛りがっていて日本というだけで声をかけてくれたこともあった。
良恵さん:信用おける人でないと受け入れられないと思う。会員制とか、そのような形でやっていかないと。信用おける団体など。
加藤まみさん:義理の母がラボのチューターをしている。受け入れを沢山している。組織同士で情報やり取りしてくれている。団体に所属してホームステイを受け入れるというのはいいと思う。
良恵さん:グローバル共和国に中でホームステイの受け入れが出来るのでは?と思っている。ヒッポでは国内ホームステイもしている。日本人が国内で他人の家庭にいく。家にいると当たり前のことも、他の家庭に行くと、自分が存在して、行くだけで迷惑になっていることを感じる。それを体験してもらう。家にいると家の人が上げ膳、据え膳してくれるのは当たり前ではない。海外文化だけでなく日本国内でも文化を知ることができる。親子関係や友達関係など。国内からホームステイしても成長するのでは?と思う。
キヨさん:子どものホームステイはハードルが高いと思っている。大人のホームステイの家庭、デイホストで家だけ提供する人もいる。昼間だけお世話することもできる。フレンドシップフォースという国際的なボランティア団体に所属している。ホームステイを通じて世界平和に繋げていく。西日本ブロック会議にも出ている。いろんな問題点が出てくる。例えば高齢者が多い、渡航先で病気になったらどうするのか?ある方はホームステイ中に具合が悪くなって京都の病院に入院して、福岡の滞在先でも福岡の病院に入院した。何事も現場の経験の積み重ねだと思う。ホームステイに対する考え方も変わってくると思う。
良恵さん:ホームステイ出来ないという壁があると思うけれど、英語、言葉に関して自信がなくても全力でお迎えしてパッションがあれば心は通じる。留学生やホームステイ者は平和の使者だと思う。イギリスに移住した香港の子から「ニュースで日本と中国は尖閣諸島の歪み合いがあるけれど、国の間で何かあっても私たちの関係は変わらない」というメールを頂いた。心の壁を取り除いて付き合って頂きたい。
キヨさん:実感として、国どうしもっと仲良くしようよ、と思う。分かり合える努力をする。ブラジルに行った時にテレビ番組で原発のことをやっていて、日本が背負ってきたもの、アメリカとの関係などを話した。なんで仲良く出来ないのか?ホームステイで話を掘り下げられる。
良恵さん:知り合うということをキッカケにするとホームステイは世界平和に通じる近道。
キヨさん:港の脇でお客を呼び込む、船乗りさんがいる一方、街の人はフレンドリー。観光地だけ回っているとスリとかにあう。有名な観光地だけを回るのではなく、家の中で交流出来るといい。
加藤まみさん:インドでは日本ではズルい、誤魔化しと言われるものが工夫して高く売ると褒められる。日本の感覚とは違うと思った。自分たちも自立して考え、自分の力でやっていく。日本人の思いやり、みんな一緒で正しい正くないで考えていたのかもしれない。いろんな国の文化に触れて、初めて知ることが出来る。
キヨさん:ホームステイの話は沢山来るので、受け入れてくれる家庭があるのであれば是非。福岡ではふくネットというのがある。大人のホームステイから始めること、いいと思う。カナダから老夫婦を受け入れた。娘の所にステイしてもらった。素敵な時間を過ごした。親がいいと思ったら、子どももいいと感じると思う。
良恵さん:次世代が見聞を広めてくれたらいいなと思っている。海外、観光名所を見るよりも、そこにいる方たちと話すのが楽しい。観光名所に行くより話すことを優先している。海外から帰ってくる時にはそこの人たちと仲良くなって逆ホームシックになって帰ってくる。
加藤まみさん:良恵さんは様々な体験をされてきて、グローバル共和国でアウトプットする、というお役目をお持ちなのかもしれない。
【最後に一言】
グローバル共和国は様々な方がいる素敵な団体です。皆様と今後とも仲良くして頂けたらと思います。